お手持ちのねんどろいどをもっと個性的にしたい、あるいは市販品にない理想の髪型を再現したいと考えたことはありませんか。この記事では、ねんどろいどウィッグの作り方について、初心者の方が抱えるであろう様々な疑問に答えていきます。
ドールウィッグを作るのに必要なものは何か、ねんどろいどどーるのウィッグのサイズは何インチが適切か、といった基本的な知識から、具体的なウィッグキャップの作り方まで丁寧に解説します。
さらに、作り方は100均の材料で簡単に挑戦できる手法も紹介します。
例えば、セリアドール用のアイテムや温かみのある毛糸を使ったウィッグ製作は、コストを抑えつつオリジナリティを追求できる素晴らしい方法です。
完成後のドールウィッグの固定方法はいくつか選択肢があり、ドールウィッグは水洗いできますか?というメンテナンスに関する疑問や、そもそもドールウィッグキャップとは何ですか?という基礎的な問い、そして自作ウィッグの欠点は何ですか?といった注意すべき点まで、幅広く網羅しています。
この記事を読めば、あなただけのオリジナルウィッグ作りの第一歩を踏み出せるはずです。
- ウィッグ作りに必要な道具や材料の全リスト
- 100均アイテムを活用した基本的なウィッグの製作手順
- ウィッグキャップの自作方法とつむじの自然な作り方
- 完成後のウィッグの固定方法やメンテナンスに関する注意点
ねんどろいどウィッグ作り方の基本と準備
- ドールウィッグを作るのに必要なものは?
- ねんどろいどどーるウィッグのサイズは?
- ねんどろいどヘッドには5インチが基本
- ドールウィッグキャップとは何ですか?
- 伸縮性のあるウィッグキャップ作り方
- アクリル毛糸でオリジナルウィッグを作る
ドールウィッグを作るのに必要なものは?

ドールウィッグを自作するには、まず適切な道具と材料を揃えることが成功への鍵となります。
結論から言うと、基本的な裁縫道具に加えて、ドール用の特殊な材料が必要になります。なぜなら、専用の材料を使うことで仕上がりの質が格段に向上し、作業効率も上がるからです。
例えば、ウィッグの毛となる「ウェフティング(毛束)」と、土台になる「ウィッグキャップ」は必須アイテムです。これらはドール用品の専門店で入手できますが、最近では100円ショップでも見かけるようになりました。
接着剤は布用の強力なもの、例えば「裁ほう上手」などが広く使われています。細かい作業が多いため、先が細いピンセットもあると非常に便利です。
以下に、主な道具と材料をまとめました。
分類 | アイテム名 | 主な入手先 | 備考 |
材料 | ウィッグキャップ | ドール用品店、100均 | ヘッドサイズに合ったものを選びます |
ウェフティング(毛束) | ドール用品店、100均 | 好きな色や長さを用意します | |
縫い糸 | 手芸店、100均 | 伸縮性のあるニット用がおすすめです | |
接着剤 | 手芸店、文具店 | 布用接着剤(裁ほう上手など)が便利です | |
道具 | 縫い針 | 手芸店、100均 | |
ハサミ | 文具店、100均 | よく切れるものを用意しましょう | |
くし | 100均、雑貨店 | ドール用の小さいサイズが使いやすいです | |
ピンセット | 100均、模型店 | 細かい毛束の調整に役立ちます | |
作業用ヘッド | 手芸店、通販 | 発泡スチロール球などで代用可能です | |
ヘアアイロン | 家電量販店 | 耐熱ウィッグのスタイリングに使用します |
これらの道具や材料は、作りたいウィッグのスタイルによって多少異なります。しかし、ここに挙げたものを基本として揃えておけば、スムーズに製作を始められるでしょう。
ねんどろいどどーるウィッグのサイズは?
