フィギュアのつや消し|テカリを消す簡単な方法とコツを徹底解説

フィギュアのつや消し|テカリを消す簡単な方法とコツを徹底解説

お気に入りの一番くじやプライズフィギュアを手に入れたものの、プラスチック特有のテカリが気になっていませんか。フィギュアのつや消しを施すことで、安っぽさをなくし、重厚感のある仕上がりに変えることが可能です。

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この記事では、そもそもフィギュアのつや消しとは?という基本的な疑問から、つや消しはなんのため?という目的までを分かりやすく解説します。

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つや消し 方法 おすすめとして、定番のつや消しスプレーやトップコートの使い方、さらにはメラミンスポンジで気になるテカリ 消すテクニックも紹介。

特にトップコートで肌の質感を向上させる方法や、プライズフィギュア つや消しを成功させるコツ、失敗しないためのつや消し塗装の注意点は?といった疑問にも具体的にお答えします。

あなたのフィギュアを、もっと魅力的に変えるための知識がここにあります。

この記事で分かること
  • つや消し加工の目的と基本的な知識
  • 3つの具体的なつや消し方法とそれぞれの特徴
  • フィギュアの質感を格段に上げるための応用テクニック
  • 塗装で失敗しないための重要な注意点と手順
    目次

    フィギュアのつや消しの基本とおすすめの方法

    • そもそもフィギュアのつや消しとは?
    • つや消しはなんのため?目的を解説
    • フィギュアの気になるテカリを消す方法
    • つや消し方法のおすすめは3種類
    • 手軽に使えるつや消しスプレー
    • 塗膜を保護するトップコートの役割
    • 部分修正ならメラミンスポンジも有効

    そもそもフィギュアのつや消しとは?

    そもそもフィギュアのつや消しとは?

    フィギュアのつや消しとは、フィギュアの表面にある光沢、いわゆる「テカリ」を 塗料や道具を使って抑え、マットで落ち着いた質感に仕上げる加工のことを指します。

    多くの市販フィギュア、特にプライズ品などは、素材であるPVCやABSの質感がそのまま残っていることが多く、光を反射してテカテカと光って見えがちです。

    このテカリは、時にフィギュアを安っぽく見せてしまう原因にもなります。そこで、つや消し加工を施すことで、光の反射を意図的に鈍らせます。

    これにより、フィギュアに重厚感が生まれたり、キャラクターの服や肌がよりリアルな質感になったりと、全体のクオリティを一段階引き上げることが可能になります。

    言ってしまえば、フィギュアに「お化粧」を施すようなもので、少し手を加えるだけで見違えるほどの効果を得られる、フィギュアのディテールアップにおける基本的なテクニックの一つと考えられます。

    つや消しはなんのため?目的を解説

    フィギュアにつや消し加工を施す目的は、大きく分けて二つあります。

    一つは「見た目の質感向上」、そしてもう一つは「塗装面の保護」です。

    見た目の質感向上

    最大の目的は、フィギュアの質感をよりリアルで高級感のあるものにすることです。つや消しを施すと、表面で光が乱反射するため、プラスチック特有のテカリが消えます。これにより、キャラクターの肌はきめ細かく、服の布地はしっとりとした質感に変わります。

    また、光の反射が抑えられることで、フィギュアの造形が持つ本来の陰影がはっきりと浮かび上がり、立体感がより一層際立つようになります。これは、フィギュア全体の情報量を増やし、鑑賞時の満足度を高める上で非常に効果的です。

    塗装面の保護

    もう一つの重要な目的が、デリケートな塗装面を保護することです。つや消しスプレーなどのトップコートは、乾燥すると表面に透明な塗膜を形成します。この膜がバリアとなり、ホコリの付着や、フィギュアを触った際の指紋、擦れによる細かな傷から下地の塗装を守ってくれます。

    さらに、PVCフィギュアは時間が経つと、素材に含まれる可塑剤という成分が表面に染み出てきて、塗装面がベタつくことがあります。つや消しトップコートを吹くことで、この可塑剤の影響をある程度抑制する効果も期待できます。

    大切なフィギュアを長期間美しい状態で保管するためにも、つや消し加工は有効な手段です。

    フィギュアの気になるテカリを消す方法

    フィギュアの気になるテカリを消す方法

    フィギュアの気になるテカリを消すには、いくつかの異なるアプローチが存在します。どの方法を選択するかは、あなたがどれくらいの手間をかけられるか、どのような仕上がりを求めているかによって変わってきます。

