フィギュアスタイル運営者の「ぎゅあす」です。
ドラゴンボールのフィギュアといえば、筋肉隆々のサイヤ人が激闘を繰り広げる「バトルシーン」のイメージが強いですよね。しかし、今回ご紹介するのは、そんな戦いの喧騒から離れた、穏やかでどこか懐かしい日常の一コマです。
2025年11月末、満を持して登場した『一番くじ ドラゴンボール DRAGONBALL SNAP COLLECTION 2』。その中でも特に注目を集めているのが、A賞の「孫悟空&チチ」フィギュアです。

アニメのエンディングテーマを彷彿とさせる、この「ロードムービー的」な世界観を切り取ったフィギュアは、発売直後からファンの心を鷲掴みにしました。
その結果、現在市場では定価の10倍を超える価格で取引される事態となっており、SNSや動画サイトでも連日大きな話題となっています。
「たかがクジの景品に1万円以上?」と驚かれる方もいるかもしれません。しかし、そこには価格高騰を裏付けるだけの「理由」と、マニアを唸らせる「完成度」が存在するのです。
一方で、これだけの人気商品となると避けて通れないのが「偽物(コピー品)」のリスクや、「実物は安っぽいのではないか?」というクオリティへの不安です。
高額な買い物になるだけに、絶対に失敗はしたくないですよね。
そこで今回は、実際にこのフィギュアを細部まで観察し、塗装の質感から鳥山メカの再現度、そして購入前に必ず知っておくべき真贋情報まで、私の視点で徹底的に深掘りして解説していきます。
- 14cmという絶妙なサイズ感とデスクに飾った際の実用的なボリューム感
- 車体(グロス)とキャラクター(マット)で使い分けられた塗装と質感の評価
- 定価の10倍を超える現在の異常な相場状況と価格高騰の背景
- 高額だからこそ気をつけたい偽物や海賊版の決定的な見分け方
一番くじ 孫悟空&チチ DRAGONBALL SNAP FIGUREのレビューと詳細

それでは早速、今回の主役であるA賞「孫悟空&チチ DRAGONBALL SNAP FIGURE」の製品レビューに入っていきましょう。
「SNAP」というシリーズ名が示す通り、このフィギュアはキャラクターの日常や冒険の合間のふとした瞬間を、まるで写真(スナップ)のように切り取ったヴィネット風の仕上がりが特徴です。
バトル系フィギュアにはない、この独特の「空気感」こそが最大の魅力と言えるでしょう。
約14cmのサイズ感と飾り方

まず最初にスペックを確認しておくと、このフィギュアの全高は約14cmとなっています。
最近の主流である『MASTERLISE』シリーズなどが約25cm前後であることを考えると、数字上は「かなり小さい」と感じるかもしれません。
しかし、実際に箱から出して手に取ってみると、その数字から受ける印象以上の「満足感」と「存在感」に驚かされます。
数字以上のボリュームを生む「空間構成」

その理由は、単なるキャラクターの立ち姿ではなく、車(ビークル)を含めた「空間全体の構成力」にあります。
横幅と奥行きがしっかりと確保されているため、立体物としての密度が非常に高いのです。手に持った時のズッシリとした重量感は、中身の詰まった高級フィギュア特有のもの。
スカスカした軽いプラスチック感はありません。

日本の一般的な住宅事情、特にデスク周りや本棚の空きスペースに飾ることを考えると、この「デスクトップサイズ」は非常に扱いやすく、コレクションとして最適解と言えるでしょう。
飾る際のポイント
高さはありませんが、車の造形により前後の「奥行き」が必要です。フィギュアケースに入れる際は、詰め込みすぎず、前後左右に少し余白(スペース)を持たせて飾ることで、ヴィネット特有の世界観がより引き立ちます。
背景に空や荒野のポストカードを置くのもおすすめですよ。
塗装と質感の違いを徹底評価

フィギュアファンとして、造形と同じくらい気になるのが「塗装」のクオリティです。
特に近年の一番くじやプライズフィギュアでは、コスト削減のために塗装工程が省かれ、プラスチックの成形色(地色)がそのまま露出している製品も少なくありません。
「1万円出して買ったのに安っぽかったらどうしよう」という不安はもっともです。
しかし、結論から言うと、この孫悟空&チチに関してはその心配は無用でした。私が最も評価したいのは、素材ごとの「質感の徹底的な使い分け」です。
グロスとマットのコントラスト

