フィギュアスタイル運営者の「ぎゅあす」です。

大切にしているフィギュアがポロッと折れてしまったり、ジョイントが破損して絶望した経験はありませんか。
接着剤で直そうとしても、力がかかる場所だとすぐにまた壊れてしまうんですよね。そんな悩みを解決してくれるのが、フィギュアとはんだこてを組み合わせた熱加工テクニックです。
最近はフィギュアを自分好みに改造したり、より強固に修理したりするために、フィギュアとはんだこてをセットで調べる方が増えています。でも、プラスチックを熱で溶かすのは少し怖いですよね。
温度を間違えるとABS樹脂がドロドロになったり、大切な塗装が焦げてしまったりという失敗も耳にします。
この記事では、私が実際に試行錯誤して見つけたおすすめの温調はんだこてや、素材ごとの最適な温度設定、そしてプロ顔負けの修復技法について詳しく解説します。
この記事を読めば、初心者の方でも失敗のリスクを最小限に抑えながら、フィギュアの修理や改造を安全に楽しめるようになるはずですよ。

- フィギュアの素材(ABS・PVC)ごとに失敗しないための推奨温度
- 模型制作に最適な温度調節機能付きはんだこての選び方と人気機種の比較
- 折れたパーツを二度と壊さないためのステンレスメッシュ補強術
- 作業中の有毒ガス対策や火傷を防ぐための具体的な安全管理方法
フィギュア はんだこて で失敗しないための基礎知識
フィギュアの熱加工を始める前に、まずは「道具選び」と「素材の性質」を理解することが何よりも大切です。

電子工作用のはんだこてをそのまま流用すると、温度が高すぎてプラスチックを一瞬で破壊してしまうことがあるからです。
ABS樹脂が溶ける温度と素材の熱特性を知る
可動フィギュアの関節やメカニカルなパーツに多用されているABS樹脂は、非常に優れた強度を持っていますが、熱に対しては明確なルールがあります。
私が色々と調べた結果、ABSが加工に適した状態になるのは220℃から250℃の間です。

ガラス転移点と溶融温度の微妙な関係
ABS樹脂には明確な融点はありませんが、100℃を超えると柔らかくなり始め、200℃付近から流動性を持ちます。
修復作業では、しっかりと芯まで溶かして一体化させる必要があるため、少し高めの240℃前後を設定の基準にするのがおすすめです。
過熱による熱劣化のリスク
注意したいのは、270℃を超えたあたりから素材の「熱分解」が始まることです。この温度を超えると樹脂がスカスカになったり、色が黄色く変色したりします。
一度劣化した樹脂は強度が著しく低下するため、こまめな温度チェックが欠かせません。
PVCの修理で気をつけたい低温管理と腐食対策
一般的な美少女フィギュアなどの肌や衣装に使われるPVC(ポリ塩化ビニル)は、ABSよりもさらに熱に弱く、デリケートな扱いが求められます。加工の限界温度は180℃から200℃程度と覚えておきましょう。

焦げ付き「スコーチ」を防ぐポイント
PVCは200℃をわずかに超えるだけで、表面が黒く焦げる「スコーチ」という現象が発生します。一度焦げてしまうと、削り取る以外に修復する方法がありません。
私はいつも最低温度の180℃からスタートして、様子を見ながら少しずつ調整するようにしています。
こて先の腐食に注意! PVCを熱加工すると、酸性の強い塩化水素ガスが発生します。これがはんだこての先端(こて先)に触れると、金属を急速にサビさせてしまいます。
作業が終わったら、必ずこて先をクリーニングして、新しいはんだでコーティングしておくのが長持ちの秘訣ですよ。
セラミックヒーター搭載機種が模型制作に選ばれる理由
はんだこて選びで迷ったら、迷わず「セラミックヒーター」タイプを選んでください。昔ながらのニクロムヒーター式は安くて手に入りやすいのですが、実はフィギュア加工にはあまり向いていないんです。
温度回復特性が仕上がりを左右する
セラミックヒーターの最大の特徴は、「温度の立ち上がりの速さ」と「安定性」です。冷たい樹脂にこて先を当てると、一瞬で熱が奪われます。
ニクロム式だと温度が戻るまで時間がかかり、加工にムラができてしまいますが、セラミック式ならセンサーが感知して即座に設定温度に戻してくれます。この安定感が、綺麗な溶着面を作るポイントになります。

FX-600とPX-201の性能を徹底比較
フィギュアユーザーの間で二大巨頭となっているのが、白光(HAKKO)の「FX-600」と、太洋電機産業(goot)の「PX-201」です。どちらも素晴らしい機材ですが、微妙な違いがあります。

| 比較項目 | HAKKO FX-600 | goot PX-201 |
|---|---|---|
| 設定温度範囲 | 200℃~500℃ | 250℃~450℃ |
| ヒーター出力 | 50W | 70W |
| こて先の種類 | 30種類以上と非常に豊富 | 標準的 |
| 操作感 | グリップが軽く回しやすい | 先端までの距離が短く精密 |
私は、PVCの低温加工(180℃〜)にも対応しやすいFX-600を愛用しています。
ダイヤルで直感的に温度を変えられるので、素材が混在するフィギュアの修理には最適だと感じています。
細い箇所も安心なこて先の交換と選び方
はんだこては「先端」を変えるだけで、魔法のように使い勝手が変わります。

