一番くじで見かけるMASTERLISEフィギュアについて、そのクオリティの高さや他のシリーズとの違いが気になったことはありませんか。
特にドラゴンボールやヒロアカといった人気作品で展開されることが多く、その存在感は際立っています。
この記事では、そもそもフィギュアのマスターライズとは何か、という基本的な疑問から、派生シリーズであるマスターライズエクスピースとはどのようなものか、そして謎のマスターライズプラスとは何なのか、という点まで、シリーズごとの特徴を比較しながら詳しく解説します。
- MASTERLISEシリーズの基本的な定義と特徴
- シリーズごとのクオリティやサイズの明確な違い
- ドラゴンボールやヒロアカなど人気作品での展開例
- 一番くじでの具体的な入手方法と注意点
基礎知識でわかるフィギュアのマスターライズとは
- 一番くじの看板ブランドとしての位置づけ
- MASTERLISEフィギュアの基本的な特徴
- ファンを魅了する圧倒的なクオリティ
- シリーズごとのコンセプトの明確な違い
- サイズや仕様をシリーズごとに徹底比較
- コンパクト版?マスターライズエクスピースとは
一番くじの看板ブランドとしての位置づけ

MASTERLISEは、株式会社BANDAI SPIRITSが展開するキャラクターくじ「一番くじ」の景品フィギュアにおける、看板ブランドの一つと位置づけられています。多くのフィギュアブランドが存在する中で、特に高いクオリティとサイズ感を両立させたシリーズとして、ファンから絶大な支持と期待を集めています。
実際に、一番くじの企画担当者へのインタビューでは「一番くじのフィギュアブランドのなかでも看板となるもの」「スタチュー系のフィギュアにおける決定版」といった発言が見られます。
これは、単なる景品の域を超え、一つの完成されたフィギュア作品として、キャラクターの魅力を最大限に引き出すことを目指して制作されていることの表れです。
このように、MASTERLISEは一番くじの中でも特別な存在であり、そのラインナップは常にコレクターたちの注目の的となっています。このブランド名が冠されているだけで、多くのファンが「今回はクオリティが高いに違いない」と期待を寄せる、信頼の証とも言えるでしょう。
MASTERLISEフィギュアの基本的な特徴
MASTERLISEフィギュアの最も基本的な特徴は、「MASTER(達人)」と「STYLISE(様式化する)」を組み合わせたその名の通り、最高の造形力と様式美を融合させた点にあります。キャラクターの本質を捉え、洗練された造形美で表現することが、このシリーズの核となるコンセプトです。
具体的には、ポージングはキャラクターが静かにたたずむ「素立ち」に近いシンプルなものが多い傾向にあります。しかし、そのシンプルさの中に、キャラクターの内面や力強さがにじみ出るよう、細部にわたる計算がなされています。
例えば、風になびく衣装の表現で動きを出したり、重心の置き方でキャラクターの性格を示唆したりと、静的ながらも豊かな物語性を感じさせる工夫が凝らされています。
言ってしまえば、派手なエフェクトや動きのあるポーズに頼らず、キャラクターそのものの造形力で勝負するのがMASTERLISEのスタイルです。だからこそ、ごまかしが効かず、原型師の卓越した技術力がダイレクトに反映されるシリーズであると考えられます。
ファンを魅了する圧倒的なクオリティ

MASTERLISEシリーズがファンから絶大な支持を得る最大の理由は、その圧倒的なクオリティにあります。プライズフィギュアのカテゴリーに属しながらも、市販のスケールフィギュアに匹敵する、あるいはそれを凌駕することもあるほどの作り込みが特徴です。
顔の再現度への徹底したこだわり
フィギュアの命とも言える顔の造形は、特に力が入れられているポイントです。アニメや原作漫画のイメージを損なうことなく、立体物として最も魅力的に見える表情を徹底的に追求しています。
企画担当者も「いかに顔を作中に寄せられるかは一番重視している」と語るほど、キャラクターの印象を決定づける顔の再現度には並々ならぬこだわりが見られます。
細部まで妥協しないディテール表現
クオリティの高さは顔だけに留まりません。衣装の素材感を感じさせるシワの入り方や、ブーツの質感、筋肉の筋や骨格のリアルな表現など、全身にわたって一切の妥協なくディテールが作り込まれています。
時には、作中では描かれていない部分まで「このキャラクターならこうなっているはずだ」と想像を膨らませて造形することもあるほどです。
このような細部へのこだわりが、フィギュアに生命感とリアリティを与え、見る者を作品の世界へと引き込む力となっています。
シリーズごとのコンセプトの明確な違い
MASTERLISEは単一のブランドではなく、作品の特性やキャラクターのサイズ感に合わせて、複数の派生シリーズが存在します。これにより、各作品の世界観をより忠実に、そして魅力的に再現することが可能になっています。
例えば、コレクションのしやすさを重視したシリーズや、特定の巨大なキャラクターを表現するための大型シリーズなど、それぞれに明確なコンセプトの違いがあります。ファンがフィギュアを並べて飾る際、統一感のあるコレクションを築けるように、作品ごとに最適なシリーズが選択されるのが一般的です。
このため、同じ「MASTERLISE」の名を冠していても、作品が異なればサイズ感が全く違うということも起こり得ます。これは決して品質の差ではなく、それぞれのキャラクターを最も魅力的に見せるための、戦略的なブランド展開の結果と言えるでしょう。後の見出しで、これらのシリーズごとの具体的な違いを詳しく比較していきます。
サイズや仕様をシリーズごとに徹底比較

