アクスタの並べ方ガイド:おしゃれな飾り方と収納術

アクスタの並べ方ガイド:おしゃれな飾り方と収納術

フィギュアスタイル運営者の「ぎゅあす」です。

大切な「推し」のアクリルスタンド(アクスタ)、コレクションが増えるにつれて「どう並べたらいいか分からない…」と悩んでいませんか?

気が付くとデスクの上がごちゃごちゃして、せっかくのアクスタが魅力的に見えない…。

ぎゅあす

私も経験がありますが、本当に悩ましい問題ですよね。

数が増えてたくさんあると、限られたスペースにどうやって省スペースで収納、あるいはディスプレイすべきか迷いますし、どうせならもっとおしゃれに飾りたいと思うのがファン心理かなと思います。

それに、ただ飾るだけじゃなく、アクリルというデリケートな素材をほこりから守る方法や、不意の接触や地震などで倒れるのを防ぐ対策も、コレクターとしては非常に気になるところだと思います。

この記事では、そんなアクスタの並べ方に関するあらゆる悩みを解決するため、美しく見せる基本的なテクニックから、100均や無印良品などの人気アイテムを使った具体的なアイデア、そして大切なアクスタを安全に守る方法まで、網羅的に解説していきますね。

この記事で分かること
  • おしゃれに見せるディスプレイの基本原則
  • 増え続けるアクスタを省スペースで飾る方法
  • 100均、無印、ニトリなど人気アイテムの活用術
  • ほこり、転倒、日焼けからアクスタを守る対策
目次
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アクスタの並べ方の基本とおしゃれ術

まずは、多くのアクスタをただ棚やデスクに並べる「だけ」の状態から、まるで一つの作品のように洗練させるための基本的な考え方を見ていきましょう。

プロの店舗ディスプレイでも使われるような視覚的なテクニックですが、知っているだけで仕上がりが劇的に変わりますよ。

ここでは、ディスプレイの基本原則から、あなただけの世界観を作り込む応用テクニックまで、詳しく解説します。

おしゃれに見せるディスプレイのコツ

おしゃれに見せるディスプレイのコツ

アクスタを「おしゃれ」に見せる第一歩は、配置の基本原則を知ることです。

難しく考える必要はなくて、いくつかの「型」を覚えるだけですぐに実践できます。

三角構成(トライアングル)

私が一番意識しているのは「三角構成(トライアングル)」ですね。これは、高さの違うアクスタや小物を、それぞれの頂点を結ぶと三角形になるように配置するテクニックです。

  • 二等辺三角形: 中央に一番背の高いアクスタを置き、その両脇に少し背の低いアクスタを配置する、最も安定した構成です。祭壇のようなフォーマルな印象を与えたい時に向いています。
  • 不等辺三角形: 高さの違う3つのアクスタを非対称に配置します。視線がリズミカルに動くため、より動きのある、こなれた印象を出しやすい構成です。

これだけで、ディスプレイ全体に不思議と視覚的な安定感が生まれ、視線の流れにリズム(動き)が生まれます。

無造作に並べるよりも、格段に「計算された」おしゃれさが出ますよ。

シンメトリー(左右対称)

もう一つ、手軽に美しい印象を作り出せるのが「シンメトリー(左右対称)」です。中央に一番目立たせたい推しのアクスタやアイテムを配置し、その両側に同じアクスタや、対になるデザインのアクスタを鏡合わせのように配置します。

人間の脳は対称的な配置に「整然」「安定」「美」を感じるようにできているそうで、これだけで、すごく秩序だったフォーマルな、美しい印象になります。

厳密な対称でなくても、高さやボリューム感(アクスタの数)を左右で揃えるだけでも、十分その効果は得られます。

アクスタとサイズ感が近い「ねんどろいど」の飾り方も、ディスプレイのヒントになるかもしれませんね。

たくさんあるアクスタを省スペースで

コレクター共通の悩み、それは「飾りたいアクスタは山ほどあるのに、棚やデスクの上はもういっぱい」という物理的なスペース不足です…。

ぎゅあす

私も常にこの問題と戦っています。

平置きではすぐにスペースが枯渇して、後ろのアクスタが前のものに隠れてしまい、全く見えなくなってしまいますよね。

この問題の解決策は、たった一つ。それは、「未使用の垂直空間を活用する」ことに尽きます。具体的には、平面(2D)ではなく、以下の2つの軸を3D(立体的)に活用することです。

