ねんどろいど部屋の作り方ガイド｜100均で簡単おしゃれに飾る方法

お気に入りのねんどろいどを、ただ飾るだけでなく、もっと魅力的な空間で輝かせたいと考えたことはありませんか。

公式から販売されているプレイセットも素敵ですが、自分だけのオリジナルな部屋を作ってみたいと思う方も多いはずです。しかし、いざねんどろいどの部屋の作り方を調べ始めると、何から手をつければ良いのか戸惑うかもしれません。

例えば、本格的なドールハウスの作り方は難しそうに感じますし、そもそもねんどろいどに合うドールハウスの大きさはどれくらいなのか、おすすめのキットはあるのかといった疑問が浮かびます。

また、もっと手軽に、部屋を100均の材料で安く作れないか、ディスプレイのアイデアやホコリ対策に便利な100均のケースはないか、といった具体的な方法を知りたい方もいるでしょう。

この記事では、そうした皆様の疑問に応えるため、100均グッズを活用した手軽なディスプレイ方法から、ミニチュア壁やミニチュア窓の作り方を含んだ本格的なドールハウスの自作、さらには小物やジオラマで世界観を広げるアイデアまで、ねんどろいどの部屋の作り方に関する情報を網羅的に解説していきます。

この記事を読むことで、以下の点が明確になります。

基礎から始めるねんどろいど部屋の作り方

公式のプレイセットも選択肢の一つ

ねんどろいどの部屋を手軽に用意したい場合、最も簡単な方法はメーカーから公式に販売されているプレイセットを購入することです。

公式プレイセットの最大のメリットは、デザインやサイズ感がねんどろいどのために作られているため、失敗がなく、購入してすぐにキャラクターの世界観を再現できる点にあります。

例えば、グッドスマイルカンパニーの「ねんどろいどもあ」シリーズでは、教室や和室といった様々なシチュエーションのジオラマセットが展開されており、組み立てるだけでクオリティの高い背景が完成します。

一方で、デメリットとしては、完成された製品であるためカスタマイズの自由度が低い点が挙げられます。また、一つあたりの価格も自作する場合と比較すると高くなる傾向があります。

手軽さを重視するのか、オリジナリティを追求するのか、ご自身の目的に合わせて検討することが大切です。

おすすめのドールハウスキットの選び方

自作に挑戦したいけれど、何から揃えれば良いか分からないという初心者の方には、必要な材料が全て揃ったドールハウスキットの利用がおすすめです。

ドールハウスキットを選ぶ理由は、木材や壁紙、小物などのパーツに加えて、詳細な説明書が同梱されているため、道具を準備するだけで誰でも制作を始められる手軽さにあります。

特に「つくるんです」といったメーカーから販売されているミニチュアハウスキットは、デザインの種類が豊富で、おしゃれなカフェやアンティーク調の書斎など、自分の好みに合った部屋を選べます。

キットを選ぶ際の注意点として、まずは完成後のサイズを確認しましょう。後述するスケール感を参考に、手持ちのねんどろいどと合うかを確認することが求められます。

また、キットには難易度が設定されていることが多いため、自分の工作スキルに合ったものから挑戦するのが、完成させるための鍵となります。

知っておきたいドールハウスの大きさ

ドールハウスを自作したりキットを選んだりする上で、最も重要な要素の一つが大きさ、つまりスケール感です。

ねんどろいどに最も適しているとされるのは、一般的に「1/12スケール」です。これは、実物の家具や建物を12分の1のサイズに縮小したものを指します。

全高約10cmのねんどろいどを置いた際に、家具や天井の高さとのバランスが最も自然に見えるため、多くのドールハウスで採用されています。

ただし、手足が可動する「ねんどろいどどーる」や「オビツ11」といったボディ（全高約14cm）と組み合わせて遊ぶ場合は、少し注意が必要です。

1/12スケールでは天井が低く感じられたり、家具が小さく見えたりすることがあります。このような場合は、天井の高さを少し高めに設計したり、1/10スケールで計算したりすると、より自然な空間を演出できます。

飾る予定のキャラクターや遊び方も考慮して、最適なサイズを決定することが求められます。

部屋作りは100均アイテムで始めよう

本格的なドールハウス作りはハードルが高いと感じる方でも、100円ショップのアイテムを活用すれば、低予算で手軽に部屋作りを始めることが可能です。

100均アイテムを利用する最大の利点は、コストを気にせず気軽に試行錯誤できる点にあります。もし失敗しても経済的な負担が少ないため、DIY初心者の方でも安心して挑戦できます。