MASTERLISEには複数の派生シリーズがあり、それぞれサイズや仕様が異なります。ここでは、主要なシリーズの特徴を表形式で比較し、その違いを明確にします。
シリーズ名 | サイズ目安 (高さ) | 主な特徴 |
MASTERLISE | 約25cm~30cm | シリーズの基本となるブランド。リアルな造形と迫力あるサイズ感が特徴。MSP(Master Stars Piece)とほぼ同等のスケール。 |
MASTERLISE EXPIECE | 約20cm~25cm | MASTERLISEの品質を保ちつつ、一回り小さいサイズでコレクション性を高めたシリーズ。ワンピースなどで主に展開。 |
MASTERLISE EXTRA | 約30cm~40cm | 通常のMASTERLISEを超える大型サイズ。SMSP(Super Master Stars Piece)よりも大きい場合もある。巨大なキャラクター向け。 |
KINGCLUSTAR | 約30cm~ | 特に巨大で重量のあるキャラクターに特化したシリーズ。実質的にドラゴンボールのブロリー専用ラインとも言われるほどの迫力を持つ。 |
このように、一言でMASTERLISEと言っても、サイズには大きな幅があることがわかります。特に「EXTRA」や「KINGCLUSTAR」は、他のフィギュアと並べた際に圧倒的な存在感を放ちます。
注意点として、これらのフィギュアを一緒に飾る際は、スケール感の違いを考慮する必要があります。例えば、MASTERLISEとMASTERLISE EXPIECEを並べると、キャラクターによっては身長差が不自然に見える可能性があります。コレクションをする際は、どのシリーズで統一するかをあらかじめ考えておくと良いでしょう。
コンパクト版?マスターライズエクスピースとは
MASTERLISE EXPIECE(マスターライズ エクスピース)は、MASTERLISEが誇るハイクオリティな造形と彩色を、より手軽にコレクションが楽しめるサイズで再現したシリーズです。
基本的なコンセプトは「MASTERLISEの品質をジャストサイズで」というもので、多くのキャラクターを集めて並べたいファンにとって非常に魅力的な選択肢となっています。
このシリーズが最も活発に展開されているのが、キャラクター数が非常に多い『ワンピース』です。多くのキャラクターを統一されたスケール感で並べることができるため、自分だけの海賊団や名シーンを再現して楽しむことができます。
サイズは通常のMASTERLISEより一回り小さい約20cm~25cmが基準ですが、これは品質の低下を意味するものではありません。
むしろ、限られたサイズの中でキャラクターの魅力を凝縮させる、高い技術力が求められるシリーズです。
また、『ワンピース』の「2億V雷神」のように、キャラクター本体のスケールはEXPIECEに準拠しつつも、巨大なエフェクトパーツを組み合わせることでMASTERLISE本家に匹敵する、あるいはそれ以上のボリューム感を出すという挑戦的な商品も生み出されています。
具体例で深掘り!フィギュアのマスターライズとは
- ドラゴンボールシリーズで見せる迫力
- ヒロアカシリーズでのキャラクター表現
- 謎の派生?マスターライズプラスとは
- 主な入手方法は一番くじの景品
ドラゴンボールシリーズで見せる迫力