ねんどろいどどーるのウィッグを自作したり購入したりする上で、最も基本となるのがヘッドのサイズです。結論として、ねんどろいどどーるのヘッドには「4.5インチ」から「5インチ」のウィッグが適合します。
その理由は、グッドスマイルカンパニーから発売されている「ねんどろいどどーる かすたむヘッド」の頭囲が約12.5cmだからです。
インチをセンチメートルに換算すると、1インチは約2.54cmなので、5インチは約12.7cmとなり、このサイズがちょうど良くフィットする計算になります。
もちろん、ウィッグキャップの素材の伸縮性やメーカーによる個体差があるため、4.5インチ(約11.4cm)でも着用可能な場合があります。ただ、少しきつめに感じるかもしれません。
逆に、5.5インチ(約14cm)だと大きすぎてしまい、固定に工夫が必要になることが多いです。したがって、これからウィッグを探す、あるいは自作するという方は、まず「5インチ」を目安に考えるのが最も確実な方法と言えます。
ねんどろいどヘッドには5インチが基本

前述の通り、ねんどろいどヘッドのウィッグサイズは5インチが基本となります。このサイズを基準にすることで、多くの選択肢の中から理想のウィッグを見つけたり、自作の際の基準にしたりすることができます。
市場に出回っている小さなドール用ウィッグの中でも、5インチは比較的ポピュラーなサイズです。そのため、パラボックスなどのドール用品を扱う専門店では、様々な色やスタイルの5インチウィッグが販売されています。
自作する場合も、市販の5インチ用ウィッグキャップを土台にすることで、サイズ合わせの手間を省き、スムーズに製作に入ることが可能です。
しかし、注意点もあります。それは、5インチが基本とはいえ、市販されているウィッグの種類は、より大きなサイズのドール用に比べると限られているという現実です。
特に、特定のキャラクターを再現したい場合、ぴったりの髪型が見つからないことも少なくありません。だからこそ、100均の材料などを使って理想の髪型を「自作する」という選択肢が、非常に有効な手段となってくるのです。
ドールウィッグキャップとは何ですか?
ドールウィッグキャップとは、ドールウィッグの基礎、つまり人間のウィッグでいうネット部分にあたる土台のことです。この伸縮性のあるキャップに、ウェフティングと呼ばれる毛束を縫い付けたり、接着剤で貼り付けたりしてウィッグは作られます。
ウィッグキャップは、ウィッグ全体のフィット感やシルエットを決定づける非常に大切なパーツです。素材は伸縮性のある布地でできており、ドールのヘッドにぴったりとフィットするように設計されています。
市販されているものの多くは、肌色に近いベージュや、髪色に影響しにくい黒などの色が主流です。
もし、ドールのヘッドの色が薄い場合は、濃い色のキャップを被せると色が透けてしまう可能性があります。逆に、ドール本体への色移りを防ぐ観点からも、迷った際にはベージュなどの薄い色のキャップを選ぶことをおすすめします。
このキャップがあるからこそ、毛束をきれいに、そして計画的に配置することができるのです。
伸縮性のあるウィッグキャップ作り方

市販のウィッグキャップを使うのも良いですが、よりヘッドにフィットさせたい場合やコストを抑えたい場合は、自作に挑戦するのも一つの手です。結論として、伸縮性のある布を使えば、意外と簡単にウィッグキャップを自作できます。
最も一般的な作り方は、まずドールのヘッドそのものを型紙の代わりにする方法です。
型紙の作成
- ヘッドを保護するために、まずキッチンペーパーやラップをぴったりと巻き付けます。
- その上からマスキングテープを、シワができないように丁寧に、隙間なく貼り重ねていきます。頭全体がテープで覆われた状態になればOKです。
- 頭頂部と両サイドなど、縫い合わせる部分にペンで線を引きます。一般的には、中央パーツと左右のサイドパーツの3つに分割することが多いです。
- 線を引いた部分に沿ってハサミで切り離し、テープをヘッドから慎重に剥がします。これを平らに伸ばしたものが、あなたのドールヘッド専用の型紙になります。
裁断と縫製
