大事なアクスタの剥がれ防止！原因と完璧な保護方法

フィギュアスタイル運営者の「ぎゅあす」です。

大切にしているアクリルスタンド（アクスタ）の印刷が、ふとした瞬間に擦れて剥がれてしまった…そんな経験はありませんか？

バッグから取り出したら角が白く擦れていたり、爪が当たったわけでもないのにいつの間にか欠けていたり。あのショックは本当に大きいですよね。

実はアクスタの剥がれやすさには、製造方法による「見分け方」があるんです。

この問題、「アクスタ 剥がれ 防止」と調べている多くの方が、どうやって保護すればいいか悩んでいると思います。特に印刷が露出しているタイプだと、持ち運びや日常の飾り方でも傷や剥がれのリスクが伴います。

安価に済ませたい場合、100均（ダイソーやセリア）のアイテムでどうにかならないか、保護フィルムの貼り方はどうするのか、不器用でもキレイに貼れるコツはあるのか。

あるいは、トップコートやマニキュア、UVレジンを使ったコーティングは本当に安全なのか、危険性はないのか。剥がれだけでなく、色褪せを防ぐUVカットの方法は…など、疑問や不安は尽きないかなと思います。

この記事では、そんなアクスタの剥がれや劣化に関する悩みを解決するために、まずは剥がれやすさの原因特定から、具体的な保護方法、そして「飾る」「しまう」「持ち運ぶ」といったシーン別の対策まで、網羅的にまとめてみました。

アクスタ剥がれ防止の基本と原因

まず最初に、なぜアクスタの印刷は剥がれてしまうのか、その根本的な原因を知ることが大切ですね。

実は「剥がれやすいアクスタ」と「そうでないアクスタ」があるんです。

まずは敵を知ることから、ということで、剥がれの原因となる印刷方法の違いと、その簡単な見分け方。そして、もし「剥がれやすいタイプ」だった場合の具体的な保護方法を、ステップバイステップで見ていきましょう。

剥がれやすいアクスタの見分け方

アクスタの印刷方法には、大きく分けて2種類あります。この違いが、剥がれやすさに直結しています。

裏面印刷（裏刷り）:

アクリル板の「裏側」にデザインが印刷されているタイプです。私たちが普段触れる表面はアクリル樹脂そのもの。

つまり、アクリル板自体が透明な盾となって、印刷面を物理的にガードしてくれているイメージですね。このタイプは印刷面が露出していないので、非常に剥がれにくく、安心なタイプと言えます。

表面印刷（表刷り）:

アクリル板の「表面」にデザインが直接印刷されているタイプです。このタイプはインク層がむき出しの状態。

そのため、爪や鍵、バッグの中の他のグッズと擦れると、インクが直接削り取られてしまいます。「剥がれ」に悩む方の多くは、この表面印刷のアクスタをお持ちかなと思います。

じゃあ、どうやって見分けるの？ という点ですが、市販品やプライズ品でもどちらのタイプか明記されていないことが多いので、自分で見分ける方法を覚えておくのが大事です。簡単な方法が2つありますよ。

アクスタの見分け方（表面印刷か裏面印刷か）

• 触って確認: 絵柄の面を指の腹でそっとなぞってみてください。
  
  （爪でカリカリはダメですよ！笑） インクのわずかな凹凸、つまり「段差」を感じたり、アクリルとは違う感触（少しザラザラ、しっとりなど）があれば、それは「表面印刷」の可能性大です。
  
  逆に、完全にツルツルでアクリルそのものの感触なら「裏面印刷」です。
• 見て確認: アクスタを斜めから見たり、光に透かしたりしてみてください。
  
  絵柄がアクリル層の「手前」（浅い位置）に見えるのが「表面印刷」です。絵柄がアクリル層の「奥」に埋め込まれているように見え、独特の「奥行き感」を感じるものが「裏面印刷」です。

まずはご自身のアクスタがどちらのタイプか、優しく触れてチェックしてみてくださいね。

アクスタ保護フィルムの貼り方

もしあなたのアクスタが「表面印刷」だと分かったら、最も手軽で推奨される方法が「保護フィルム」を貼ることです。インク層の上に物理的なバリア（盾）を作ってあげるイメージですね。

フィルムにもいくつか種類があります。

市販の専用品

アニメイトなどのホビーショップで「アクキーガードシート」といった専用品が売られています。

これはB5サイズなどの大きなシート状になっていて、アクスタの形に合わせて自分でハサミやカッターで切り出して使います。価格は少し高めですが、透明度が高く、耐久性がある製品が多いのがメリットですね。