『ドラゴンボール』シリーズにおけるMASTERLISE展開は、作品の持つ「迫力」を最大限に表現することに主眼が置かれています。超サイヤ人をはじめとするパワーアップ形態や、もともと巨大な体躯を持つキャラクターが多いため、フィギュアもそれに合わせて大型で重量感のあるものが多くなっています。
特に、規格外の巨体を誇る伝説の超サイヤ人・ブロリーをフィギュア化する際には、「KINGCLUSTAR」という専用とも言えるラインが用意されるほど、キャラクターのスケール感を重視しています。
また、「MASTERLISE EXTRA」として、セル(第一形態)やコルド大王といった、他のキャラクターよりも大きなキャラクターがラインナップされることもあります。
造形面では、隆起した筋肉の表現や、激しい戦闘で破れた道着の質感、気を解放した際のエフェクトなど、『ドラゴンボール』ならではの力強さを再現するための工夫が随所に見られます。ファンが手に取った際に、キャラクターの圧倒的なパワーを感じられるような作り込みが、このシリーズの魅力と言えるでしょう。
ヒロアカシリーズでのキャラクター表現
『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)におけるMASTERLISEフィギュアは、各キャラクターが持つ”個性”(特殊能力)や、ヒーローとしての信念、ヴィランとしての哲学といった内面を、ポージングや表情で巧みに表現しているのが特徴です。
例えば、緑谷出久(デク)であれば、新たな技を繰り出すダイナミックな瞬間を切り取ることで、彼の成長と決意を示します。また、相澤消太(イレイザー・ヘッド)であれば、少し煽り気味の角度から見た時に最も彼らしく見えるよう計算して造形するなど、キャラクターの個性を深く理解した上でのフィギュア化が行われています。
単純な立ち姿だけでなく、キャラクターのバックボーンや物語性を感じさせるシチュエーション設定が、多くのファンの心を掴んでいます。
フィギュアを通して、作中の熱いドラマやキャラクターたちの相反する思いが伝わってくるような、エモーショナルな作り込みがヒロアカのMASTERLISEシリーズの大きな魅力です。
謎の派生?マスターライズプラスとは

「マスターライズプラス」という名称についてですが、2025年7月現在、BANDAI SPIRITSの公式サイトや一番くじの商品ラインナップにおいて、この名称が公式に使用された例は確認されていません。
このため、「マスターライズプラス」は公式のシリーズ名ではない可能性が非常に高いと考えられます。考えられる可能性としては、以下の2点が挙げられます。
ファンの間での俗称や誤認
一つは、通常のMASTERLISEを超える大型サイズのフィギュア(例えば「MASTERLISE EXTRA」など)を、一部のファンの間で便宜的に「プラス」と呼んでいる、あるいは誤って認識している可能性です。
非公式な呼び名として、コミュニティ内で自然発生的に使われているのかもしれません。
今後の新シリーズの可能性
もう一つは、現時点では未発表ながら、今後展開が予定されている新シリーズの名称である可能性もゼロではありません。しかし、公式からのアナウンスがない以上、これはあくまで憶測の域を出ないものです。
いずれにしても、現段階で「マスターライズプラス」という確固たるシリーズが存在するわけではない、と認識しておくのが適切でしょう。もしこの名称を見かけた場合は、それがどの商品を指しているのか、文脈をよく確認することが大切です。
主な入手方法は一番くじの景品
前述の通り、MASTERLISEシリーズのフィギュアは、一般の玩具店や通販サイトで常時販売されているわけではありません。
これらのフィギュアを手に入れる主な方法は、BANDAI SPIRITSが全国のコンビニエンスストアや書店、ホビーショップなどで展開する「一番くじ」の景品として獲得することです。
くじ形式ならではの入手難易度
一番くじは1回数百円でくじを引き、当たった等級に応じた景品がもらえる仕組みです。MASTERLISEフィギュアは、A賞やB賞といった上位の等級に設定されることがほとんどで、簡単には手に入らない希少性があります。
また、最後のくじを引いた人がもらえる「ラストワン賞」として、通常の上位賞とは彩色や仕様が異なる特別なMASTERLISEフィギュアが用意されることもあります。
入手経路と注意点
主な入手経路は、発売日に実施店舗の店頭でくじを引くか、公式の「一番くじONLINE」を利用する方法の2つです。ただし、人気シリーズは発売後すぐに完売してしまうことも少なくありません。
くじで手に入れられなかった場合、リサイクルショップやフィギュア専門店、またはフリマアプリなどで購入することも可能ですが、その場合は定価以上のプレミア価格で取引されることが一般的です。欲しいフィギュアがある場合は、発売情報をこまめにチェックし、計画的に挑戦することが鍵となります。
まとめ:結局フィギュアのマスターライズとは?

この記事のポイントをまとめます。
- MASTERLISEは一番くじの景品フィギュアにおける最上位ブランドの一つ
- コンセプトは最高の造形力と様式美の融合
- 原型師の卓越した技術が反映されたハイクオリティな造形が特徴
- 市販のスケールフィギュアに匹敵するほどの作り込み
- 特にキャラクターの顔の再現度には並々ならぬこだわりがある
- 衣装のシワや小物など細部のディテール表現も非常にリアル
- MASTERLISEは単一ブランドではなく複数の派生シリーズが存在する
- 基本となるMASTERLISEのサイズは約25cmから30cm
- MASTERLISE EXPIECEは品質を保ちつつ小型化したコレクション性の高いシリーズ
- MASTERLISE EXTRAは通常を超える大型サイズが特徴
- KINGCLUSTARは特に巨大で重量のあるキャラクターに特化したライン
- マスターライズプラスという公式シリーズは現在確認されていない
- ドラゴンボールシリーズでは作品の持つ迫力を大型サイズで表現
- ヒロアカシリーズではキャラクターの個性や内面をポージングで表現
- 主な入手方法は一番くじの上位賞やラストワン賞として獲得すること