フィギュアのノンスケールとは?違いと安い理由、おすすめも紹介

フィギュアのノンスケールとは?違いと安い理由、おすすめも紹介

フィギュアを集め始めると、「フィギュアのノンスケールとは?」という疑問に突き当たることがあります。また、スケールフィギュアとは何ですか?という基本的な問いや、スケールフィギュアが高いと感じる値段の理由、そしてプライズフィギュアとの違いについても気になってくるでしょう。

この記事では、フィギュアの一般的なスケールや7分の1フィギュアの大きさ、フィギュアのスケールの計算方法といった具体的な情報から、ノンスケールフィギュアとスケールフィギュアの比較まで、あなたの疑問を解消します。

最後まで読めば、それぞれの特徴を理解し、自分に合ったおすすめのフィギュアを選べるようになり、購入での失敗や後悔を防げます。

記事のポイント
  • ノンスケールとスケールフィギュアの明確な違い
  • フィギュアのスケール表記と実際のサイズの計算方法
  • ノンスケールフィギュアの値段が安い理由
  • 自分に合ったフィギュアの選び方とおすすめ
    目次

    フィギュア ノンスケールとは?基本を解説

    • スケールフィギュアとは何ですか?
    • フィギュアのスケールの計算方法は?
    • 7分の1フィギュアの大きさは?
    • フィギュアの一般的なスケールは?
    • スケールとノンスケールの比較

    スケールフィギュアとは何ですか?

    スケールフィギュアとは何ですか?

    スケールフィギュアとは、アニメやゲームなどに登場するキャラクターの公式設定身長を、特定の縮尺(スケール)に基づいて忠実に縮小して作られたフィギュアのことを指します。

    例えば、「1/7スケール」と表記されていれば、それはキャラクターの実際の身長を7分の1のサイズで再現したモデルであることを意味します。

    このタイプのフィギュアの最大の魅力は、そのリアリティにあります。キャラクターのプロポーションを正確に再現しているため、まるでキャラクターがそのまま小さくなって目の前に現れたかのような存在感を感じられます。

    また、造形や彩色のクオリティが非常に高い製品が多く、髪の毛一本一本の繊細な流れから衣装の細かなシワ、質感に至るまで、製作者のこだわりが細部に宿っています。

    そのため、コレクションとして並べた際には統一感が生まれ、美しいディスプレイを楽しむことが可能です。言ってしまえば、キャラクターの「本物」を追求した、本格的なコレクターズアイテムがスケールフィギュアなのです。

    フィギュアのスケールの計算方法は?

    フィギュアのスケール計算は、簡単な式で割り出せます。基本的には「キャラクターの公式設定身長 × スケール表記(分数)」で、フィギュアのおおよその高さを算出できます。この方法を知っておけば、購入前に飾りたいスペースに収まるかどうかを具体的にイメージしやすくなります。

    例えば、人気漫画『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィの身長は公式設定で172cmです。このキャラクターの1/8スケールフィギュアが発売される場合、計算式は以下のようになります。

    172cm(元の身長) × 1/8(スケール) = 21.5cm

    したがって、このフィギュアの高さは約21.5cmになると予測できます。

    ただし、注意点もいくつかあります。まず、キャラクターの公式身長が不明な場合は、この計算ができません。また、フィギュアは直立しているポーズばかりではなく、座っていたり、膝を曲げていたり、武器を大きく振りかぶっていたりすることもあります。

    そのため、計算で出た数値はあくまで「キャラクターが直立した場合の理論上の高さ」であり、実際の製品サイズはポーズや台座の高さによって変動する点を理解しておくことが大切です。

    7分の1フィギュアの大きさは?

    7分の1フィギュアの大きさは?

    「7分の1フィギュア」と聞いても、具体的な大きさがすぐには思い浮かばないかもしれません。前述の通り、フィギュアの実際の大きさは、元になるキャラクターの身長によって決まります。つまり、同じ1/7スケールであっても、キャラクターが違えばフィギュアのサイズも変わるということです。

    例を挙げてみましょう。身長160cmのキャラクターを1/7スケールでフィギュア化した場合、大きさは約22.9cm(160cm ÷ 7)になります。一方、身長が150cmの小柄なキャラクターであれば、同じ1/7スケールでも約21.4cm(150cm ÷ 7)と、少し小さくなります。

    このように、キャラクターの身長に依存するため一概には言えませんが、日本の女性アニメキャラクターの平均的な身長(155cm~165cm程度)を基準に考えると、1/7スケールのフィギュアは、台座を含めて大体22cmから25cmくらいの高さになることが多いです。

    これは、500mlのペットボトルとほぼ同じくらいの高さだと考えると、サイズ感を掴みやすいかもしれません。

    フィギュアの一般的なスケールは?