1. 棚の「奥行き(Z軸)」を活用する

棚の奥側は、手前のアクスタに隠れてしまい、完全な「デッドスペース」になりがちです。

この奥行き空間に意図的に「高低差」をつけることで、空間を立体的に、まるで劇場の客席のように使い切ることができます。これが、次に紹介する「ひな壇」の基本的な考え方ですね。

2. 部屋の「壁(Y軸)」を活用する

棚やデスクの上が完全に飽和状態になったら、次のフロンティアは「壁」です。壁面は、部屋の中で最も大きく、最も活用されていないディスプレイ領域かもしれません。

最近は賃貸でも安心して使えるアイテムが増えており、壁面を活用することで、新たなディスプレイ領域をゼロから生み出すことができます。

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高低差でリズムを生むひな壇の活用

高低差でリズムを生むひな壇の活用

アクスタの並べ方において、私が最も重要で、かつ最も効果的なテクニックだと断言できるのが、この「高低差」をつけることです。

すべてのアクスタを同じ高さの平面に並べることのデメリットは、主に二つあります。

  1. 非常に単調で、のっぺりとした印象になる。
  2. 数が多くなると後ろのアクスタが前のものに隠れてしまい、全く見えなくなる。

そこで活躍するのが、「ひな壇(ディスプレイスタンド)」です。棚やケースの中にひな壇を設置するだけで、平置き(2D)だったディスプレイが一気に劇場やスタジアムの観客席のような立体的な(3D)空間に変わります。

ひな壇(高低差)のメリット

  • 視認性の向上: 後列のアクスタの顔や姿が、前列のアクスタに遮られることなく、しっかりと見えるようになります。
  • リズム感の創出: 視線が上下に動くため、単調さがなくなり、見ていて飽きないリズミカルなディスプレイになります。
  • 省スペース: 限られた奥行きのスペースを無駄なく100%活用でき、結果として、より多くのアクスタを見やすく配置できます。

ひな壇には様々な種類があり、100均(セリアなど)で手に入る手軽なものから、アクスタの透明感を損なわないアクリル製のもの、インテリアに馴染む木製のものまであります。

自分のディスプレイ環境に合わせて選ぶと良いかなと思います。

世界観を作るテーマとライティング

基本の配置原則をマスターしたら、次はいよいよ「おしゃれ」なディスプレイ、つまり、あなただけの「推しの世界観」を表現するステップです。

アクスタを単なる「グッズ」として並べるのではなく、そのキャラクターが生きている「シーン(場面)」として再構築することを目指します。

テーマと小物の活用

アクスタの魅力を最大限に引き出すには、そのアクスタが持つ「テーマ」や「シチュエーション」に合わせた飾り方をすることが最も効果的です。

  • カフェ店員風の衣装なら: 100均などで手に入るミニチュアのカフェテーブルや椅子、コーヒーカップの小物と一緒に並べる。
  • 和服のアクスタなら: 100均のミニチュア畳や造花の桜、和柄の布を背景に敷く。
  • ライブ衣装のアクスタなら: 公式のペンライトやライブで手に入れた銀テープ、チケットの半券と一緒に飾る。

このように、アクスタが置かれた状況(シチュエーション)を演出することで、ディスプレイ全体に説得力と深みが生まれます。

また、推しのイメージカラー(メンカラ)や、アクスタの衣装で使われている色をテーマカラーにして、背景にその色の布やデザインペーパーを敷くだけでも、一気にまとまりのある「推しスペース」が完成しますよ。

ライティング(照明)の効果

推しを「輝かせる」ために、ライティング(照明)にこだわることは非常に効果的です。

美術館で作品がスポットライトを浴びているように、アクスタも光を当てることで、アクリルの透明感や印刷の美しさが際立ち、劇的に魅力的に見えます。

簡単なのは、LEDのテープライトフェアリーライト(ジュエリーライト)を、ディスプレイケースの縁や棚の奥に這わせる「間接照明」です。

これだけで、一気に雰囲気が出ます。

また、小型のLEDスポットライト(これも100均で入手可能です)を使って、特定のアクスタを下から照らしたり、斜め上から光を当てて意図的に影を作ったりすることで、立体感と高級感を演出できます。