壁と床におすすめの材料

壁の材料としては、ダイソーやセリアで販売されている「カラーボード」や「デコパネ」が非常に便利です。

これらはカッターで簡単に加工でき、軽量で扱いやすいのが特徴です。床には、木目調の「リメイクシート」や「コルクシート」を貼るだけで、フローリングのようなリアルな質感を表現できます。

材料選びの注意点

注意点として、素材によっては塗装に向かないものや、耐久性が低いものも存在します。例えば、カラーボードは塗装すると表面が溶けたり歪んだりする可能性があるため、壁紙を貼る方法が適しています。

このように、作りたい部屋のデザインや用途に合わせて、素材の特性を理解した上で選ぶことが大切です。

ディスプレイが映える100均の活用術

部屋の土台が完成したら、次は100円ショップの豊富なインテリア小物や雑貨を活用して、部屋の中を飾り付けていきましょう。

100均の小物を活用する理由は、驚くほどミニチュアサイズのアイテムが充実しており、これらを配置するだけで部屋のクオリティを手軽に向上させられるからです。

例えば、セリアで展開されているミニチュアシリーズには、椅子やテーブル、棚といった家具が揃っており、ねんどろいどとの相性も良好です。

また、ダイソーのデザインペーパー（和紙やコラージュペーパー）は、壁紙として使うことで部屋の雰囲気を一新できます。さらに、フェイクグリーンや小さな食器、布製品などを組み合わせることで、生活感を演出することも可能です。

ただし、これらの小物はスケールが統一されていないため、購入前にねんどろいどとサイズ感が合うかを確認することが欠かせません。実際にねんどろいどを持参して、店頭で大きさを比較してみるのも一つの方法です。

100均ケースでホコリから守る飾り方

完成した部屋やねんどろいどを美しく保つためには、ホコリ対策が不可欠です。ここでも100円ショップのディスプレイケースが大きな力を発揮します。

ディスプレイケースを利用するメリットは、大切なコレクションをホコリや汚れから守りながら、クリアな状態で鑑賞できる点にあります。

特に、ダイソーやセリアで販売されているコレクションケースはサイズ展開が豊富で、作った部屋ごと収納できる大型のものから、ねんどろいど単体を飾るのに適したものまで見つかります。

スタッキング（積み重ね）可能なタイプを選べば、複数のディスプレイを省スペースで飾ることもできます。一方で、アクリル製のケースは静電気でホコリが付着しやすく、撮影の際には照明が反射しやすいという側面も持ち合わせています。

また、密閉性が高いため、長期間入れたままにせず、時々ケースを開けて内部の空気を入れ替えることをおすすめします。

ねんどろいど部屋の作り方を実践解説

基本的なドールハウスの作り方の手順

ここでは、撮影やディスプレイに適した、L字型のシンプルなドールハウスの作り方を解説します。この構造は、壁が2面しかないため部屋の内部が見やすく、ねんどろいどの配置や撮影がしやすいのが特徴です。

床と壁の準備

まず、床の土台となる板を用意します。ホームセンターでカットしてもらえるMDFボードなどが、歪みが少なく扱いやすい素材です。

次に、壁となるカラーボードやデコパネを、希望の高さと幅にカッターで正確にカットします。

組み立て

次に、床板の上に壁を固定するための溝を作ります。細い角材を床板の端に木工用ボンドでL字型に接着し、壁材の厚み分のスペースを空けて、もう一度角材を平行に接着します。

こうしてできた溝に壁を差し込むことで、接着剤なしで壁を自立させることが可能になります。この方法であれば、壁紙を変えたい時に簡単に壁を交換できるため、模様替えも楽しめます。

最後に、床や壁にお好みのリメイクシートやデザインペーパーを貼り付ければ、基本的な部屋の完成です。

作業のポイントは、各パーツの寸法を正確に測り、特に壁が床に対して直角になるよう丁寧に組み立てることです。これが全体のクオリティを大きく左右します。

ミニチュアの壁と窓の作り方のポイント

部屋の印象を決定づける上で、壁と窓のデザインは非常に重要な役割を果たします。少し手間を加えるだけで、単なる「箱」からリアルな「部屋」へと大きく変化させることが可能です。

