「ねんどろいど 服 作り方」と検索しているあなたは、お気に入りのキャラクターにぴったりの洋服を自作してみたい、と考えているのではないでしょうか。
しかし、服 初心者の方にとっては、何から手をつければ良いのか、失敗したらどうしようという不安も大きいかもしれません。
そもそも、ねんどろいどとねんどろいどどーるの違いは何なのか、という基本的な疑問から、服 型紙はどこで手に入るのか、無料で利用できるものはないのか、といった具体的な悩みまで、知りたいことは多岐にわたるでしょう。
この記事では、100均で揃えられる道具を使った簡単な制作のコツから、本格的な型紙の作り方、さらには市販のおすすめ服本まで、あなたの「知りたい」に全てお答えします。
ねんどろいどどーる服は手縫いでも十分に素敵なものが作れますので、ぜひこの記事を参考にして、世界に一つだけの自作の服づくりに挑戦してみてください。
- ねんどろいどとねんどろいどどーるの基本的な違い
- 100均アイテムを活用した、初心者でも簡単な服作りのコツ
- 無料・有料の型紙の入手方法と、自作する場合の作り方
- 服作りの参考になる、おすすめのソーイングレシピ本
初心者のためのねんどろいど服作り方ガイド
- ねんどろいどとねんどろいどどーるの違いは何?
- 服初心者でも失敗しないためのポイント
- 100均で揃う便利な裁縫道具
- 簡単にかわいく作るコツ
- ねんどろいどどーる服は手縫いでも可能?
ねんどろいどとねんどろいどどーるの違いは何?

ねんどろいどの服作りを始める前に、まず押さえておきたいのが「ねんどろいど」と「ねんどろいどどーる」の違いです。この二つは似ているようで、ボディの構造が根本的に異なります。
「ねんどろいど」は、主に頭部と衣装が一体化した固定ポーズのフィギュアシリーズを指します。
一方、「ねんどろいどどーる」は、頭部サイズはねんどろいどと共通でありながら、体は布製の洋服を着せ替えられるように設計された、可動式のアクションフィギュアです。
したがって、自作の服を着せて楽しみたい場合は、「ねんどろいどどーる」のボディが必要になります。
お手持ちのねんどろいどの頭部を、別売りの「ねんどろいどどーる」のボディに付け替えることで、好きなキャラクターを自由に着せ替えさせることが可能になります。
ボディサイズの比較
さらに、ドール服作りでよく比較対象となる「オビツ11」ボディとのサイズ感の違いも知っておくと便利です。単純な縮尺ではなく、各部の寸法が異なるため、型紙の流用には注意が必要です。
項目 | ねんどろいどどーる (girl) | ねんどろいどどーる (boy) | オビツ11 |
身長 | 約100mm | 約100mm | 約110mm |
肩幅 | 約18mm | 約20mm | 約20mm |
胸囲 | 約65mm | 約60mm | 約65mm |
胴囲 | 約60mm | 約57mm | 約65mm |
尻囲 | 約70mm | 約70mm | 約70mm |
袖丈 | 約30mm | 約30mm | 約35mm |
股下 | 約40mm | 約40mm | 約50mm |
このように、ねんどろいどどーるはオビツ11に比べて身長が低く、特に股下が短いのが特徴です。逆に胴回りは比較的しっかりしているため、オビツ11用のタイトな服の型紙をそのまま使うと着せられない可能性があります。
型紙を選ぶ際は、どのボディを基準に作られているかを確認することが大切です。
服初心者でも失敗しないためのポイント
裁縫が初めての方や、小さなドール服作りに慣れていない方が失敗を避けるためには、いくつかのポイントがあります。
まず最も大切なのは、生地選びです。デザインだけで生地を選んでしまうと、思わぬ失敗につながることがあります。特に初心者が陥りがちなのが、厚すぎたり硬すぎたりする生地を選んでしまうことです。