100円ショップの代替品

もっと手軽に試したい場合は、セリアなどの100円ショップでも「アクスタ用反射軽減フィルム」といった名前で、スマホフィルムの転用品のようなものが売られています。

何よりコストパフォーマンスが最強で、失敗を恐れず試せるのが良い点です。これも十分活用できますよ。

貼り方のコツと気泡抜きの方法

フィルム貼りの大敵は「埃」と「気泡」です。スマホのフィルム貼りと基本は同じですが、いくつかコツがあります。

準備するもの

• 保護フィルム
• マスキングテープ（埃取り用）
• セロハンテープ（フィルムの持ち手用）
• クリーニングクロス（指紋や汚れの拭き取り用）
• （あれば）滑り止めマット（作業台に敷くとアクスタが固定されます）

手順:

1. 場所を選ぶ: 埃が少ない場所が理想です。よく言われるのが「お風呂上がり直後の浴室」。湿度が高いと静電気が起きにくく、埃が舞いにくくなります。
2. 埃の除去: フィルムを貼る「直前」にやるのがミソです。まずクリーニングクロスでアクスタ表面の指紋や汚れを拭き取ります。その後、マスキングテープでアクスタの表面をペタペタして、目に見えない小さな埃を徹底的に取り除きます。
3. 貼り付け: フィルムの端にセロテープで「持ち手」を作ると作業しやすいです。フィルムの剥離シートを一気に全部剥がさず、端から少しずつ剥がしながら、アクスタの端と平行になるようゆっくり貼り付けていきます。こうするとズレにくく、大きな気泡も入りにくいですよ。
4. 気泡抜き: もし気泡が入ったら、付属のヘラや、クリーニングクロスを巻いたカードなどで、気泡を外側に向かって優しく押し出します。もし気泡の中に小さな「埃」が見えたら、それは押し出せません。焦らずに、埃に一番近い角を持ち手テープで持ち上げ、フィルムの接着面についた埃をマステでペタッと取ってから、再度貼り直しましょう。

慎重にやれば、かなりキレイに仕上がると思います！不器用な方は、まずは100均のフィルムで練習してみるのが良いかもですね。

トップコートやマニキュアは危険？

次に、液体でコーティングする方法、特にマニキュア用の「トップコート」を使う方法についてです。これは正直、かなりハイリスク・ハイリターンな方法で、私はあまり推奨していません。

なぜなら、「失敗したら元に戻せない（不可逆的）」という最大のリスクがあるからです。

トップコート使用の重大なリスク

トップコートやマニキュアに含まれる「溶剤」（アセトンやトルエンなど）が、アクスタの印刷インク（多くはUV硬化インク）を溶かしてしまう化学反応を起こす可能性があります。

また、キレイに塗るのも非常に難しいです。筆ムラができたり、塗った部分だけ妙にテカテカしてしまったり。特に広い面積を均一に塗るのは至難の業です。気泡が入ってそのまま固まってしまうこともあります。

もし試す場合は、必ず100均で買ったどうなってもいいアクスタや、プラ板の切れ端などで、インクを溶かさないか、キレイに塗れるかをテストしてください。あくまで自己責任でお願いします。

UVレジンでのコーティング方法

UVレジン（紫外線硬化樹脂）でコーティングする方法も、トップコートと考え方は似ています。

フィルムでは難しいフチ（側面）まで強力に保護できるメリットはありますが、リスクも同様に高いです。

メリット:

フィルムが貼りにくい複雑なカットライン（髪のツンツンした部分とか）や、アクスタの『フチ（側面）』までガッチリ保護できるのは大きな魅力ですね。

「ぷっくり」とした質感に仕上がるのも特徴です。

デメリット（リスク）:

• UVライトやレジン液など、初期コストがかかる。
• レジン液も製品によっては溶剤が含まれており、インクを溶かす可能性がある。
• 硬化時に気泡が抜けきらないことがある。
• 均一に盛る（塗る）のが難しく、ムラになりやすい。
• レジン液の種類によっては、時間と共に「黄変」（黄色っぽく変色）することがある。

これも実行する場合は、必ず目立たない場所でインクとの相性をテストしてから、自己責任で行うようにしてくださいね。元には戻せませんからね…。

UVカットスプレー使用時の注意点

「剥がれ」とは少し違いますが、「色褪せ（紫外線劣化）」を防ぐためにUVカットスプレーを検討する方もいるかもしれません。これも細心の注意が必要です。

アクスタの色褪せは、日光や室内灯の「紫外線」が原因です。これを防ぐためのスプレーですが、選び方を間違えると大惨事になります。

【警告】汎用スプレーは絶対に使用しないでください！

ホームセンターなどで売っている建材用（アクリル波板用など）の安価なUVカットスプレーは、溶剤が非常に強力です。

これをホビー用品であるアクスタ（特に表面印刷）に吹きかけると、インクが溶け出す、アクリルが白化（曇る）、最悪の場合ヒビが入るといった、致命的なダメージを与える危険性が極めて高いです。

