フィギュア用LEDライトの選び方|日焼け対策とおすすめ照明

フィギュア用LEDライトの選び方|日焼け対策とおすすめ照明

お気に入りのフィギュアを、もっと美しく、魅力的に飾りたいと考えたとき、多くの人が照明の導入を検討します。特に、省エネで長寿命なフィギュア LEDライトは定番の選択肢です。

しかし、いざ選ぼうとすると「フィギュアケース ライト付きの製品と後付けはどちらが良いのか」「ライトによる日焼けは心配ないのか」といった疑問が浮かびます。

ぎゅあす

照明の理想的な付け方や位置、さらには自作に挑戦する場合のLEDテープのおすすめモデルまで、知りたいことは尽きません。

LEDライトの欠点は何ですか?という根本的な問いや、LEDライトを一日中つけていると電気代はいくら?といった現実的なコストの問題も気になるところです。市販品では、LED付きコレクションケースキューブボックスαのような具体的な製品も候補に挙がるかもしれません。

この記事では、そうしたフィギュア用LEDライトに関するあらゆる疑問や悩みを解消します。

基本的な知識から、具体的な商品の選び方、DIYの方法までを網羅的に解説し、あなたが後悔しないための最適なライティング環境づくりをサポートします。

記事のポイント
  • LEDライトがフィギュアに与える影響と正しい知識
  • 市販品から自作まで、最適なライトの選び方
  • 効果的に見せるためのライトの付け方と位置
  • 目的別のおすすめLEDライトと関連製品
    目次

    フィギュア用LEDライト選びで失敗しないための知識

    • LEDライトの欠点は何ですか?
    • フィギュアの日焼けはLEDライトで防げる?
    • LEDライトを一日中つけたときの電気代は?
    • 手軽なフィギュアケース ライト付きモデル
    • 人気のLED付き コレクションケース キューブボックスα

    LEDライトの欠点は何ですか?

    LEDライトの欠点は何ですか?

    フィギュアのディスプレイ照明として広く利用されているLEDライトですが、多くのメリットがある一方で、いくつかの注意すべき点も存在します。これらを理解しておくことが、ライト選びで失敗しないための第一歩となります。

    まず、光の質に関する点が挙げられます。LEDの光は指向性が強く、一方向へまっすぐ進む性質を持っています。このため、ライトを単一の方向、例えば真上からだけ当てると、フィギュアの顎の下や髪の毛の影になる部分が暗く落ち込んでしまうことがあります。これを避けるためには、複数の方向から光を当てるなどの工夫が必要になります。

    次に、熱の問題です。LEDは蛍光灯などに比べて発熱が少ないとされていますが、全く熱を持たないわけではありません。特に、高輝度のLEDを長時間点灯させると、電源部分やLEDチップ自体が熱を持つことがあります。

    密閉された小さなケース内で使用する場合、この熱がフィギュアの素材(特にPVCなど)に僅かながらも影響を与える可能性はゼロではありません。通気性を考慮したり、必要以上に高出力のライトを選ばないといった配慮が求められます。

    また、電源の質によっては「フリッカー」と呼ばれる光のちらつきが発生する場合があることも欠点の一つです。人間の目には見えにくい高速のちらつきですが、スマートフォンで写真を撮ろうとした際に縞模様が映り込む原因になります。質の良い電源(ACアダプター)を選ぶことで、この問題は大部分回避できます。

    これらの点を踏まえると、LEDライトは万能というわけではなく、その特性を理解した上で、設置方法や製品選びを工夫することが大切です。

    フィギュアの日焼けはLEDライトで防げる?

    大切なフィギュアを飾る上で最も懸念されるのが、光による色褪せ、いわゆる「日焼け」です。この主な原因は、光に含まれる紫外線(UV)にあります。では、LEDライトの光でフィギュアは日焼けするのでしょうか。

    まず、太陽光や蛍光灯と比較すると、一般的な白色LEDライトから放射される紫外線の量はごく僅かです。蛍光灯は、内部で発生した紫外線を蛍光体に当てて可視光線に変換する仕組みのため、どうしても一部の紫外線が漏れ出てしまいます。これに対し、LEDは半導体に電気を流して直接光を生成するため、原理的に紫外線が発生しにくいのです。

    このため、蛍光灯や太陽光が当たる場所に飾るのに比べ、LEDライトで照明する方がフィギュアの日焼けリスクを劇的に低減できると言えます。

    ただし、注意点が全くないわけではありません。紫外線量がゼロというわけではなく、ごく微量ながら含まれる製品も存在します。また、近年の研究では、紫外線だけでなく、可視光線の中でも波長の短い青色の光(ブルーライト)も、長期間にわたって照射されると色素の劣化に影響を与える可能性が指摘されています。

    したがって、フィギュアを光から完全に守るための最善策は、LEDライトを選ぶことに加え、UVカット機能を持つアクリルケースなどに入れて飾ることです。照明による美観の向上と、ケースによる物理的な保護を組み合わせることで、大切なフィギュアを美しい状態で長く楽しむことが可能になります。

    LEDライトを一日中つけたときの電気代は?