    フィギュアの世界には様々なスケールが存在しますが、キャラクターフィギュアにおいて最も一般的で、市場に多く流通しているのは「1/7スケール」と「1/8スケール」です。

    これらのスケールが主流である理由は、主にサイズ感と価格のバランスにあります。高さが20cm~25cm程度になることが多く、コレクションとして棚に飾る際に場所を取りすぎず、かつキャラクターの魅力を表現するのに十分な大きさ(情報量)を確保できるため、メーカーと消費者の両方から支持されています。

    もちろん、他にも様々なスケールのフィギュアが存在します。

    • 1/4スケール: 全高40cmを超える大型フィギュア。圧倒的な存在感と精密なディテールが魅力ですが、非常に高価で広い展示スペースが必要です。
    • 1/6スケール: 全高約30cm。1/7や1/8より一回り大きく、より迫力のある造形を楽しめます。
    • 1/12スケール: 全高約15cm。可動を前提としたアクションフィギュア(例:figma)でよく採用されるスケールです。小物やドールハウスとの相性も良いです。

    このように、スケールによってフィギュアの楽しみ方や価格帯は大きく異なります。自分のコレクションスタイルや予算に合わせて選ぶのが良いでしょう。

    スケールとノンスケールの比較

    スケールとノンスケールの比較

    スケールフィギュアとノンスケールフィギュア、この二つはどちらが良いというわけではなく、それぞれに異なる魅力と特徴があります。どちらを選ぶかは、あなたがフィギュアに何を求めるかによって決まります。

    ここでは、両者の違いを分かりやすく表にまとめました。

    特徴スケールフィギュアノンスケールフィギュア
    スケールの有無1/7など、特定の縮尺で忠実に再現特定の縮尺を持たない
    デザインキャラクターの公式設定に忠実でリアルデフォルメされたり、自由なデザインが可能
    サイズ感キャラクターの身長に依存し、サイズは様々シリーズごとに統一されていることが多い(例:約17cm)
    価格帯高価な傾向(15,000円~数万円)安価な傾向(数千円~10,000円程度)
    主な商品例アルター、スピリテイルなどの高品質フィギュアねんどろいど、POP UP PARADE、プライズフィギュアなど
    コレクション性統一感のあるリアルなディスプレイが可能多様なデザインやキャラクターを手軽に集められる
    主なターゲット高品質な造形を求める本格的なコレクター幅広い層、フィギュア入門者

    要するに、スケールフィギュアは「キャラクターのリアルな再現性」を追求し、価格は高くても最高のクオリティを求める人に向いています。

    一方、ノンスケールフィギュアは「キャラクターの魅力や可愛らしさ」を抽出し、手頃な価格で気軽にコレクションを楽しみたい人におすすめです。

    フィギュア ノンスケールとは安い?理由と選び方

    • スケールフィギュアが高い理由
    • ノンスケールフィギュアの値段
    • プライズフィギュアとの違いは?
    • おすすめのノンスケールフィギュア
    • まとめ:フィギュア ノンスケールとは

    スケールフィギュアが高い理由

    スケールフィギュアが高い理由

    スケールフィギュアが数万円といった高価な値段で販売されるのには、いくつかの明確な理由があります。単純に、その価格に見合うだけのコストと手間がかけられているからです。主な理由として、原型制作、金型、塗装工程、そして版権料の4つが挙げられます。

    原型制作と金型のコスト

    フィギュアの品質を左右する最初のステップが原型制作です。キャラクターの魅力を最大限に引き出すため、人気の原型師に依頼することが多く、その制作費は高額になります。

    また、その精密な原型を量産品に落とし込むための「金型」の製作にも多額の費用がかかります。特に、複雑な形状や細かいパーツが多いフィギュアほど、金型の構造も複雑になりコストが上昇します。

    手作業による複雑な塗装工程

    スケールフィギュアの価格を押し上げる大きな要因が、塗装工程です。肌の透明感や髪のグラデーション、衣装の質感などを表現するために、多くの色が使われます。

    これらの彩色は、ほとんどが人の手によって行われるため、非常に手間と時間がかかります。工程が複雑で色数が多いほど、人件費が膨らみ、製品価格に反映されるのです。

    版権料と少量生産

    フィギュアを製造・販売するには、原作の権利元に「版権料(ライセンス料)」を支払う必要があります。これも価格に含まれるコストの一つです。

    さらに、スケールフィギュアは大量生産されることが少なく、特定のファン層に向けた少量生産が基本です。生産数が少ないと、一体あたりの製造コストが高くなるため、結果として販売価格も高価になります。

    ノンスケールフィギュアの値段

    スケールフィギュアが高価である一方、ノンスケールフィギュアは比較的安価で、数千円から手に入れられる製品が数多く存在します。この価格差が生まれるのは、製造プロセスにおけるコストの抑えやすさに理由があります。

    まず、ノンスケールフィギュアは、キャラクターをデフォルメしたり、デザインを簡略化したりすることが多いです。これにより、スケールフィギュアほど複雑な金型を必要とせず、製造工程をシンプルにできます。

    例えば、グッドスマイルカンパニーの「POP UP PARADE」シリーズは、サイズを約17~18cmに統一し、造形も比較的シンプルにすることで、4,000円~5,000円台という手頃な価格を実現しています。

    また、塗装工程もスケールフィギュアほど複雑ではない場合が多く、コストを抑える要因となっています。もちろん、ノンスケールフィギュアの中にも「ねんどろいど」のように、交換用パーツが豊富で6,000円~7,000円台する製品もありますが、それでもスケールフィギュアと比較すれば、圧倒的に手に取りやすい価格帯です。

    このように、ノンスケールフィギュアは、デザインや仕様を工夫することでコストを抑え、幅広い層がコレクションを始めやすい値段設定になっているのが大きな特徴です。

    プライズフィギュアとの違いは?