もしスプレーを使用する場合は、必ず「模型用」「ホビー用」と明記されている製品を選んでください。これらはプラスチックや印刷（デカール）への攻撃性が低く作られています。

例えば、GSIクレオスさんから出ている「Mr.スーパークリアー UVカット」（光沢・つや消しなどがあります）などが有名ですね。（出典：GSIクレオス公式サイト 製品情報）

ただし、ホビー用であってもインクとの相性が100%安全とは限りません。最終的な判断はご自身の責任において、必ず不要なものでテストしてから使用してください。

また、スプレーは必ず屋外で換気を良くして使い、一気に厚塗りせず、「シューッと薄く吹いて乾かす」を数回繰り返すのがコツですよ！

アクスタ剥がれ防止のシーン別対策

直接的なコーティング（治療）を施した上でも、油断は禁物です。

日常のどんなシーンに危険が潜んでいるかを知り、それに合った『予防策』を講じることが、アクスタを長持ちさせる秘訣です。

ここでは「飾る」「しまう」「持ち運ぶ」という3つのシチュエーションに分けて、便利な100均アイテムも活用しながら、傷や紫外線、破損から守る間接的な保護戦略を紹介しますね。

100均で揃う保護アイテム

最近の100円ショップ（ダイソーやセリア）は、本当に「推し活」グッズの宝庫ですよね！私もよくパトロールしに行きます（笑）。アクスタの保護や収納に関しても、専用品や便利な転用アイテムがたくさんあります。

「剥がれ防止」のためのフィルム、「色褪せ防止」のためのUVカットスリーブ、「埃除け」のディスプレイケース、「傷防止」の収納ファイルや持ち運びポーチなど、目的のほとんどが100均で解決できるかも、と思うほど充実しています。

専用品じゃなくても、文房具コーナーや収納コーナーにあるアイテムが『シンデレラフィット』することも多く、宝探しみたいで楽しいです。

次のセクションから、具体的にダイソーとセリアでどんなアイテムが使えるのか、見ていきましょう。

セリアのおすすめUVカットグッズ

特にセリア（Seria）は、オタク心（？）をくすぐる「こんなの欲しかった！」というニッチなアイテムが多い印象です。

中でも注目は「UVカットのスリーブ」ですね。トレーディングカード用、チェキ用、L判（写真）用などサイズが豊富で、これが100円（税抜）で買えるのは革命的かも。

アクスタの色褪せの主な原因は紫外線なので、これを一枚かませるだけで安心感が違います。アクスタをスリーブごとケースに収納すれば、簡易的な色褪せ防止になります。

また、先ほど紹介した「アクスタ用反射軽減フィルム」もセリアの製品です。表面印刷のアクスタ保護に役立ちます。スマホ用と違って、最初からアクスタに使いやすいサイズ感なのが嬉しいポイントですね。

収納・持ち運び用としては「6リング用リフィル」（ジッパーケースや仕切り付き）も人気です。ダイソーのA5バインダーと組み合わせて使うのが定番になっています。

ジッパー付きなら小さな台座が迷子になるのも防げますし、仕切り付きなら本体と台座を分けて入れられるので傷防止にも完璧です。

ダイソーで買える収納ケース

ダイソー（DAISO）は、どちらかというと「しっかり守る」「大量に収納する」といった、実用性の高いアイテムが強いイメージですね。

アクスタを飾る際の埃除けとして超定番なのが「ディスプレイケース」です。

「円柱型ショート」や「コースターディスプレイケース」、ひな壇付きなど種類が豊富。なにより埃をシャットアウトできるのが大きいです。埃って、放置すると湿気を吸って印刷面にこびりつくこともあるので、侮れません…

また、収納用としては「A5サイズ 6穴バインダー」があり、先ほどのセリアのリフィルと組み合わせて「アクスタアルバム」を作るのに最適です。

マイコレ（MyColle）シリーズは共通

「マイコレ」は、ダイソー、セリア双方で広く扱われている「推し活」グッズの定番シリーズです。「アクスタケース EVAシート付」などはどちらの店舗でも見かけることが多いので、持ち運びには欠かせません。