壁を使ったディスプレイで空間活用

壁を使ったディスプレイで空間活用

棚やデスクの上が完全に飽和状態になったら、「壁」を使いましょう。

壁面ディスプレイは、収納場所を増やすという実用的な側面と、部屋の印象をガラッと変えるインテリア的な側面を併せ持つ、新たなディスプレイ領域です。

有孔ボード(ペグボード)

壁に直接設置する、等間隔に穴の開いたボードです。100均(ダイソーなど)でも取り扱いがありますね。専用のフックやピン、小さな棚などを好きな位置に取り付けることができます。

アクスタだけでなく、アクリルキーホルダー(アクキー)や缶バッジ、ラバーストラップなども含めて、レイアウトの自由度が非常に高い「壁掛け収納」としてとても優秀です。

壁掛けシェルフ(ウォールシェルフ)

無印良品の「壁に付けられるアクリルディスプレイ」は、まさに「推し活」用途に最適と注目されている2024年の新商品です。

石こうボードの壁に付属のピンで簡単に取り付け可能なので、賃貸でも安心なのが嬉しいポイント(※設置前に壁の材質や規約はご確認くださいね)。

アクリル製で透明なため存在感が薄く、まるでアクスタが宙に浮いているかのように飾ることができます。コの字型やL字型など、形状やサイズが豊富なのも魅力ですね。

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アイテム別アクスタの並べ方と悩み解決

ここからは、より具体的に「どのアイテムを使えばいいの?」という疑問に答えていきます。

手軽な100均アイテムから、インテリアと調和する無印良品、そして本格的なコレクションケースまで。

また、誰もが直面する「ほこり」や「転倒」といった実用的な悩みへの対策も、アイテムと合わせて見ていきましょう。

100均アイテムで賢く飾るアイデア

100均アイテムで賢く飾るアイデア

アクスタの並べ方を工夫したいと思った時、真っ先に向かいたいのが100円均一ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)です。

最大の魅力は、その低コストと、本来の用途とは異なる「推し活」用途への転用可能性の高さ(アイデアの宝庫)にあります。

ひな壇(ディスプレイスタンド)

まずは定番ですが、セリアなどで手に入る「ディスプレイスタンド ひな壇2段」です。これは本当に優秀で、先に解説した「高低差」を最も手軽に、かつ安価に実現できるアイテムです。

棚やディスプレイケースの中にこれを置くだけで、後列のアクスタの視認性が格段に向上します。

優秀なディスプレイケース

100均には、アクスタを保護しつつ飾るのに最適な、小型のディスプレイケースが豊富に揃っています。

  • 「コースターディスプレイケース」(セリア、ダイソー等):
    これが近年、画期的なアイテムとして注目されています。本来はコースター用ですが、このケースは、アクスタの「台座(スタンド)を使わずに」飾ることができます。

    アクスタ本体をケースの底面に立てかけるようにして並べるため、デザインがバラバラで場所を取る「台座」という制約から解放されます。

    結果として、アクスタ同士を密着させて並べることができ、圧倒的な「高密度」かつ「省スペース」なディスプレイが実現します。
  • 「ディスプレイケース 円柱型ショート」(ダイソー):
    透明な円柱型のケースで、アクスタを1体ずつ、まるで標本のように立体的に飾ることができます。積み重ね(スタッキング)が可能で、ほこりからも完全に守れます。
  • 「インテリアウッドコレクションケース」(セリア):
    蓋付き(透明な窓)の小型木製ボックスです。立てた状態で中にアクスタを並べることができ、蓋がほこりを防いでくれます。

100均ケースの注意点:サイズ確認は必須

「コースターディスプレイケース」は高さが約10cm程度までのため、一般的なサイズ(12cm〜15cm)のアクスタは蓋が閉まらないことが多いです。小さめのアクスタやアクキーに最適です。

「インテリアウッドコレクションケース」も、アクスタの台座のサイズや奥行きによっては蓋が閉まらない場合があるので、購入前に飾るアクスタのサイズを測っておくのが確実ですね。

DIY:フォトフレームで「固定ディスプレイ」術

アクスタを完璧な配置(等間隔、シンメトリーなど)で並べたつもりでも、「掃除や振動ですぐにズレてしまう…」という地味なストレス、ありませんか?この「ズレ」の悩みを根本的に解決するDIYも、100均アイテムで可能です。