    プライズフィギュアとの違いは?

    ノンスケールフィギュアという大きな括りの中に、「プライズフィギュア」も含まれます。しかし、一般に販売されているノンスケールフィギュア(例:POP UP PARADEなど)とプライズフィギュアには、主に流通経路と製造コストの面で明確な違いがあります。

    最大の違いは、プライズフィギュアがゲームセンターのクレーンゲームなどの景品として提供される専用の製品である点です。法律(景品表示法)により、景品の小売価格は概ね1,000円以下と定められています。このため、プライズフィギュアは製造原価に厳しい上限が設けられているのが特徴です。

    一方、一般販売されているノンスケールフィギュアには、このような原価の制約がありません。そのため、プライズフィギュアよりも高品質な素材を使ったり、より複雑な造形や塗装を施したりすることが可能です。

    かつては「プライズフィギュア=安かろう悪かろう」というイメージがありましたが、近年では製造技術の向上により、その品質は目覚ましく向上しています。

    特に、タイトーの「ARTIST MASTERPIECE+ (AMP+)」シリーズなどは、プライズの枠を超えたクオリティで、スケールフィギュアに迫るほどの評価を得ているものもあります。

    要するに、入手方法(ゲームセンターか、店舗・通販か)と、製造におけるコストの制約の有無が、両者の最も大きな違いと言えます。

    おすすめのノンスケールフィギュア

    これからフィギュアを集めたいと考えている初心者の方や、手頃な価格でコレクションを増やしたい方には、以下のノンスケールフィギュアシリーズが特におすすめです。

    POP UP PARADE(グッドスマイルカンパニー)

    「ポッパレ」の愛称で親しまれるこのシリーズは、「思わず手にとってしまう手頃な価格、全高17~18cmの飾りやすいサイズ、スピーディにお届け」をコンセプトにしています。

    価格は5,000円前後と非常に手頃でありながら、キャラクターの再現度は高く、品質も安定しています。アニメやゲームの人気キャラクターが続々とラインナップされるため、お気に入りの一体がきっと見つかるはずです。

    ねんどろいど(グッドスマイルカンパニー)

    手のひらサイズのデフォルメフィギュアの代名詞的存在です。約10cmというコンパクトなサイズながら、表情パーツや手足のパーツを交換することで、様々なポーズやシチュエーションを再現して遊べるのが最大の魅力です。

    価格は6,000円台からとポッパレよりは少し上がりますが、そのプレイバリューの高さから世界中に多くのファンがいます。

    TENITOL(フリュー)

    「TENITOL-ERU(手に取れる)価格感で、TENITOL-ITAI(手に取りたい)と思わせるものを」というコンセプトを掲げるシリーズです。価格は6,000円前後で、サイズはPOP UP PARADEより少し大きめの20cm前後。フリューならではの企画力で、魅力的な衣装やシチュエーションのフィギュアを展開しています。

    これらのシリーズは、いずれもフィギュア入門に最適で、コレクションの楽しさを存分に味わうことができます。

    まとめ:フィギュアのノンスケールとは

    まとめ:フィギュアのノンスケールとは

    この記事のポイントをまとめます。

    • ノンスケールフィギュアは特定の縮尺を持たないフィギュアのこと
    • スケールフィギュアはキャラクターを特定の縮尺で忠実に再現している
    • フィギュアのスケール計算は「キャラクターの身長 × スケール」で可能
    • 1/7スケールフィギュアの大きさは元になるキャラクターの身長で変わる
    • キャラクターフィギュアでは1/7や1/8スケールが一般的
    • ノンスケールはデザインの自由度が高くデフォルメされたものが多い
    • スケールフィギュアは製造コストが高く高価な傾向にある
    • ノンスケールフィギュアは比較的安価で数千円から購入できる
    • 価格差は原型制作、塗装工程、生産数などの違いから生まれる
    • プライズフィギュアは景品であり製造原価に上限がある点が大きな違い
    • 初心者にはPOP UP PARADEシリーズが手頃でおすすめ
    • ねんどろいどはパーツ交換で様々なポーズを楽しめるプレイバリューが魅力
    • TENITOLは少し大きめのサイズ感と独自の企画が特徴
    • フィギュア選びは予算や飾りたいスペース、求めるクオリティを考慮する
    • フィギュア ノンスケールとは手頃な価格で気軽にコレクションを楽しめるフィギュアの総称
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