このEVAシートが超重要で、次の「持ち運び方」で詳しく解説しますね。

※店舗によって品揃えが全然違うのも100均の面白いところ。大型店に行くと、見たことない保護グッズに出会えることもありますよ！

傷を防ぐ飾り方と保管方法

せっかく剥がれ対策をしても、アクリル本体が傷だらけになったり、紫外線で色褪せたりしたら悲しいですよね。日常の管理も非常に重要です。

飾り方（ディスプレイ）

自宅で飾る際の最大の敵は「埃」と「紫外線（日光・蛍光灯）」です。

• 埃対策: ダイソーなどのディスプレイケースに入れるのが一番手軽で確実です。
  
  むき出しで飾る場合は、こまめにホコリを払うことが大事です。ただし、乾いた布で強く擦るのはNG！ 表面印刷タイプだと剥がれの原因に、裏面印刷でもアクリル表面に細かい擦り傷（スレ）がつきます。
  
  ホコリ払いは、カメラ用のブロワー（風で飛ばすやつ）や、柔らかいメイクブラシなどで優しく払うのがおすすめです。
• 紫外線対策: 直射日光が当たる窓際は絶対に避けてください。
  数日で色褪せてもおかしくありません。また、室内灯（特に蛍光灯）からも紫外線は微量ながら出ています。
  
  長期間飾りっぱなしにするなら、やはりUVカット機能付きの専用コレクションケースが理想です。安価に済ませるなら、セリアのUVカットスリーブに入れてから飾るのも手ですね。

保管方法（収納）

ディスプレイしないアクスタや、増えすぎたコレクションは「暗所」で「個別」に保管するのが鉄則です。

• ファイル収納（閲覧性重視）: A4やA5のバインダーに、専用リフィル（セリアのジッパーケースなど）を使って保管する方法。パラパラとめくって眺められるのがメリットです。
  
  ただし、リフィル代がかさむのと、大量になるとかなり重くなるのがデメリットかも。
• ボックス収納（収納力重視）: まずアクスタを個別に保護します。無印良品の「片面クリアケース」は透明で中身が見え、サイズ感もピッタリだと人気ですね。
  
  もっと安価に済ませるなら、アクスタを1枚ずつOPP袋（透明な袋）に入れて、テープで封をするだけでも十分傷防止になります。その上で、無印のファイルボックスや100均の収納ボックスに「立てて」保管します。

安全なアクスタの持ち運び方

外に持ち出す（推し活）際は、アクスタにとって一番リスクが高いシーンでもあります。バッグの中で鍵やスマホ、化粧ポーチなどとぶつかり合い、摩擦と衝撃に常にさらされますからね。

100均でも売っている「専用ポーチ」や「ハードケース」を使うのが基本ですが、ここで最も重要なのは「クッション材」の有無です。

ダイソーやセリアで売られている「マイコレ アクスタケース」に付属している「EVAシート」が、まさにそのクッション材です。

ケースの中でアクスタがガタガタ動いてしまう状態は、傷や破損の最大の原因になります。必ずクッション材でアクスタを固定してあげてくださいね。

もっと頑丈さを求めるなら、市販の『ハードケースタイプ』（イヤホンケースや小型ゲーム機用ケースの転用など）もおすすめです。

100均のクリアケースに、好きなデザインペーパーを入れて、EVAシートをカットして敷き詰めれば、オリジナルの持ち運びケースも自作できますよ！

完璧なアクスタ剥がれ防止ガイド

ここまで色々な対策を紹介してきましたが、「全部やるのは大変…」と思うかもしれません。

そこで、これだけは押さえてほしい！という「アクスタ 剥がれ 防止」のためにやるべきことを、総まとめのアクションプランとして3ステップでまとめます。

大切なアクスタを長期間キレイに保つためには、原因とシーンに応じた総合的なアプローチが一番効果的かなと思います。

アクスタを守るための3ステップ

1. ステップ1：診断（現状把握） まず、あなたのアクスタが「表面印刷（剥がれやすい）」か「裏面印刷（剥がれにくい）」かを見分けます。
   
   指で触って『ザラッ』としたら表面印刷のサイン。ここが一番大事な分岐点です！
2. ステップ2：治療（直接保護） もし「表面印刷」だと分かったら、インクが剥がれてしまう前に、即『治療』です。
   
   セリアなどの「保護フィルム」を貼って物理的にガードしましょう。これが最強の剥がれ防止策です。
3. ステップ3：予防（間接保護） 「裏面印刷」だから安心、フィルムを貼ったから安心、ではまだ不十分です。『予防』として、日常の劣化要因（傷・紫外線・衝撃）から守りましょう。
   
   「飾る」ならUVカットケース、「しまう」なら個別袋＋暗所、「持ち運ぶ」ならクッション材入りケース。この使い分けが大事です。

この「診断」→「治療」→「予防」の3つを組み合わせることが、完璧なアクスタ剥がれ防止への一番の近道だと思います！

ぜひ、できるところから試してみてくださいね。