    LEDライトを一日中つけたときの電気代は?

    フィギュアを常時ライトアップしておきたいけれど、電気代がどれくらいかかるのか気になる、という方は少なくないでしょう。LEDライトは省エネ性能が高いことで知られていますが、実際のコストを把握しておくと、より安心して使用できます。

    電気代は、以下の式で概算できます。

    消費電力(W) ÷ 1000 × 1日の使用時間(h) × 1ヶ月の日数 × 電気料金単価(円/kWh)

    ここでは、フィギュアケースでよく使われるLEDテープライトを例に、具体的な電気代をシミュレーションしてみましょう。電気料金単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として示している31円/kWh(2022年7月改定)を使用して計算します。

    消費電力別の電気代シミュレーション(1ヶ月あたり)

    LEDライトの消費電力1日に24時間点灯した場合の電気代
    3W (USBタイプの小型ライトなど)約 67 円
    5W (一般的なLEDテープライト1m程度)約 112 円
    10W (大型ケースや複数設置の場合)約 223 円
    15W (かなり明るく広範囲を照らす場合)約 335 円

    このように、一般的なフィギュアケースで使用する程度のLEDライトであれば、一日中つけっぱなしにしていても、1ヶ月の電気代は数十円から数百円程度に収まることが分かります。

    もちろん、製品の消費電力や契約している電力会社のプランによって金額は変動しますが、電気代を過度に心配する必要は少ないと言えるでしょう。

    これにより、コストを気にすることなく、いつでもフィギュアが美しく照らされた状態を維持できます。

    手軽なフィギュアケースのライト付きモデル

    フィギュアの照明を手軽に始めたい、あるいは配線などの難しい作業は避けたいという方にとって、最初からLEDライトが組み込まれている「フィギュアケース ライト付きモデル」は非常に魅力的な選択肢です。

    これらの製品の最大のメリットは、購入してすぐに理想的なディスプレイ環境が手に入ることです。ケースのサイズや形状に合わせて最適化された照明が設置されているため、ライトの選定や取り付け位置に悩む必要がありません。

    多くはケース上部にダウンライトが設置されているタイプや、背面にLEDテープが埋め込まれているタイプで、スイッチ一つで点灯できます。

    一方で、デメリットも存在します。一つは、照明のカスタマイズ性が低いことです。ライトの色や明るさ、位置を後から変更することは基本的に困難です。もし光の当たり方に不満が出た場合、別のライトを追加するなどの工夫が必要になるかもしれません。

    また、ライトが付属していないケースと比較すると、価格は高くなる傾向にあります。万が一、LEDライトが故障してしまった場合に、ライト部分だけの交換が難しい製品が多い点も注意が必要です。

    とはいえ、これらのデメリットを理解した上で選ぶのであれば、ライト付きモデルは非常に便利です。特に、コレクションを始めたばかりの方や、DIYに時間をかけられない方にとっては、失敗の少ない確実な方法と言えるでしょう。

    市場には様々なサイズやデザインの製品があるため、飾るフィギュアや部屋の雰囲気に合わせて選ぶ楽しみもあります。

    人気のLED付き!コレクションケース キューブボックスα

    人気のLED付き!コレクションケース-キューブボックスα

    数あるライト付きコレクションケースの中でも、特に人気を集めているシリーズの一つが「キューブボックスα」です。この製品が多くのコレクターから支持される理由は、その高いカスタマイズ性と拡張性にあります。

    キューブボックスαは、その名の通り、正方形に近いキューブ状のユニット式コレクションケースです。最大の特長は、複数のユニットを自由に積み重ねたり、横に並べたりできる点にあります。

