フィギュアの塗装剥げを修復!原因と簡単な直し方を解説

フィギュアの塗装剥げを修復!原因と簡単な直し方を解説

お気に入りのフィギュアに、ある日突然、塗装剥げを見つけてしまい、ショックを受けた経験はありませんか。大切なコレクションだからこそ、綺麗な状態で飾りたいものですよね。

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フィギュアの塗装剥げには様々な原因があり、傷を発見した際は、その初期段階で対処することが肝心です。この記事では、塗装剥げの根本的な原因の解説から、今後のための防止策、そして自分でできる修復方法までを具体的に解説します。

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簡単な補修に使えるペンやガンダムマーカーの活用法から、難易度の高い肌色や、逆に目立ちやすい塗装剥げが黒いパーツの場合のコツも紹介します。

万が一、自力での修復が難しい場合の修理業者の選び方や、メーカーによるパーツ交換の可能性についても触れていきますので、失敗して後悔する前に、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること
  • フィギュアの塗装が剥げてしまう主な原因
  • 自分でできる簡単な塗装剥げの補修方法
  • 難しい色の塗装や注意が必要なケース
  • 自力での修復が困難な場合の対処法
    目次

    フィギュア塗装剥げの主な原因と自分でできる対策

    • 塗装剥げの代表的な原因とは?
    • 大切なフィギュアを傷から防止する方法
    • 初期段階の傷なら自分で直せる可能性
    • ガンダムマーカーを使った手軽な補修方法
    • 補修に便利なペンの選び方と注意点

    塗装剥げの代表的な原因とは?

    塗装剥げの代表的な原因とは?

    フィギュアの塗装が剥げてしまう原因は、主に「物理的な衝撃」と「経年劣化」の2つに大別できます。

    最も多い原因は、やはり物理的な衝撃によるものです。例えば、フィギュアを飾っている棚が地震で揺れたり、掃除中に誤って倒してしまったりすることで、床や他の物にぶつかり、その衝撃で塗装が欠けたり、擦れて剥がれたりします。特に、フィギュアの角や突起している部分はダメージを受けやすい箇所です。

    一方で、経年劣化も無視できない原因の一つです。フィギュアを直射日光が当たる場所に長期間飾っておくと、紫外線によって塗料が劣化し、色褪せや塗装面のひび割れを引き起こすことがあります。また、室内の照明でも、蛍光灯などから微量の紫外線が出ているため、長年の蓄積で影響が出る可能性も考えられます。

    さらに、フィギュアの素材であるPVC(ポリ塩化ビニル)に含まれる「可塑剤」が、時間の経過と共に気化して表面に染み出し、塗装面をベタつかせることがあります。

    このベタつきはホコリを吸着しやすく、その汚れを拭き取ろうとした際に、弱った塗膜を一緒に剥がしてしまうケースも少なくありません。

    大切なフィギュアを傷から防止する方法

    フィギュアの塗装剥げを防ぐためには、日頃の扱い方や保管環境が非常に大切になります。

    まず、物理的なダメージから守るためには、安定した場所に飾ることが基本です。専用のコレクションケースや、ガラス扉付きの棚に飾ることで、ホコリの付着を防ぐと同時に、不意に物が当たったり、落下したりするリスクを大幅に減らすことができます。

    特に地震対策として、フィギュアの足元にミュージアムジェルや耐震マットを敷いて固定する方法は、非常に有効な手段と言えるでしょう。

    次に、紫外線による劣化を防ぐためには、直射日光が当たらない場所に飾ることが鉄則です。窓際に飾ることは避け、UVカット機能のあるカーテンやブラインドを活用するのも良い方法です。

    コレクションケース自体にUVカット機能が付いている製品を選ぶと、より安心してディスプレイを楽しめます。

    また、定期的なメンテナンスも防止策として欠かせません。ホコリが積もると、湿気を吸って塗装面に固着してしまうことがあります。

    カメラ用のブロワーでホコリを吹き飛ばしたり、柔らかいメイクブラシなどで優しく掃ったりして、常に綺麗な状態を保つように心がけましょう。

    初期段階の傷なら自分で直せる可能性

    初期段階の傷なら自分で直せる可能性

    フィギュアに小さな塗装剥げを見つけても、すぐに諦める必要はありません。ごく浅いスリ傷や、点のような小さな塗装の欠けといった初期段階の傷であれば、専門的な技術がない方でも自分で修復できる可能性があります。