ドール服は非常に小さいため、硬い生地では細部を縫ったり、完成後に裏返したりするのが極めて困難になります。実際に、硬い生地を使ったために脇が裂けてしまったり、袖を裏返せなくなったりした失敗例もあります。
ローンやブロードといった、薄手で柔らかく、扱いやすい生地から始めるのがおすすめです。
次に、型紙の線を正確に写し、縫い代をきちんと確保することも基本ながらおろそかにできません。チャコペンなど、後で消せるタイプの筆記具を使いましょう。
ボールペンなどで書いてしまうと、ほつれ止め液を塗った際にインクが滲んで生地を汚してしまう可能性があります。
そして、焦らず丁寧に作業を進めることが何よりも鍵となります。特にミシンよりも手縫いで進める場合、細かい作業が多くなります。もし失敗しても、糸をほどけばやり直せることが多いので、慌てずに一つ一つの工程を楽しみながら進めていきましょう。
100均で揃う便利な裁縫道具

本格的な道具を揃える前に、まずは手軽に始めたいと考える方は多いでしょう。
幸い、現在の100円ショップの手芸コーナーは非常に充実しており、ドール服作りに必要な基本的な道具の多くを揃えることが可能です。
最低限揃えたい基本の道具
- 針と糸: 様々な色や太さのものがセットになっている商品が便利です。
- ハサミ: 布を裁断するための布切りハサミと、糸を切るための小さな糸切りハサミがあると作業効率が上がります。
- チャコペン: 布に型紙を写すためのペンです。時間が経つと消えるタイプや水で消えるタイプがあります。
- 定規: 小さなパーツの寸法を測る際に使います。
あると格段に便利になるアイテム
- 裁縫用ボンド・手芸用接着剤: 小さなパーツの仮止めや、縫うのが難しい箇所の接着に役立ちます。裾の三つ折りなどをボンドで処理すると、初心者でも綺麗に仕上げやすくなります。
- グルーガン: ボンドよりも強力に接着でき、リボンやレースなどの装飾を付ける際に重宝します。ただし、厚みが出やすい点には注意が必要です。
- ほつれ止め液: 裁断した布の端に塗ることで、糸のほつれを防ぎます。特に小さいパーツでは縫い代の処理が難しいため、非常に役立ちます。
- ピンセット: 小さな布をつまんだり、リボンを通したりする細かい作業で活躍します。
これらのアイテムを活用すれば、初期投資を抑えながらでも、十分にドール服作りを始めることができます。
簡単にかわいく作るコツ
ドール服作りは、少しの工夫で初心者でも簡単にかわいい一着を仕上げることが可能です。
一つ目のコツは、シンプルなデザインから始めることです。例えば、袖のないワンピースや、ウエストがゴムのスカート、直線縫いだけで作れるTシャツなどは、パーツが少なく工程も単純なため、初めての作品として最適です。
複雑な襟や袖付けがあるデザインは、慣れてきてから挑戦するのが良いでしょう。
二つ目のコツは、接着剤を積極的に活用することです。前述の通り、裁縫用ボンドやグルーガンは初心者の強い味方になります。
縫い代の処理や、レース・リボンの飾り付けなど、ミシンや手縫いでは難しい部分を接着剤に頼ることで、作業負担を減らしつつ見栄えを良くすることができます。
特にエプロンの紐や小さなリボンなどは、縫い付けるよりも接着した方が形が綺麗に決まることもあります。
三つ目のコツは、ギャザーの寄せ方を工夫することです。スカートなどにギャザーを寄せると、一気に華やかで可愛らしい印象になります。
手縫いでぐし縫いをして糸を引くのが基本ですが、均等に寄せるのが難しい場合は、縫い代にゴムテグス(透明なゴム糸)を縫い付ける方法も簡単でおすすめです。
これらのコツを取り入れれば、裁縫の技術に自信がなくても、満足のいく一着を作ることがきっとできます。
ねんどろいどどーる服は手縫いでも可能?