具体的には、以下のような処理が施されています。
- 車体部分: ワックスがけされた金属を表現するために、光沢のある「グロス塗装」が施されています。光を当てるとキラリと反射し、硬質なメカの質感が伝わってきます。
- キャラクター部分: 逆に、悟空とチチの肌や衣服は、光沢を抑えた「マット(ツヤ消し)塗装」で仕上げられています。
この「ツヤ」と「ツヤ消し」のコントラストが隣り合うことで、フィギュア全体にメリハリと奥行きが生まれています。
心配されていた肌の質感についても、単色のっぺりとした成形色ではなく、筋肉の凹凸に合わせて適切なシャドウ(陰影)が吹かれており、非常に立体的で健康的な仕上がりです。
鳥山メカである車の造形美

ドラゴンボールという作品の隠れた主役とも言えるのが、鳥山明先生が描く独特のメカニックデザインです。このフィギュアでは、その「鳥山メカ」の魅力が余すところなく再現されています。
実在の車とは違う、丸みを帯びた愛らしいフォルム。それでいて、パイプの取り回しやエンジンの構造には説得力がある。
この絶妙なデフォルメ感が完璧に立体化されています。特に注目してほしいのが以下のポイントです。
- タイヤのトレッドパターン: タイヤの溝の一つ一つまで細かく刻まれており、ゴムの質感さえ感じさせます。
- ダッシュボード周り: 運転席の計器類やハンドル周りのスイッチなど、覗き込まないと見えない部分まで妥協なく作り込まれています。
キャラクターのフィギュアとしてだけでなく、一つの「メカモデル」として見ても完成度が非常に高く、メカ好きの方なら車体の裏側やサスペンションの造形を眺めているだけでお酒が飲めるレベルかもしれません。
懐かしい顔立ちの再現度

フィギュアの命とも言える「顔」についても触れておきましょう。
最近のドラゴンボールフィギュアは、最新のアニメ作画(『ドラゴンボール超』など)に合わせて、非常にシャープでエッジの効いたカッコいい顔立ちのものが多い傾向にあります。
しかし、往年のファンからすると「昔の悟空はもっと丸かったような…」と感じることもありますよね。その点、今回のSNAP COLLECTIONは、Z初期や無印時代のアニメ作画を彷彿とさせる「柔らかいタッチ」で造形されています。

少し丸みのある輪郭、優しげな目元、そしてあどけなさの残る表情。当時の鳥山先生のイラストやアニメの雰囲気を最大限に尊重しているのが伝わってきます。
「似ている・似ていない」という単純な議論を超えた、ファンの記憶に訴えかける「ノスタルジー(懐かしさ)」こそが、このフィギュアの最大の魅力だと私は感じました。
開封して分かる細部の魅力

実際に飾ってみて気づくのは、このフィギュアが持つ「物語性」です。ただ二人が並んでいるだけではありません。ハンドルを握る悟空の手つきや、隣に座るチチの少し身を乗り出したような姿勢、そして二人の絶妙な距離感。
これらが組み合わさることで、「これからどこへ行くんだろう?」「どんな会話をしているんだろう?」という想像を掻き立てられます。
まさに夫婦の幸せな日常を切り取ったワンシーンであり、見ているだけでこちらまで温かい気持ちになれます。
派手なエフェクトパーツこそありませんが、長く飾っていても決して飽きが来ない、スルメのような味わい深い良さがある傑作フィギュアです。
一番くじ 孫悟空&チチ DRAGONBALL SNAP FIGUREのレビューと相場
さて、ここからは少し現実的な「お金」と「リスク」の話をしましょう。記事冒頭でも触れましたが、このフィギュア、現在の市場相場が異常なほどの高騰を見せています。
なぜここまで価格が上がっているのか、そして偽物を掴まされないためにはどうすればいいのか、データに基づいて解説します。
高騰する相場と最新の価格推移

2025年12月1日時点での市場調査によると、A賞「孫悟空&チチ」の取引価格は以下のようになっています。
| 状態 | 取引価格帯(目安) |
|---|---|
| 新品未開封 | 9,300円 ~ 18,980円 |
| 中古(未開封) | 11,980円 ~ 16,800円 |
定価が1回790円であることを考えると、単純計算で10倍から20倍近いプレミア価格がついていることになります。
通常、一番くじの上位賞でも初動は4,000円〜6,000円程度で落ち着くことが多いですが、今回は明らかに別格です。
なぜここまで高いのか?3つの要因
- アソートの厳しさ: A賞は1ロット(80本入り)の中にわずか1〜2本しか含まれていない可能性が高く、自力で引き当てるのが物理的に非常に困難です。
- キャラの希少性: バトルフィギュアが主流の中で、「悟空&チチ」という夫婦ペアのフィギュアは極めて珍しく、コレクターにとっての「決定版」となり得ています。
- 資産価値への期待: 過去に発売された『一番くじ ドラゴンボール EX 摩訶不思議大冒険』のA賞(少年期悟空)が、現在4万円〜4万6千円という高値で取引されています。この「少年期×高クオリティ×希少性」という条件が今回も当てはまるため、将来的な値上がりを見越した投資的な買いが入っていると考えられます。
(出典:BANDAI SPIRITS『一番くじ倶楽部 一番くじ ドラゴンボール DRAGONBALL SNAP COLLECTION2』)
注意すべき偽物の見分け方