特に美少女フィギュアの細い髪の毛や、小さなジョイントを直すときには、標準の先端では太すぎることがありますよね。
おすすめのこて先形状
- B型(円錐形): オールマイティに使えますが、先端だけ使うと熱が逃げやすいので注意。
- K型(ナイフ型): 私が一番おすすめする形です。面で溶かしたり、刃先で細かく刻んだりと、これ一本で何でもこなせます。
- I型(極細): 非常に細かい部分用ですが、熱容量が小さいので樹脂を溶かすのには少しコツがいります。
こて先を選ぶときは、自分が直したいパーツの大きさに合わせるのが基本です。でも、迷ったら「ナイフ型」を試してみてください。ホットナイフとしても使えるので、改造の幅がグッと広がりますよ。
フィギュア はんだこて を活用したプロの修復と改造術
道具が揃ったら、いよいよ実践です。
接着剤だけでは不可能な「素材同士を一体化させる」という、熱加工ならではの強力なテクニックをご紹介します。

ランナーパテを使った母材同化による溶着補修
パーツが真っ二つに割れてしまったとき、最強の修理法は「溶着」です。接着剤はあくまで「糊」でくっつけているだけですが、溶着はパーツそのものを混ぜ合わせます。
失敗しない溶着のステップ
- パーツの断面をはんだこてで少し削り、V字型の溝(開先)を作ります。
- 同じ色のランナー(プラモデルの枠)を細かく切り、溶剤で溶かしてパテ状にします。
- そのパテを溝に盛り付け、はんだこてでパーツの境界線と一緒に優しく練り込むように溶かしていきます。

この方法なら、乾燥後は一つのパーツに戻るため、ヤスリをかけても継ぎ目が一切出ません。
ステンレスメッシュで折れたパーツを構造強化する
「直しても直しても、動かすたびに同じ場所が折れる……」そんな経験はありませんか?
特に股関節や足首などの負荷がかかる場所には、熱加工を応用したインサート補強が有効です。
金網を埋め込む「サイボーグ手術」
0.1mm〜0.2mm程度の薄いステンレスメッシュを用意し、補強したい部分の形に合わせてカットします。
パーツの上にメッシュを置き、上からはんだこてで加熱すると、メッシュが熱を帯びて樹脂の中に沈んでいきます。完全に埋まったら表面を整えて冷却。
これで、プラスチック単体ではあり得ないほどの曲げ強度が得られます。

私はこれを「フィギュアの骨折手術」と呼んでいます(笑)。
ホットナイフで実現する精密な切断とゲート処理
大きなパーツをバッサリ切り落としたいとき、ニッパーだとパキッと割れてしまうことがありますが、はんだこてにナイフ型の先をつければ、バターを切るように滑らかにカットできます。
改造を効率化するヒートカット
厚さ5mm以上の肉厚なパーツでも、熱の力を使えば最小限の力で切断可能です。
ただし、切り口には溶けた樹脂の「バリ」が出るので、少し余裕を持ってカットし、後からデザインナイフやヤスリで追い込むのが、綺麗に仕上げるコツですね。
ヒートインサートによるレジンキットの軸打ち調整
ガレージキットを嗜む方にとって、真鍮線を通す「軸打ち」は避けて通れない工程です。でも、ドリルで開けた穴が0.5mmズレるだけで、全体のシルエットが崩れてしまうこともありますよね。
熱によるリカバリー術
そんな時は、真鍮線を刺したまま、その真鍮線の頭にはんだこてを当ててみてください。熱が真鍮線を伝わり、穴の周囲のレジンがわずかに軟化します。
その隙にパーツを正しい位置に「グイッ」と動かして、そのまま固定して冷まします。これで、穴を開け直すことなく完璧なアライメント調整が可能です。

有毒ガスの発生を防ぐ安全な作業環境の作り方
最後に、一番大切な話をします。プラスチックの熱加工は、目に見えないリスクを伴います。ABS樹脂を極端な高温で加熱すると、有害な物質が発生することが科学的にも知られています。
換気と防護の重要性
例えば、ABS樹脂の熱分解時には微量のシアン化水素が含まれる可能性があるため、適切な換気が法律や安全基準でも推奨されています。 (出典:厚生労働省『職場のあんぜんサイト:シアン化水素』

安全に作業するための「ぎゅあす流」チェックリスト
- サーキュレーターの活用: 窓を開けるだけでなく、扇風機などで煙を自分から遠ざける。
- 活性炭マスク: 独特の臭いを吸い込まないよう、少し良いマスクを着用する。
- 温度設定の厳守: 煙が出るのは温度が高すぎる証拠。すぐに設定を下げましょう。

フィギュア はんだこて を安全に使いこなすためのまとめ
フィギュアとはんだこてを使ったテクニックは、一度覚えると手放せないほど便利なものです
大切なのは、素材ごとの推奨温度(ABSは240℃、PVCは190℃前後)を守り、高性能なセラミックヒーター式の機材を使うこと。これだけで、失敗の確率はぐんと下がります。
もちろん、全ての修理が100%成功するわけではありません。特に高価なレアフィギュアを扱う際は、事前の練習が不可欠です。
この記事で紹介した数値や方法は一般的な目安ですので、まずはジャンクパーツなどで感覚を掴んでみてください。安全管理を徹底し、火傷やガスの吸入には十分に気をつけましょう。
機材の正しい使い方は、メーカーの公式サイトや説明書を必ず確認してくださいね。
最終的な作業は自己責任となりますが、皆さんの大切なコレクションが、自分の手で蘇る喜びをぜひ味わってほしいなと思います!
もし「自分には少しハードルが高いかも……」と感じたら、まずは接着剤の選び方から見直してみるのもアリです。
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