もちろん可能です。むしろ、服のサイズが非常に小さいため、細かい部分の調整がしやすい手縫いの方が向いている場面も多くあります。ミシンを持っていないからと諦める必要は全くありません。
手縫いの最大のメリットは、小回りが利く点です。ドール服の袖口や襟元といったカーブの多い部分は、ミシンではかえって縫いにくいことがあります。手縫いであれば、一針一針確認しながら丁寧に縫い進めることができるため、綺麗な曲線を描きやすいです。
また、静かに作業できるため、時間や場所を選ばないのも利点と言えます。夜間や家族がいるリビングでも、手元で気軽に作業を進められます。
一方で、デメリットとしては、直線部分を長く縫う際にミシンほどの速さや均一性を出すのが難しい点が挙げられます。しかし、ドール服は縫う距離自体が短いため、このデメリットはあまり大きな問題にはなりません。
基本的な「なみ縫い」と、少し丈夫な「返し縫い」の二つを覚えておけば、ほとんどの服は問題なく作ることが可能です。
最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくればスムーズに縫えるようになります。手縫いならではの温かみのある一着を、ぜひ作ってみてください。
実践的なねんどろいど服作り方と型紙のコツ
- 自作の第一歩は服型紙の入手から
- 無料で使える型紙サイトの探し方
- 型紙の作り方をステップで解説
- おすすめのねんどろいど服本を紹介
- ねんどろいど服作り方の基本まとめ
自作の第一歩は服型紙の入手から

どのような服を作るにしても、その設計図となる「型紙」は不可欠です。ドール服作りの成否は、自分に合った型紙を見つけられるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。型紙を入手する方法は、主に3つ考えられます。
一つ目は、市販されているドール服のレシピ本に付属している型紙を利用する方法です。これは最も確実で、初心者におすすめの方法です。作り方の解説も写真付きで丁寧に書かれていることが多く、迷わずに作業を進められます。
二つ目は、インターネット上で公開されている無料の型紙を利用する方法です。個人や企業が様々なデザインの型紙を配布しており、コストをかけずに多様な服に挑戦できるのが魅力です。
ただし、作り方の解説が簡素であったり、付属していなかったりする場合もあるため、ある程度の知識が必要になることもあります。
三つ目は、自分で型紙を一から作る、つまり自作する方法です。既存のデザインに満足できない場合や、特定のキャラクターの衣装を忠実に再現したい場合に選択肢となります。難易度は最も高いですが、完成した時の達成感は格別です。
まずは市販の本や無料の型紙で基本的な服の構造を理解し、慣れてきたら自作に挑戦するというステップアップが、無理なく楽しむための良い流れと言えるでしょう。
無料で使える型紙サイトの探し方
コストを抑えて様々なデザインに挑戦したい場合、無料で公開されている型紙は非常に魅力的です。探し方にはいくつかのコツがあります。
最も簡単な方法は、検索エンジンで「ねんどろいどどーる 型紙 無料」や「オビツ11 型紙 無料」といったキーワードで検索することです。
ねんどろいどどーる専用の型紙はまだ少ないですが、前述の通りサイズ感の近いオビツ11用の型紙は豊富に見つかります。個人のブログや、ドール用品を扱うショップのサイトなどで配布されていることが多いです。
型紙を探す際の注意点として、ダウンロードした型紙を印刷する際の縮尺設定が挙げられます。
PDFファイルで配布されている場合、印刷時に「実際のサイズ」や「100%」に設定しないと、意図せず拡大・縮小されてしまい、正しい大きさで印刷できないことがあります。
必ず設定を確認し、印刷後に型紙に記載されているスケール(例:1cmの目盛りなど)が正しいか定規で測ってみることをおすすめします。
また、無料の型紙は親切な解説が付いていないケースも少なくありません。パーツだけが並んでいる型紙を見て、どの部分をどう縫い合わせるのかを自分で判断する必要があります。
そのため、まずはワンピースやTシャツなど、構造が想像しやすい簡単なデザインの型紙から試してみると良いでしょう。
型紙の作り方をステップで解説