人気で高額なフィギュアには、残念ながら必ずと言っていいほど「偽物(海賊版・コピー品)」が出回ります。
特にフリマアプリや海外オークションサイトで購入する際は、写真だけで判断せず、出品者に質問するなどして慎重に見極める必要があります。
偽物の特徴チェックリスト
- 肌の色(最重要): 偽物は塗料の質が悪いため、日焼けしたような「濃すぎるオレンジ色」や「赤黒い色」をしていることが多いです。正規品は自然で健康的なペールオレンジです。
- 肌のテカリ: 安価な可塑剤の影響で、肌の表面が油っぽくテカテカと光っている場合は要注意。正規品はしっとりとしたマットな質感です。
- 箱のロゴ: 外箱に「BANDAI NAMCO」や「一番くじ」のロゴマークが印刷されていない、または印刷が粗くぼやけているものは偽物の可能性が極めて高いです。
- 版権シール: 箱の天面や底面に、東映アニメーションの版権許諾証(金や銀のシール)が貼られているか必ず確認しましょう。
ラストワン賞など他賞との比較
この『SNAP COLLECTION 2』の素晴らしい点は、A賞単体だけでなく、他のラインナップと並べた時の「シナジー(相乗効果)」にあります。
- B賞(孫悟空・少年期): レッドリボン軍編で海賊ロボの洞窟を探検した際の、レインコートのような衣装をまとった姿です。非常にマニアックですが、A賞と並べることで「冒険の履歴」を感じさせます。
- C賞(亀仙人): こちらもバイクに跨った姿で立体化されています。A賞の車と並べることで、シリーズ全体を通して「乗り物(ビークル)」という統一感が生まれ、ディスプレイが非常に華やかになります。
- ラストワン賞(孫悟飯&ビーデル): ここが最も重要なポイントです。A賞が「親世代の夫婦(悟空&チチ)」であるのに対し、ラストワン賞は「子世代のカップル(悟飯&ビーデル)」となっています。この二組を並べて飾りたいというファン心理が、セット購入やラストワン賞狙いの購買行動を加速させ、シリーズ全体の人気を押し上げています。
発売日と取扱店舗の情報

「記事を読んで欲しくなった!これから引きに行きたい!」という方のために、基本情報をおさらいしておきましょう。
- 店頭発売日: 2025年11月29日より順次発売
- オンライン販売: 2025年12月1日 17:00開始
- 価格: 1回790円(税込)
- 主な取扱店: ファミリーマート、ミニストップ、書店、ホビーショップなど
人気商品のため、すでに完売している店舗も多いようですが、まだ残っている穴場のお店を見つけたら、迷わず引く価値はあると思います。
まとめ:一番くじ 孫悟空&チチ DRAGONBALL SNAP FIGUREのレビュー

今回は『一番くじ 孫悟空&チチ DRAGONBALL SNAP FIGURE』について、詳細なレビューと市場分析をお届けしました。
結論として、このフィギュアは今の相場(1万円〜)を出してでも手に入れる価値のある、「間違いなく買い」の傑作だと私は確信しています。
鳥山明先生の世界観を凝縮したような「日常・冒険」を感じさせる造形美、そしてグロスとマットを使い分けた巧みな塗装技術は、他のバトルフィギュアにはない唯一無二の魅力です。

今後、市場の流通量が減るにつれて、さらに価格が上昇する可能性も十分に考えられます。「あの時買っておけばよかった」と後悔する前に、状態の良い個体を確保し、デスクに飾ってその世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
ふとした瞬間に目が合うだけで、きっと優しい気持ちになれるはずです。
※記事内の価格情報は2025年12月1日時点の独自調査に基づくものです。
相場は常に変動しますので、購入時の参考に留めてください。また、真贋判定については最終的にはご自身の判断、または信頼できる専門店や専門家の意見を参考にすることをおすすめします。
>>一番くじドラゴンボールSNAP COLLECTION2情報まとめ!全賞詳細
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