    最も一般的で効果的なのは、つや消し効果のあるクリア塗料、いわゆる「トップコート」をフィギュア全体に吹き付ける方法です。これはスプレー缶タイプが主流で、初心者でも比較的簡単に均一なつや消し面を作ることができます。

    また、スプレーが使えない環境であったり、より細かな部分だけを調整したりしたい場合には、瓶入りの水性トップコートを筆で塗る方法もあります。

    そして、塗装という工程自体に抵抗がある方向けの、最も手軽な方法が「メラミンスポンジでこする」という物理的なアプローチです。

    これは塗装を一切行わずに、フィギュアの表面をわずかに研磨することで光沢を鈍らせるテクニックです。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、次の項目で詳しく解説していきます。

    つや消し方法のおすすめは3種類

    フィギュアのつや消し加工には様々な方法がありますが、ここでは特におすすめの3種類の方法を、それぞれの特徴と合わせて紹介します。

    どの方法が自分に合っているか、比較検討してみてください。

    方法手軽さ仕上がりの綺麗さ向いている用途主な注意点
    つや消しスプレー★★★☆☆★★★★★全体的な質感向上、初心者換気が必要、湿度に注意、ABS素材への影響
    トップコート筆塗り★★☆☆☆★★★☆☆部分的な修正、細かい作業筆ムラが出やすい、厚塗りに注意
    メラミンスポンジ★★★★★★★☆☆☆塗装なしの簡単なテカリ消し表面を削るためやり直し不可、モールドが甘くなる可能性

    つや消しスプレー

    最もポピュラーで、美しい仕上がりを期待できる方法です。スプレーを吹き付けるだけで、広範囲を均一なマット面に仕上げられます。初心者の方が最初に試す方法として最適と言えるでしょう。

    トップコート筆塗り

    瓶に入った水性タイプのトップコートを使用します。臭いが少なく、スプレーが使えない住宅環境でも作業しやすいのが利点です。瞳や唇など、つやを残したい部分を避けながら細かく塗り分けることもできます。

    メラミンスポンジ

    いわゆる「激落ちくん」などに代表される清掃用具です。水を含ませて軽くこするだけで、表面のテカリを物理的に削り取ります。塗装のリスクが一切ないため、最も手軽に試せますが、効果は他の方法に比べて穏やかです。

    手軽に使えるつや消しスプレー

    手軽に使えるつや消しスプレー

    つや消しスプレーは、フィギュアの質感を向上させたいと考えたときに、最も手軽で効果的なアイテムです。ここでは、スプレーの選び方と正しい使い方について解説します。

    スプレー選びのポイント

    つや消しスプレーには、主に「ラッカー系」と「水性」の2種類があります。

    ラッカー系のスプレー(例:GSIクレオス Mr.スーパークリアー)は、乾燥が速く、形成される塗膜が非常に強固なのが特徴です。しかし、溶剤が強いため、フィギュアの素材、特にABS樹脂を侵して割れさせてしまうリスクがあります。換気もより厳重に行う必要があります。

    一方、水性のスプレー(例:GSIクレオス 水性プレミアムトップコート)は、安全性が高く、臭いも比較的穏やかです。塗膜の強度はラッカー系に劣りますが、素材を侵すリスクが低いため、初心者の方やフィギュアへのダメージが心配な方には水性スプレーがおすすめです。

    また、紫外線によるフィギュアの退色を防ぐ「UVカット」機能が含まれた製品もあります。フィギュアをケースに入れずに飾る場合は、UVカット機能付きを選ぶと良いでしょう。

    正しいスプレーの使い方

    スプレー塗装で失敗しないためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、作業は必ず屋外やベランダなど、換気が十分に行える場所で行ってください。

    次に、湿度の高い雨の日やその翌日は避けましょう。空気中の水分が塗料と混ざり、表面が白く曇ってしまう「白化(カブり)」という現象が起きやすくなります。

    スプレーを吹く際は、フィギュアから30cmほど離した距離を保ちます。近すぎると塗料が一部分に集中してしまい、液だれやテカリの原因になります。

    一度に厚く塗ろうとせず、「シューッ」と素早く吹き付け、薄い膜を何層か重ねていくイメージで塗装するのが成功のコツです。

    塗膜を保護するトップコートの役割

    前述の通り、つや消しスプレーは一般的に「トップコート」とも呼ばれ、つやを調整する目的で使われます。しかし、このトップコートには、見た目を整える以外にも、フィギュアそのものを保護するという非常に大切な役割があります。