既存の型紙では満足できない、世界で一つだけのオリジナル服を作りたいという方は、型紙の自作に挑戦してみましょう。ここでは、基本的な平面での型紙の作り方を解説します。
ステップ1:ドールの採寸
まず、服を作りたいドールの各部位のサイズを測ります。最低でも、胸囲、胴囲、尻囲、肩幅、背丈(首の付け根からウエストまで)、スカート丈、袖丈、股下などを測っておきましょう。
メジャーがない場合は、体に糸を巻きつけて、その長さを定規で測る方法もあります。
ステップ2:原型の作成
採寸した数値をもとに、服の基礎となる「原型」を描きます。まずは前身頃(体の前半分)と後身頃(体の後ろ半分)から作ります。方眼紙などを使うと正確に描きやすいです。
背丈と、胸囲・胴囲の1/4の数値を基準に長方形を描き、そこから首周りや腕周りのカーブを描き込んでいきます。最初は完璧でなくても大丈夫です。
ステップ3:デザインの展開と縫い代の追加
原型を元に、作りたい服のデザインに合わせて線を修正したり、パーツを分割したりします。例えば、Aラインワンピースにしたい場合は、原型の裾を広げるように線を引きます。
全てのパーツが描けたら、最後にそれぞれのパーツの周囲に5mm程度の「縫い代」を付け加えるのを忘れないようにしてください。これを忘れると、出来上がりが一回り小さい服になってしまいます。
この他にも、ドールのボディに直接ラップとマスキングテープを貼り、その上からデザイン線を引いて切り離し、平面に直して型紙を作る「立体裁断」という方法もあります。
どちらの方法も試行錯誤が必要ですが、自由にデザインできる楽しさがあります。
おすすめのねんどろいど服本を紹介
型紙の自作はハードルが高いと感じる初心者の方にとって、丁寧な解説と実物大型紙がセットになったレシピ本は最も頼りになる存在です。
ここでは、特に評価の高いおすすめのシリーズを紹介します。
はじめてのどーる 布服レシピ ~ねんどろいどどーるサイズが作れる~
グッドスマイルカンパニーが監修する、まさに公式とも言える一冊です。普段着からセーラー服、ゴスロリ衣装、着物まで、幅広いジャンルのアイテムが掲載されています。
全行程がプロセス写真付きで解説されているため、裁縫の経験が全くない方でも、写真の通りに進めるだけで服を完成させることが可能です。これから始める方が最初に手にする本として最適です。
どーる 布服レシピ2 -学校編-
上記のシリーズの第2弾で、「学校」をテーマにした制服や部活動のユニフォーム、コートなどが収録されています。パーカーやズボンといったカジュアルなアイテムも作れるため、作れる服のバリエーションが大きく広がります。
Dollybirdシリーズ
ドールファンのための専門誌で、毎号特定のテーマに沿ったドール服の型紙と作り方が掲載されています。
プロのドール服作家によるデザインは非常に洗練されており、少し凝った服作りに挑戦したくなった中級者以上の方におすすめです。ねんどろいどどーるに対応した型紙が掲載されている号もあります。
これらの本を一冊手元に置くだけで、作れる服の幅が広がり、自作のヒントも得られるため、ドール服作りがより一層楽しくなるはずです。
ねんどろいど服作り方の基本まとめ

この記事で解説してきた、ねんどろいどの服作りのポイントを最後にまとめます。
- 服の着せ替えを楽しむには「ねんどろいどどーる」ボディが必要
- ねんどろいどどーるはオビツ11と寸法が違うため型紙流用には注意
- 初心者は薄手で柔らかい生地を選ぶのが失敗しないコツ
- 100均の道具でも基本的な服作りは十分に可能
- 裁縫用ボンドやグルーガンは初心者の強い味方になる
- まずは袖なしのワンピースなど簡単なデザインから挑戦する
- 服作りはミシンがなくても手縫いで作れる
- 型紙の入手方法は「市販本」「無料配布」「自作」の3つ
- 無料型紙は印刷時のサイズ設定に注意が必要
- 型紙を自作する際は採寸と縫い代の追加を忘れずに行う
- 市販のレシピ本は写真付き解説で初心者にも分かりやすい
- 「はじめてのどーる 布服レシピ」シリーズは特におすすめ
- 生地に印をつける際は後で消せるチャコペンなどを使用する
- 焦らず、一つ一つの工程を丁寧に楽しむことが最も大切
- 失敗を恐れずに、世界に一着だけのオリジナル服作りを楽しもう