型紙ができたら、100円ショップなどで手に入る伸縮性のある布(例えば、薄手のストッキング生地など)に型紙を写し、縫い代をつけて裁断します。あとは、分割したパーツを縫い合わせれば完成です。
手縫いでも問題ありませんが、布が伸びるので少し縫いにくさを感じるかもしれません。縫い合わせる際は、布が伸び切らないように注意しながら作業を進めるのがコツです。
アクリル毛糸でオリジナルウィッグを作る
ウェフティング(毛束)の代わりに、手芸用の「アクリル毛糸」を使ってウィッグを作る方法も、海外のカスタマーを中心に人気があります。
この手法の最大のメリットは、安価で手軽に、そして非常に自由なスタイリングが可能な点です。
通常のドールヘアでは難しい、ツンツンとした短い髪型や刈り上げ、アニメキャラクターのような独特の毛の流れも表現しやすくなります。
作り方は、まず毛糸を適切な長さに切り、束にしてから、ブラシなどで梳かして繊維状にほぐします。この手作りの毛束を、木工用ボンドなどでウィッグキャップに直接貼り付けていくのが基本的な流れです。
一方で、デメリットも存在します。手触りはドールヘア特有のサラサラ感とは異なり、少しフワフワ、ゴワゴワした質感になります。
また、ボンドで貼り付けているため、既製品のウィッグに比べて耐久性は高くありません。しかし、カットの失敗を恐れずに大胆なスタイルに挑戦できる点は、大きな魅力と言えるでしょう。
既製品のウィッグカットに自信がない方や、特定の髪型を再現したい方には非常におすすめできる方法です。
実践!ねんどろいどウィッグ作り方の手順
- 簡単な作り方は100均アイテムで可能
- セリアドール用ウェフティングの活用
- 完成したドールウィッグの固定方法は?
- 自作ドールウィッグは水洗いできますか?
- 欠点も知る!ねんどろいどウィッグ作り方
簡単な作り方は100均アイテムで可能

ドールウィッグの自作は、専門的な道具や高価な材料が必要だと思われがちですが、実は100円ショップのアイテムだけで製作することが可能です。
近年、特にセリアやダイソーといった店舗ではドール関連グッズが充実しており、ウィッグ作りに使える材料を手軽に入手できます。
この方法の最大の利点は、何と言ってもコストを大幅に抑えられることです。初めてウィッグ作りに挑戦する方が、練習用に製作する場合にも最適と言えます。
例えば、土台となるウィッグキャップは伸縮性のある靴下やサポーターで代用できますし、毛束となるウェフティングやヘアエクステも販売されています。
もちろん、接着剤、ハサミ、くし、ピンセットといった基本的な道具もすべて100円ショップで揃います。
品質は専門店の商品に劣る部分もありますが、基本的な作り方を学び、自分だけのウィッグを形にするには十分すぎるほどの材料が揃うのです。
まずは気軽に挑戦してみたいという方にとって、100均アイテムの活用は最もおすすめできるスタート方法です。
セリアドール用ウェフティングの活用
100均アイテムの中でも、特にセリアで販売されている「ドール用ウェフティング」は、ねんどろいどサイズのウィッグ作りに非常に役立つアイテムです。
これは、すでに毛が束状になっているため、毛束を作る手間が省け、すぐにキャップに貼り付ける作業に入れます。
具体的な製作手順は以下の通りです。
- ガイドラインを引く: まず、ドールヘッドに被せたウィッグキャップに、つむじの位置を決め、そこから同心円状にウェフティングを貼り付けるためのガイドラインをペンで描きます。つむじ周りはハゲやすいため間隔を狭く、襟足は広くするのが綺麗に仕上げるコツです。
- ウェフティングの貼り付け: ガイドラインに沿って、一番下の襟足部分から順にウェフティングを接着剤で貼り付けていきます。このとき、毛が下向きに流れるように意識しながら作業を進めます。頭頂部に近づくにつれて、ウェフティングを少しU字に曲げながら貼ると、自然な放射状の毛の流れを作れます。
- つむじの作成: 頭頂部まで貼り終えたら、一度キャップをヘッドから外し、中心に小さな穴を開けます。別で用意しておいたつむじ用の短い毛束をその穴に表から通し、キャップの裏側で広げて接着剤で固定します。
この手順を踏むことで、初心者でも比較的簡単に本格的なウィッグを製作することが可能です。
完成したドールウィッグの固定方法は?