使うのは、100均のフォトフレーム(2枚のアクリル板やプレートで挟むタイプ)です。

プレート(台紙側)の上にアクスタを理想の配置で並べたら、マスキングテープなどで仮固定し、位置が決まったら小さく切った両面粘着シールなどで本固定します。

最後に透明な表側プレートで挟んでフレームに戻せば完成です。

これにより、一度決めた完璧なレイアウトがズレることなく「固定」され、ほこりからも守られ、そのまま壁に立てかけて飾ることもできます。

アクスタを「置物」から「額装されたアート作品」へと変えるテクニックですね。

無印良品でインテリアに馴染ませる

100均が「低コストとアイデア」で「推し活」をサポートするのに対し、「無印良品」は「インテリアとの調和」という、異なる価値を提供してくれます。

アクリルを中心とした透明な素材や、白・黒のシンプルなデザインが特徴で、主張しすぎない「存在感の薄さ」が、主役である「推し(アクスタ)」そのものを美しく引き立ててくれます。

「オタクグッズ感」を消して、洗練されたインテリア雑貨のように飾りたい、という大人の「推し活」に最適なソリューションです。

定番のディスプレイケース

無印良品のアクスタディスプレイ用アイテムとして、非常に人気なのが「アクリルコレクションスタンド引き扉付き・大」です。

サイズは横幅約33.6cm、高さ約24.4cm、奥行き約8.4cmで、上下2段の棚(各段の高さ約11.5cmまで)になっています。引き扉(スライド式の扉)が付いているため、第4章で解説した「ほこり対策」としても完璧です。

また、先ほども紹介した2024年の新商品「壁に付けられるアクリルディスプレイ」も、壁面活用のエースとして注目されていますね。

アクリル製で透明なため、壁に溶け込み、アクスタが宙に浮いているかのように飾ることができます。

保管・持ち運び用ケース(サイズ別レビュー)

無印良品は、家で「飾る」アイテムだけでなく、アクスタを「保管・持ち運び」するためのケースとしても、そのシンプルさから多くのファンに愛用されています。

アクスタ専用商品ではないため、サイズ感が非常に重要になります。

ここでは、主要なサイズが各種ケースに適合するかどうかのレビュー情報をまとめますね(※あくまで目安であり、アクスタの形状や台座の大きさによって異なります)。

商品名12cmアクスタ収納15cmアクスタ収納主な用途・注意点
片面クリアケース◎ (丁度いい)○ (横幅や台座による)シンプルな白・黒デザイン。保管・持ち運びに。
EVAクリアケース・中◯ (余裕あり)◎ (ぴったりサイズ)15cmサイズがジャストフィットしやすい。素材が柔らかく、折れなどの強い衝撃からの保護には不向き。
TPUクリアケース ハーフ(適合)(適合)サイズ約10cm×19.5cm。5〜7枚程度をまとめて収納するのに適している。

ニトリやIKEAの本格ケース活用法

ニトリやIKEAの本格ケース活用法

アクスタの数が数十体規模になり、他のフィギュアやコレクションと共に本格的に飾りたい…!となったら、ニトリやIKEAといった「家具」メーカーの製品の出番です。

これはもう、単なる「並べ方」の工夫から、コレクションのための専用スペースを設ける「ギャラリー(美術館)化」へのステップアップと言えますね。

ニトリの「コレクションラック」

ニトリは「魅せる収納」をテーマに、様々なサイズのコレクション用家具を取り揃えています。ガラス製の棚板と、ガラス扉(またはアクリル扉)を備えた、本格的なディスプレイ専用ラックです。

ラインナップが豊富で、設置場所やコレクションの量に合わせて、「深型/浅型」、「ハイタイプ/ロータイプ」などを選ぶことができます。

透き通るガラスが光を反射し、アクスタやフィギュアを美しく演出してくれますし、ガラス扉は「ほこり対策」として完璧に機能します。

IKEAの定番「デトルフ(DETOLF)」

IKEAの「デトルフ」は、そのデザイン性とコストパフォーマンスの高さから、世界中のフィギュアコレクターに長年愛され続けている、ガラスキャビネットの定番中の定番です。