    トップコートを塗装すると、フィギュアの表面に薄く透明な塗膜が形成されます。この塗膜は、フィギュアを様々な外的要因から守るバリアとして機能します。例えば、フィギュアを飾っていると避けられないホコリの付着。

    トップコートが施されていれば、ホコリを払う際の細かな擦り傷から下地の塗装を守ることができます。

    また、フィギュアを手に取ってポーズを変えたりする際にも、指紋の付着を防いだり、万が一どこかにぶつけてしまった際の塗装の剥がれを軽減したりする効果があります。

    さらに、特にUVカット機能を持つトップコートであれば、蛍光灯の光や窓から差し込む紫外線による塗料の色あせ(退色)を防ぎ、長期間にわたってフィギュアの鮮やかな色彩を保つのに役立ちます。

    このように、トップコートは美観と保護の両面で、フィギュアの価値を維持するために重要な役割を担っているのです。

    部分修正ならメラミンスポンジも有効

    部分修正ならメラミンスポンジも有

    塗装はハードルが高いと感じる方や、フィギュア全体ではなく「顔のテカリだけ」「腕の部分だけ」といったように、ピンポイントで光沢を抑えたい場合に非常に有効なのが、メラミンスポンジを使用する方法です。

    メラミンスポンジは、非常に硬い樹脂をミクロン単位で発泡させた素材で、その無数の網目が研磨剤のように機能します。このスポンジを小さくカットし、少量の水を含ませてから、テカリが気になる部分を優しく、なでるようにこすります。

    すると、フィギュアの表面がごくわずかに削られ、細かな凹凸ができます。この凹凸が光を乱反射させることで、塗装を一切行わずにテカリを抑え、マットな質感を生み出すことが可能です。

    ただし、この方法は物理的に表面を削る行為であるため、いくつかの注意点があります。まず、力を入れすぎると、本来のモールド(彫刻)まで削ってしまい、ディテールが甘くなる恐れがあります。

    また、一度削った部分は元に戻せません。クリアパーツや印刷が施された顔パーツなどに使用すると、透明感が失われたり印刷が剥げたりする危険があるため、絶対に使用しないでください。

    あくまで、成形色のパーツに対して、慎重に試す方法と考えるのが良いでしょう。

    フィギュアのつや消しを実践する際の注意点

    • プライズフィギュアつや消しのコツ
    • トップコートで肌の質感を上げる使い方
    • つや消し塗装の注意点は?
    • 失敗しないフィギュアのつや消し手順

    プライズフィギュアつや消しのコツ

    プライズフィギュアつや消しのコツ

    クレーンゲームなどで手に入るプライズフィギュアは、比較的安価でありながら造形のクオリティが高いものが増えています。

    しかし、コストの制約から、塗装が簡略化されていたり、素材のプラスチック感がそのままだったりすることが少なくありません。このようなプライズフィギュアこそ、つや消し加工の効果が最も劇的に現れる対象と言えます。

    コツとしては、まず可能な範囲でフィギュアをパーツごとに分解することです。多くのプライズフィギュアは上半身と下半身、あるいは髪パーツなどが分割できるようになっています。

    分解してからスプレーを吹くことで、パーツの接合部分などに塗り残しが発生するのを防ぎ、隅々まで均一に仕上げることができます。

    次に重要なのが「マスキング」です。

    キャラクターの瞳や、アクセサリーなどのメタリック塗装が施された部分、クリア素材で作られたエフェクトパーツなど、つやを残したい部分には、あらかじめマスキングテープやマスキングゾルといった専用の道具を使って保護しておきましょう。

    この一手間が、仕上がりのクオリティを大きく左右します。

    トップコートで肌の質感を上げる使い方

    フィギュアの印象を大きく左右する「肌」の質感。この肌パーツにトップコートを効果的に使うことで、フィギュアに生命感を吹き込むことが可能です。

    肌の質感を上げるには、きめ細かい粒子を持つタイプのつや消しトップコートを選ぶことが鍵となります。例えば、GSIクレオスの「GX スーパースムースクリアー」のような製品は、従来のつや消し塗料よりも粒子が細かく、吹き付けた表面が非常に滑らかになる特徴があります。