    コレクションが増えるのに合わせてケースを買い足し、統一感のあるディスプレイを構築していくことが可能です。

    LEDライトは、ケースの上部や下部に取り付けるオプションパーツとして提供されています。これにより、最初からライト付きで購入することも、後から必要に応じて追加することもできます。照明の色も複数の選択肢がある場合が多く、フィギュアの雰囲気に合わせた演出が可能です。

    また、背面ミラーやアクリル製のひな壇といったオプションも豊富に用意されています。これらを組み合わせることで、フィギュアをより豪華に、そして多角的に見せることができます。

    例えば、背面ミラーを使えばフィギュアの後ろ姿も楽しめますし、ひな壇を使えば複数のフィギュアを奥行き感をもって配置できます。

    前面の扉はUVカット仕様になっているモデルが多く、前述の通り、LEDライトと併用することで、日焼け対策としても非常に効果的です。手軽さと本格的なディスプレイを両立させたいユーザーにとって、キューブボックスαシリーズは検討する価値の高い選択肢と言えるでしょう。

    実践!フィギュア LEDライトの設置と選び方

    • 初心者向けおすすめライトの選び方
    • 照明を後付けする具体的な方法とは
    • 効果的なライトの付け方と位置のコツ
    • こだわる人向けの照明自作ガイド
    • 自作で人気のLEDテープ おすすめモデル

    初心者向けおすすめライトの選び方

    初心者向けおすすめライトの選び方

    フィギュア用のLEDライトを初めて購入する際は、いくつかのポイントを押さえることで、失敗のリスクを減らすことができます。ここでは、初心者がライトを選ぶ上で特に注目すべき基準を解説します。

    ライトの種類で選ぶ

    フィギュア用ライトには、主に「バータイプ」「スポットライトタイプ」「テープタイプ」の3種類があります。

    • バータイプ: 棒状のライトで、設置が非常に簡単です。両面テープやマグネットで固定する製品が多く、ケースの天井や側面に手軽に取り付けられます。広範囲を均一に照らすのに適しています。
    • スポットライトタイプ: 特定のフィギュアや、フィギュアの一部分をピンポイントで照らしたい場合に最適です。光の当たる範囲が狭いため、陰影を活かしたドラマチックな演出が可能です。
    • テープタイプ: 柔軟性があり、好きな長さにカットして使えるため、ケースの形状に合わせて自由に配置できるのが最大の利点です。本格的な自作に向いていますが、配線や電源の知識が多少必要になります。

    初心者の方には、まず手軽に扱えるバータイプか、演出を試しやすいスポットライトタイプから始めるのがおすすめです。

    電源方式で選ぶ

    電源は「USB給電」「コンセント(ACアダプター)」「電池式」の3つが主流です。

    USB給電タイプはPCやモバイルバッテリーからも電源が取れるため手軽ですが、長時間の点灯にはコンセントタイプが安定しています。電池式は配線を完全に無くせるメリットがありますが、電池交換の手間とコストがかかる点を考慮する必要があります。

    光の質で選ぶ

    フィギュアを美しく見せるためには、光の質が非常に大切です。注目すべきは「色温度」と「演色性」です。

    • 色温度: 光の色味を表し、単位はケルビン(K)です。数値が低いと暖色系(オレンジ色)、高いと寒色系(青白い色)の光になります。フィギュアの色を自然に見せたい場合、太陽光に近いとされる5000K前後の昼白色が基準となります。
    • 演色性(RaまたはCRI): 物体の色の見え方に及ぼす光源の性質で、100に近いほど太陽光下での見え方に近くなります。フィギュア本来の色彩を忠実に再現するためには、Ra90以上の高演色タイプを選ぶのが理想です。

    これらの基準を基に、自分の目的やスキルレベルに合ったライトを選ぶことが、満足のいくフィギュアディスプレイへの近道となります。

    照明を後付けする具体的な方法とは

    ライトが付属していないフィギュアケースに、後から照明を追加する方法は様々です。大掛かりな工具を使わずにできる簡単な方法から試してみるのが良いでしょう。

    最も手軽なのは、市販されている「LEDバーライト」や「タッチライト(プッシュライト)」を活用する方法です。これらの多くは、製品の裏面にあらかじめ両面テープが貼られていたり、マグネットが内蔵されていたりします。

    両面テープやマグネットを使った取り付け

    1. 設置場所を決める: まず、ライトをどこに取り付けるかを決めます。一般的には、フィギュアの正面から光が当たるように、ケースの天井手前側が選ばれます。
    2. 清掃する: 取り付けたい場所のホコリや油分をきれいに拭き取ります。これを怠ると、テープの粘着力が弱まり、ライトが落下する原因になります。
    3. 貼り付ける: ライトを慎重に目的の場所へ貼り付けます。マグネット式の場合は、付属の金属プレートをケース側に貼り付け、そこにライト本体を磁力で固定します。マグネット式の利点は、充電や電池交換の際に簡単に取り外せることです。