4面がガラス(または背面がミラー)で構成されており、どの角度からでも中のコレクションを鑑賞することができます。

デトルフの中にアクスタを並べるだけで、まるでショップのディスプレイや博物館の展示のような、高級感のある空間が生まれます。

また、デトルフの天井には、IKEAの「INREDA」などの専用照明(現在は代替シリーズあり)を取り付けるための穴が標準で開いています。

上からのダウンライトでアクスタを照らし出すことで、その魅力を最大限に引き出すことができますよ。

デトルフ(大型ケース)の注意点

デトルフは非常に重量があり(特に背面ガラス)、組み立てと設置には十分なスペースと注意が必要です。

また、地震対策の観点からも、壁ギリギリまで近づけて安定させ、市販の転倒防止器具で壁に固定することが強く推奨されますね。購入を検討する場合は、設置場所の採寸と床の耐荷重をしっかりチェックしておきましょう。

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ほこりや転倒を防ぐ安全な対策

大切なアクスタを飾る上で、「並べ方」の美しさやおしゃれさと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「保護」です。アクスタはアクリル樹脂というデリケートな素材でできています。

優れた「並べ方」とは、これらのリスクからアクスタを守り、「きれいに保管&飾る」ことを両立させた「安全な並べ方」であると言えます。

ほこり対策(静電気との戦い)

アクリル製品の最大の敵、それは「ほこり」です。アクリルは静電気を帯びやすく、空気中のほこりを強力に吸い寄せてしまいます。

最も効果的で確実な対策は、やはり「物理的遮断」、つまり蓋付きのディスプレイケースや、前面に扉が付いたアクリルケース、コレクションラックに入れることです。透明なケースを選べば、ほこりの付着を完全に防ぎながら、鑑賞の邪魔にもなりません。

ぎゅあす

ケースに入れずに飾りたい(いわゆる「野晒し」)場合は、静電気対策が有効です。

アクリル板用の「帯電防止剤」や「静電気防止スプレー」を定期的に使用することで、静電気の発生を抑え、ほこりの付着を大幅に軽減できます。

もちろん、定期的な清掃も欠かせません。乾いた布で拭くと静電気が発生し、傷の原因にもなるため、専用のクリーナーや柔らかいクロス(メガネ拭きなど)で優しく拭き取りましょう。

フィギュア全般のほこり対策については、別の記事でも詳しく解説しています。

>>フィギュアの飾り方とほこり対策|掃除と予防の完全ガイド

転倒防止(地震対策)

アクスタは軽量で重心が高いため、非常に倒れやすいアイテムです。特にひな壇の上にたくさん並べている場合、少しの振動や地震で将棋倒しになり、破損する危険性があります。

対策アイテムの二大巨頭は、「ミュージアムジェル」と「耐震マット」です。

  • ミュージアムジェル(ワックス):
    博物館や美術館で使われるプロ仕様の接着剤です。透明なジェルまたはワックス状で、台座の裏に少量つけて棚に固定します。

    不要になったら綺麗に剥がせる(場合が多い)のが特徴で、頻繁に配置を変えないものに適しています。
  • 耐震マット(耐震ジェル):
    ミュージアムジェルより安価で手軽なのが、100均(ダイソー、セリアなど)で販売されている「耐震マット」です。本来はテレビや家具の固定用ですが、アクスタの台座固定にも最適です。

    小さくカットして台座の裏に貼り付けるだけで、アクスタが棚にしっかりと固定されます。

日本は地震が多い国です。大切なコレクションを守るためにも、こうした対策は「やりすぎ」ということはないと思います。(出典:総務省消防庁:地震による家具の転倒を防ぐには

より詳細なフィギュアの地震対策については、こちらの記事も参考にしてみてください。

>>フィギュア棚の耐震対策ガイド!これで安心の飾り方

日焼け(色褪せ)対策

ほこりや転倒以外で、最も注意すべきが「日焼け」です。設置場所の選定は、アクスタの寿命を左右する最も重要な要素です。

直射日光があたる場所や高温になる場所は絶対に避けてください。

アクリルや印刷インクは紫外線(UV)に非常に弱く、長時間直射日光に当たると、色褪せ(日焼け)や、アクリル素材自体の変形、ひび割れ(クラック)の原因となります。

窓際や、西日が差し込む場所には置かないようにしましょう。

設置場所的にどうしても日光が気になる場合は、コレクションケース自体に「UVカット仕様」のアクリルが使われている製品を選ぶのが、最も安全で確実な対策となります。

スプレー類の使用に関する注意

帯電防止スプレーや、市販のUVカットスプレーは便利なアイテムですが、アクスタ(アクリル樹脂)への使用は、素材を傷める(溶かす、曇らせる、ひび割れを誘発する)可能性もゼロではありません。