丹精込めて作ったウィッグも、ヘッドにしっかり固定できなければ意味がありません。
特にねんどろいどのヘッドはつるつるしているため、ウィッグが滑ってずれたり、脱げたりしやすいです。これを防ぐためには、いくつかの有効な固定方法があります。
代表的な方法としては、「シリコンキャップの使用」「マジックテープの利用」「両面テープでの固定」の3つが挙げられます。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、用途や好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
固定方法 | メリット | デメリット |
シリコンキャップ | ・強力な滑り止め効果がある ・ヘッドへの色移りを防げる | ・キャップの厚みでウィッグが少し浮くことがある |
マジックテープ | ・着脱が容易 ・比較的しっかりと固定できる | ・ヘッドにテープを貼り付ける必要がある |
両面テープ | ・手軽で安価 ・ウィッグを強力に固定できる | ・テープの粘着剤がヘッドに残ることがある ・頻繁な着脱には向かない |
どの方法が最適かは一概には言えませんが、着せ替えを頻繁に行う場合はシリコンキャップやマジックテープが、特定のキャラクターとして長期間飾っておく場合は両面テープが向いていると考えられます。
自作ドールウィッグは水洗いできますか?
自作したドールウィッグのメンテナンス、特に水洗いができるかどうかは、使用した素材と接着方法に大きく依存します。
結論として、接着剤を多用して製作したウィッグの丸ごとの水洗いは、型崩れや接着部分の劣化を引き起こす可能性があるため、基本的には推奨されません。
しかし、耐熱性のウェフティングを使用した場合、「お湯パーマ」という形で熱と水分を利用したスタイリングが可能です。
これは、ウィッグをヘッドに被せた状態で、崩したくない部分をラップで保護し、80℃〜90℃程度のお湯をかけて癖をつけ、冷めるまで待つという方法です。
この手法は、つむじの浮きを抑えたり、全体の毛の流れを落ち着かせたりするのに非常に有効です。
もしウィッグが汚れてしまった場合は、水で濡らして固く絞った布で、汚れた部分を優しく叩くようにして拭き取るのが安全です。アクリル毛糸で作ったウィッグの場合も同様で、水濡れは極力避けた方が良いでしょう。
大切なウィッグを長持ちさせるためには、慎重な手入れが求められます。
欠点も知る!ねんどろいどウィッグ作り方

この記事のポイントをまとめます。
- ねんどろいどウィッグの基本サイズは5インチ
- ウィッグ作りは100均の材料で始められる
- セリアのドール用ウェフティングが便利
- 土台となるウィッグキャップは自作も可能
- 型紙はヘッドにラップを巻いて作る
- アクリル毛糸を使えば安価で特殊な髪型も作れる
- 毛束はキャップの下から順に貼り付ける
- つむじ周りは毛束の間隔を狭くするのがコツ
- つむじは毛束をキャップの内側から通して作る
- 作業中はヘッドを傷つけないよう注意が必要
- ウィッグの固定にはシリコンキャップやマジックテープが有効
- 接着剤を使ったウィッグの丸洗いは避ける
- スタイリングにはお湯パーマが利用できる
- 自作ウィッグは耐久性が既製品より低い場合がある
- 失敗を恐れず挑戦することが上達への近道