    配線の処理

    後付けで最も頭を悩ませるのが配線です。USBケーブルや電源コードがケースから垂れ下がっていると、見栄えが良くありません。

    配線を隠す簡単な工夫としては、「配線モール」や「ケーブルクリップ」を使う方法があります。ケースの縁や背面に沿ってケーブルを固定することで、かなりすっきりとした印象になります。

    また、ケースの背面板に小さな穴を開けて、そこから配線を外に出すという方法も有効です。この際、アクリルやガラスを傷つけないよう、専用の工具を使うか、慎重に作業する必要があります。

    これらの簡単な方法でも、フィギュアの印象は劇的に変わります。まずは手軽な後付けから挑戦し、ライティングの楽しさを体験してみてはいかがでしょうか。

    効果的なライトの付け方と位置のコツ

    効果的なライトの付け方と位置のコツ

    フィギュアを魅力的に見せるためには、ただ明るく照らすだけでなく、ライトの「付け方」と「位置」に工夫を凝らすことが鍵となります。

    効果的なライティングのコツは、フィギュアの顔や重要なディテールに不自然な影が落ちないようにすることです。

    基本は「斜め前方」からの光

    最も基本的なライティングは、フィギュアの斜め前方、少し上から光を当てる方法です。これは美術の世界で「レンブラントライティング」などと呼ばれる手法にも通じる考え方で、立体感と自然な陰影を生み出します。

    ケースの天井の、少し手前側にバーライトなどを設置すると、この効果が得やすくなります。

    複数光源で影をコントロールする

    しかし、光源が一つだけだと、どうしても強い影ができてしまいます。特に、帽子をかぶっていたり、髪が顔にかかっていたりするフィギュアは、顔が暗く落ち込んでしまいがちです。

    この問題を解決するには、複数の光源を使うのが非常に効果的です。例えば、メインの照明を天井手前側に設置し、補助の光として、ケースの左右の前面側の柱に沿って縦に細いLEDテープライトなどを配置します。これにより、左右からも光が回り込み、顔周りの不要な影を和らげることができます。

    背景を活かしたライティング

    コレクションケースの背景がミラー(鏡面)になっている場合は、それを積極的に活用しましょう。

    ライトの光がミラーに反射し、フィギュアの背面にも光が当たるため、通常は見えにくい後ろ姿まで明るく照らし出してくれます。この反射光も計算に入れてライトの位置を調整すると、より少ない光源で全体を明るく見せることも可能です。

    フィギュア一体一体のポーズや形状は異なります。ここで紹介したコツを基本としながら、実際に光を当ててみて、最もそのフィギュアが「映える」角度や位置を探求するプロセスそのものが、コレクションの楽しみの一つと言えるでしょう。

    こだわる人向けの照明自作ガイド

    市販のライトでは満足できない、あるいは自分のコレクションケースに完璧にフィットする照明を作りたい、というこだわり派の方には、照明の自作がおすすめです。

    多少の手間と知識は必要になりますが、完成したときの満足度は格別です。

    必要な主な道具と材料

    本格的な自作に挑戦する場合、以下のような道具や材料を準備します。

    • LEDテープライト: 照明の主役です。後述する選び方を参考に、最適なものを選びます。
    • 三角アクリル棒: LEDテープを45度の角度で内側に向けて固定するための土台として使用します。
    • ACアダプターとDCジャック: LEDテープに安定した電力を供給するために必要です。
    • 調光器(ボリューム): 光の明るさを自由に調整できるようにするために取り付けます。
    • 導線、はんだごて、はんだ: カットしたLEDテープ同士を繋いだり、電源と接続したりするために使います。
    • アクリル用ドリルビット: ケースに配線用の穴をきれいに開けるために必須のアイテムです。
    • 接着剤: 三角アクリル棒をケースに固定するために使用します。