壁紙で雰囲気を変える

壁の表現には、100円ショップのデザインペーパーやインテリアシート、手芸店で手に入る布などが活用できます。

レンガ調のシートを使えばインダストリアルな雰囲気に、花柄の布を貼れば可愛らしい姫部屋に、といった具合に、選ぶ素材次第で部屋のテーマを自在に設定できます。両面テープを使えば貼り替えも簡単です。

窓を取り付けてリアリティを出す

窓を作るには、まず壁材の好きな位置をカッターで四角くくり抜きます。次に、くり抜いた穴のサイズに合わせて、細い木材（ヒノキ材など）をカットし、窓枠を作って木工用ボンドで接着します。

窓ガラス部分には、透明なプラ板を使いましょう。もし、くもりガラスの質感を表現したい場合は、プラ板につや消しスプレーを吹きかけると、簡単にリアルな見た目を再現できます。

窓があるだけで部屋に奥行きが生まれ、外の景色を想像させる効果も期待できます。

世界観を広げるジオラマのアイデア

部屋作りから一歩進んで、特定のシーンや世界観を再現する「ジオラマ」に挑戦すると、ねんどろいどディスプレイの楽しさがさらに広がります。

ジオラマ制作は、キャラクターが生きる物語のワンシーンを切り取って立体化する作業と言えます。

例えば、「ゴミ捨て場の決戦」をテーマにするなら、100均の洗濯ネットをフェンスに見立て、ミニチュアのゴミ袋を自作して配置します。

ファンタジー作品のキャラクターであれば、フェイクモスや小石、ドライフラワーを使って森の中を表現するなど、アイデア次第で様々な風景を創り出せます。

和室を作りたい場合は、畳縁のテープを貼ったカラーボードや、和柄の千代紙を襖に見立てて壁に貼ることで、手軽に和の空間を演出できます。

ジオラマ制作は時間と根気が必要な場合もありますが、まずは小さなスペースから、テーマを一つに絞って作り始めてみるのが成功のコツです。

100均でできる簡単な小物の自作方法

部屋に生活感や個性を加えるためには、ミニチュア小物の存在が欠かせません。市販品も充実していますが、100円ショップの材料を使って自作することで、コストを抑えつつ理想のアイテムを手に入れることができます。

ピンセットを用意すると、細かい作業が格段にしやすくなります。

• 簡単なソファの作り方メラミンスポンジをお好みの形にカットし、布を木工用ボンドで貼り付けるだけで、クッション性のあるソファが完成します。
• ミニチュア本の作り方小さな木片や厚紙に、好きな本の表紙を縮小コピーして貼り付ければ、本棚を彩る豆本が簡単に出来上がります。
• テーブルや棚の作り方ホームセンターや100円ショップで手に入る様々なサイズの木材を、木工用ボンドで組み合わせるだけで、シンプルな家具を作ることが可能です。塗装やニスで仕上げると、より本格的な見た目になります。

これらの小物は、一つあるだけでも部屋の解像度をぐっと上げてくれます。身近な素材がミニチュアに見えないか、という視点で店内を散策するのも、自作の楽しみの一つです。

理想のねんどろいど部屋の作り方まとめ

この記事で解説してきた、ねんどろいどの部屋作りを成功させるための重要なポイントを以下にまとめます。

• 手軽に始めるなら公式のプレイセットが便利
• オリジナリティを出すなら自作やキットがおすすめ
• ねんどろいどの基本スケールは1/12が最適
• ねんどろいどどーるには少し大きめのサイズを検討
• 初心者には材料が揃ったドールハウスキットが安心
• 部屋作りは100均の材料で低予算に始められる
• 壁にはカラーボードやデコパネが加工しやすく便利
• 床には木目調のリメイクシートでリアル感を演出
• 100均のミニチュア家具や小物で部屋を飾ろう
• 小物のスケール感が合うか購入前に確認
• ホコリ対策には100均のディスプレイケースが有効
• L字型の部屋は撮影やディスプレイがしやすい
• 壁と窓は部屋の雰囲気を決める重要な要素
• ジオラマ制作でキャラクターの世界観を再現できる
• ソファや本などの小物は身近な材料で自作可能