特にUVカットスプレーのアクスタへの使用は、基本的には推奨されていないことが多いです。

もし使用する場合は、あくまで自己責任で、目立たない場所で試してからにしてくださいね。

飾りきれないアクスタの収納術

飾りきれないアクスタの収納術

「アクスタの並べ方」を追求していくと、必ず「飾りきれないアクスタをどうするか」という、スペースの限界問題に直面します。ディスプレイのスペースは有限です。

コレクションが増えた場合、お気に入りの一軍を「並べる(ディスプレイする)」アクスタと、一時的に「保管(ストレージする)」アクスタを選別する必要が出てきます。

この「安全な保管方法」も、大切な管理術の一部です。

大量保管(家でのストレージ)

ディスプレイしないアクスタを保管する目的は、「傷・ほこり・日焼けから守りつつ、省スペースで整理する」ことです。

まず大前提として、アクスタ同士がぶつかって傷がつかないよう、一体ずつ元の袋や、市販のOPP袋(スリーブ)に入れるのが基本です。

その上で、100均などで手に入る、仕切り付きのプラスチックケースや、蓋付きの収納ボックスにまとめて保管します。

保管場所が限られている場合に非常に便利なのが、バインダーでの管理です。

アクスタを個別にジップロックやクリアファイル、またはトレーディングカード用のリフィル(名刺サイズのリフィルなどがアクスタの台座と本体を分けるのに便利な場合も)に入れて、バインダーで管理します。

これにより、本棚に「本」として収納できるため、場所を取らず、かつコレクションを一覧しやすくなるというメリットがあります。

持ち運び(推し活)重視の保管方法

保管と言っても、家で眠らせておくだけでなく、カフェやイベント、旅行先などに「持ち運ぶ」ための保管方法もありますね。いわゆる「推し活」用です。

この場合は、アクスタを衝撃や傷から保護するための専用ケースやポーチが最適です。

レイメイ藤井の「Kept アクスタケース」のように、中が透明で見える窓が付いていたり、アクスタ本体と台座を分けて収納できる仕切りが付いていたりする製品が人気です。

また、第6章で紹介した無印良品の「片面クリアケース」や「EVAクリアケース」も、そのシンプルさと適度なサイズ感から、持ち運び用として広く使われていますね。

最適なアクスタ 並べ方を見つけよう

ここまで、アクスタの並べ方というテーマに対し、美しく見せるための基本原則から、おしゃれな応用テクニック、そして100均、無印良品、ニトリ・IKEAといった具体的なアイテム活用術まで、網羅的に解説してきました。

テクニックやアイテムを色々と紹介しましたが、最終的に重要なのは、「あなた自身が満足できる、あなたらしい並べ方」を見つけることかなと思います。

  • 少数を厳選し、小物やライティングで世界観を作り込む並べ方。
  • 「ひな壇」や「壁面」を駆使し、手持ちのすべてのアクスタを並べる圧巻の並べ方。
  • 100均アイテムでDIYを楽しみ、コストをかけずにアイデアで勝負する並べ方。
  • 無印良品やIKEAのアイテムで、インテリアと調和させた洗練された並べ方。
ぎゅあす

どれが正解というわけではありません。

ただ一つ、どんな並べ方をするにしても、「きれいに保管&飾る」ことへの意識、つまり、アクスタの最大の敵である、ほこり、転倒(破損)、日焼け(紫外線)といったリスクから推しを守る対策をしっかりと施した上で、あなただけの「推しとの幸せな空間」を作り上げてほしいなと思います。

このガイドが、あなただけのアクスタ 並べ方を見つけ、あなたのアクスタライフ、そして「推し活」全体を、より豊かで楽しいものにするための一助となれば幸いです。

\ぎゅあす愛用/「あの時ケースに入れておけば…」を未然に防ぐ!

実は私も、昔お気に入りのフィギュアを日焼けでダメにした苦い経験が…。

このブログで紹介しているフィギュア達は、すべて専用のUVカットケースで「完璧な状態」を保っています。

あなたも「飾る」と「守る」を両立しませんか?

\私「ぎゅあす」が本気で選んだ/

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