    自分で修復する最大のメリットは、費用を安く抑えられることと、何よりも大切なフィギュアに再び自分の手で愛情を注げる点にあります。手間はかかりますが、修復がうまくいった時の喜びは大きく、フィギュアへの愛着がさらに深まることでしょう。

    ただし、自分で修復するには、ある程度の道具を揃える必要があります。また、色の調合(調色)には少しコツが必要で、完璧に元の色を再現するのは簡単ではありません。特に、グラデーションがかかっている部分や、複雑な色合いのパーツは難易度が高くなります。

    あくまで自己責任での作業となりますが、失敗してもやり直しが効きやすい方法を選べば、初心者でも挑戦する価値は十分にあります。次の項目から紹介する具体的な方法を参考に、自分のフィギュアの状態と、ご自身のスキルに合わせて挑戦するかどうかを判断してみてください。

    ガンダムマーカーを使った手軽な補修方法

    プラモデル製作でお馴染みの「ガンダムマーカー」は、フィギュアの小さな塗装剥げを手軽に修復したい場合に非常に便利なアイテムです。

    ガンダムマーカーの利点は、ペン型で誰でも扱いやすく、塗料を出すお皿や筆を用意する必要がない点です。キャップを開けてすぐに使えるため、思い立った時にすぐ作業できます。色の種類も豊富で、特に単色のパーツやメタリックカラーの塗装剥げであれば、近い色を見つけやすいでしょう。

    使い方はとても簡単で、塗装が剥げた部分にペン先でちょんちょんと色を乗せていくだけです。ただし、インクの出が良いので、一度に広範囲に塗ろうとすると、インクが垂れたり、周囲にはみ出したりする可能性があります。焦らず、少しずつ色を乗せていくのがコツです。

    一方で、デメリットも存在します。ガンダムマーカーは基本的に混色ができないため、フィギュアの髪の毛や肌のような、微妙な色合いを再現することは困難です。

    色がピッタリ合わないと、かえって補修箇所が目立ってしまうこともあります。また、マーカーの塗料は乾燥後も塗膜がそれほど強くないため、頻繁に触れる部分の補修にはあまり向いていません。

    補修に便利なペンの選び方と注意点

    補修に便利なペンの選び方と注意点

    ガンダムマーカー以外にも、模型用の塗料ペンは様々なメーカーから販売されており、フィギュアの補修に活用できます。ペンを選ぶ際には、塗料の種類とペン先の形状に注目すると良いでしょう。

    塗料の種類で選ぶ

    模型用ペンには、主に「アルコール系」と「水性」の塗料が使われています。ガンダムマーカーはアルコール系塗料です。これらのペンは、フィギュア本体の塗装を溶かすリスクが比較的低いという利点があります。

    一方で、マニキュアや油性マジックペンのような「ラッカー系」のものは使用を避けるべきです。これらの塗料は非常に強力で、フィギュアの元々の塗装(ベースカラー)を溶かしてしまう危険性が高いためです。もし使ってしまうと、修復不可能なダメージにつながる恐れがあります。

    ペン先の形状で選ぶ

    ペン先には、サインペンのような細いタイプや、筆のようになっている「筆ペン」タイプなどがあります。

    細かい傷をピンポイントで補修したい場合は細いペン先が、少し広めの範囲を塗りたい場合や、曲面になじませたい場合は筆ペンタイプが便利です。用途に合わせて使い分けることをおすすめします。

    注意点として、どのペンを使う場合でも、まずはフィギュアの裏側や足の裏など、目立たない部分で試し塗りを行うことが大切です。試し塗りをすることで、色の合い具合だけでなく、ペンで塗った部分が下地を溶かさないかどうかも確認できます。

    難しいフィギュア塗装剥げの修復テクニック

    • 塗装剥げが黒いパーツの場合の対処法
    • 調色が難しい肌色の補修テクニック
    • メーカー保証によるパーツ交換は可能か
    • 専門の修理業者に依頼する選択肢
    • 諦める前のフィギュア塗装剥げ最終手段
    • フィギュア塗装剥げは焦らず対処しよう

    塗装剥げが黒いパーツの場合の対処法

    塗装剥げが黒いパーツの場合の対処法

    フィギュアの髪の毛や衣装など、黒いパーツの塗装剥げは、傷の白い下地が目立ちやすいため、特に気になる箇所です。一見、黒なら簡単そうに思えますが、実はフィギュアに使われている「黒」は、単なる真っ黒ではない場合が多く、少し注意が必要です。