    これを肌パーツに薄く吹き付けることで、テカリが抑えられ、まるで陶器のような、きめ細かくしっとりとした肌を表現できます。

    さらに一歩進んだテクニックとして、つや消しを吹いた上から、ウェザリングマスターや化粧品のアイシャドウ(パール感のないマットなもの)を使い、頬にほんのりと赤みを加えたり、関節の影を強調したりする方法もあります。

    つや消しされた表面は、こうした粉末状の顔料が乗りやすくなっているため、ごく自然な血色感や立体感を加えることができ、フィギュアのリアリティが格段に向上します。

    つや消し塗装の注意点は?

    つや消し塗装の注意点は?

    つや消し塗装を手軽に行えるスプレーですが、いくつかの重要な注意点を守らないと、大切なフィギュアを傷つけたり、仕上がりを損ねたりする原因になります。ここでは、特に気をつけるべきポイントを解説します。

    素材との相性:特にABS樹脂に注意

    フィギュアの素材としてよく使われるPVC(ポリ塩化ビニル)は比較的塗料に強いですが、関節部分や武器などに使われることの多いABS樹脂は、特定の溶剤に非常に弱い性質を持っています。

    特に、ラッカー系のスプレーに含まれる溶剤は、ABS樹脂に浸透して素材を劣化させ、最悪の場合、パーツにヒビが入ったり割れたりする「ケミカルクラック」を引き起こす可能性があります。

    フィギュアのどの部分にABSが使われているか不明な場合は、素材への影響が少ない水性トップコートを使用するのが最も安全です。

    作業環境:換気と湿度

    スプレー塗料には、人体に有害な有機溶剤が含まれています。作業は必ず屋外やベランダなど、風通しの良い場所で行い、マスクを着用することを強く推奨します。

    また、塗装の仕上がりは天候に大きく左右されます。

    特に、雨の日やその翌日など、湿度が高い環境でスプレーを吹くと、塗料が乾燥する過程で空気中の水分を取り込んでしまい、表面が白く曇ってしまう「白化(カブり)」という現象が起きやすくなります。

    カラッと晴れた、湿度の低い日を選んで作業することが、美しい仕上がりへの第一歩です。

    塗装方法:距離と厚塗り

    スプレーを吹く際は、対象物から30cm程度の適切な距離を保つことが大切です。近すぎると塗料が垂れたり、逆に光沢が出てしまったりする原因となります。

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    そして最も重要なのが、「厚塗りをしない」ことです。一度で完璧に仕上げようとせず、まずは全体に薄く吹き付け、乾燥させてはまた薄く吹き付ける、という作業を2〜3回繰り返すのが理想です。

    厚塗りは白化のリスクを高めるだけでなく、塗料が乾きにくくなったり、せっかくのモールドを埋めてしまったりと、失敗の元になります。

    失敗しないフィギュアのつや消し手順

    これまで解説してきたポイントを基に、フィギュアのつや消しで失敗しないための具体的な手順をまとめます。この流れに沿って丁寧な作業を心がけることで、初心者の方でも美しいつや消し仕上げを実現できます。

    • フィギュアのつや消しは光沢を抑え質感を高める加工
    • 主な目的は見た目の向上と塗装面の保護
    • プラスチック特有のテカリを消し重厚感を演出できる
    • おすすめの方法はスプレー、トップコート、メラミンスポンジの3つ
    • つや消しスプレーは初心者でも均一に仕上げやすい
    • トップコートは塗装を傷や紫外線から守る役割も持つ
    • メラミンスポンジは塗装不要で部分的なテカリを抑えられる
    • プライズフィギュアはつや消しの効果を特に実感しやすい
    • 肌パーツへのつや消しでリアルな質感を表現可能
    • クリアパーツやメタリック部にはマスキングが必須
    • ABS樹脂へのラッカー系溶剤はパーツ破損の原因になる
    • 湿度の高い雨の日のスプレー塗装は白化のリスクがある
    • 作業中は必ず換気を十分に行う
    • スプレーは対象から30cmほど離して薄く重ね吹きする
    • 厚塗りするとつやが消えにくく白化の原因にもなる
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