    基本的な作成手順

    1. 設計と採寸: ケースのどの辺を光らせるかを決め、必要なLEDテープとアクリル棒の長さを正確に測ります。
    2. アクリル棒の接着: ケースの側板などを一旦取り外し、採寸した位置に三角アクリル棒を接着剤で固定します。完全に硬化するまで待ちます。
    3. 穴あけ: 配線を通すための穴を、アクリル用ドリルビットを使ってケースに開けます。
    4. LEDテープの加工: LEDテープを指定の長さにカットし、各テープ片を導線ではんだ付けして接続します。DCジャックもはんだ付けします。
    5. 設置と配線: 開けた穴から配線を通し、LEDテープの裏面の両面テープを使って、接着したアクリル棒に貼り付けていきます。
    6. 点灯テスト: 全ての配線をACアダプターに接続し、無事に点灯するか、調光器が機能するかを確認して完成です。

    このプロセスは、インプットされたDIYブログ記事で詳細に解説されているように、丁寧な作業が求められます。しかし、これを乗り越えれば、まさに「自分だけ」の完璧なディスプレイ環境を手に入れることができるでしょう。

    自作で人気のLEDテープ おすすめモデル

    自作で人気のLEDテープ-おすすめモデル

    フィギュア照明を自作する上で、その品質を大きく左右するのが「LEDテープライト」の選択です。ここでは、自作派のコレクターに人気のあるモデルの特長について解説します。

    高演色(高CRI)モデル

    前述の通り、演色性(RaまたはCRI)は、フィギュア本来の色をどれだけ忠実に再現できるかを示す重要な指標です。

    自作するなら、ぜひRa90以上の「高演色」や「高CRI」を謳うモデルを選びたいところです。これにより、フィギュアの塗装の繊細なグラデーションや、肌の微妙な色合いまで、制作者の意図通りに楽しむことができます。

    COB(Chip on Board)モデル

    従来のLEDテープ(SMDタイプ)は、LEDチップが点々と配置されているため、光らせると光の粒が見えてしまうことがありました。これに対し、近年人気が高まっているのが「COB(Chip on Board)モデル」です。

    COBタイプは、非常に小さなLEDチップを基板上に高密度で直接実装し、その上を蛍光体で覆う構造になっています。

    これにより、光の粒感が全くなく、まるで蛍光灯のように滑らかで均一な「面発光」を実現します。この継ぎ目のない美しい光は、フィギュアをより自然に、かつ高級感をもって照らし出すのに最適です。

    テープ幅と色温度

    自作では、ケースの縁などの狭いスペースに設置することが多いため、テープの幅も重要になります。インプットされたDIYブログの例のように、幅4mmといった極細タイプの製品も存在し、これらを使えば照明の存在感を極力消すことができます

    色温度については、繰り返しになりますが、フィギュアの色を自然に見せる5000K(昼白色)が基本です。しかし、暖かみのある雰囲気にしたい場合は3000K(電球色)、クールでシャープな印象にしたい場合は6000K(昼光色)など、演出したいイメージに合わせて選べるのも自作の醍醐味です。

    これらのポイントを参考に、海外のECサイトなども視野に入れながらパーツを探すことで、より理想に近い照明環境を構築することが可能になります。

    最高のフィギュア LEDライトを見つけよう

    この記事では、フィギュアを美しく飾るためのLEDライトについて、基本的な知識から選び方、具体的な設置方法、そして自作のガイドまで、幅広く解説してきました。

    最後に、あなたにとって最高の照明環境を構築するための重要なポイントをまとめます。

    • フィギュア照明は美観を高め、鑑賞の質を向上させる
    • LEDライトは紫外線が極めて少なく日焼けリスクを大幅に低減できる
    • 光の色味(色温度)は自然な見え方の5000K前後が基本
    • 色の再現性を示す演色性(Ra)は90以上の高演色タイプが理想
    • LEDの電気代は一日中点灯させても比較的安価で済む
    • 初心者には手軽に始められる市販のライト付きケースがおすすめ
    • 後付け照明ならバーライトやスポットライトが簡単で効果的
    • 照明の最適な位置はフィギュアの顔に影ができないよう複数方向から照らすこと
    • 背景ミラーは光を反射させ、フィギュアの背面を明るく見せる効果がある
    • 本格的な自作にはLEDテープライトが最適で自由度が高い
    • COB型LEDテープは光の粒感がなく滑らかで高級感のある光を演出できる
    • 自作にははんだ付けなどの基本的な電子工作の知識が必要になる
    • より万全を期すならUVカット機能付きのケースとの併用が最善
    • LEDライトの僅かな熱やブルーライトといったデメリットも理解しておく
    • この記事で得た知識を基に、予算と目的に合わせて最適な方法を選ぼう
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