    多くのフィギュアの黒いパーツには、わずかに青や緑、あるいはグレーなどが混ぜられており、光の当たり方で微妙な色合いを表現しています。そのため、市販の黒い塗料をそのまま塗ってしまうと、その部分だけが浮いて見えてしまうことがあります。

    補修の際は、まず傷周辺の色をよく観察しましょう。もし青みがかった黒であれば、黒色の塗料にほんの少しだけ青色を混ぜてみるなど、調色を試みるのが理想的です。

    また、パーツの質感も重要なポイントです。ツヤのある黒なのか、それとも光沢のないマットな黒なのかによって、仕上げ方が異なります。ツヤありのパーツであれば、塗料も光沢タイプのものを選びます。

    逆にマットな質感の場合は、つや消しタイプの塗料を使うか、塗装後につや消しのトップコートを吹くことで、周囲との質感を合わせることができます。

    調色が難しい肌色の補修テクニック

    フィギュア修復の中でも、最も難易度が高いとされるのが「肌色」の補修です。肌色は非常に繊細な色合いで構成されており、少し色が違うだけで顔の印象が大きく変わってしまうため、細心の注意が求められます。

    市販されている「肌色」の塗料をそのまま使っても、フィギュアの色と完全に一致することはまずありません。フィギュアの肌には、キャラクターのイメージに合わせて赤みや黄みが加えられていたり、シャドウ(影)の部分には薄いオレンジやピンクが吹かれていたりするためです。

    肌色の調色に挑戦する場合、基本となる肌色の塗料に、クリアーオレンジ、クリアーレッド、ホワイト、イエローなどを極少量ずつ混ぜながら、根気よく色を合わせていく作業が必要になります。塗料を混ぜる際は、白いお皿の上で行うと色の変化が分かりやすいです。

    実際に塗る前には、必ず目立たない場所で試し塗りを行い、乾燥後の色味を確認しましょう。塗料は濡れている時と乾いた後で色が少し変化することがあります。

    もし色が合わなくても、後述する「エナメル塗料」を使っていれば、専用の溶剤で拭き取ってやり直すことが可能です。完璧を目指すのは非常に困難ですが、時間をかけて少しずつ近づけていくことが成功の鍵となります。

    メーカー保証によるパーツ交換は可能か

    メーカー保証によるパーツ交換は可能か

    自分で修復するのが不安な場合や、破損が大きい場合には、メーカーに問い合わせるという選択肢も考えられます。

    まず確認したいのは、購入して間もない製品かどうかです。新品で購入したフィギュアに、箱を開けた時点(初期不良)で塗装剥げがあった場合は、メーカーのカスタマーサポートに連絡すれば、パーツの交換や製品自体の交換に応じてもらえる可能性が非常に高いです。

    その際は、購入した際のレシートや、不良箇所の写真などを準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。

    ただし、購入してから時間が経っている場合や、自分自身で付けてしまった傷や破損に関しては、保証の対象外となるのが一般的です。

    それでも、メーカーによっては、有償で修理やパーツの販売を行っている場合があります。全てのメーカーや製品で対応しているわけではありませんが、一度問い合わせてみる価値はあるでしょう。

    公式サイトのサポートページなどを確認し、修理サービスの有無や問い合わせ方法を調べてみてください。

    専門の修理業者に依頼する選択肢

    メーカーでの対応が難しい場合でも、フィギュアの修理を専門に行っている業者に依頼する方法があります。これらの業者は、塗装剥げの補修はもちろん、折れてしまったパーツの接着・補強、欠損したパーツの造形など、幅広い修理に対応しています。

    専門業者に依頼する最大のメリットは、その仕上がりのクオリティの高さです。長年の経験と専門的な技術、道具を駆使して、どこを修理したのか分からないほど綺麗に仕上げてくれることが期待できます。

    特に、限定品や思い入れの強い大切なフィギュアを、確実に、そして美しく蘇らせたい場合には、最も確実な選択肢と言えるでしょう。

    もちろん、専門家による作業のため、費用はそれなりにかかります。修理費用は、傷の大きさや場所、作業の難易度によって大きく変動します。

    まずは複数の業者に見積もりを依頼し、料金と作業内容を比較検討することをおすすめします。その際、過去の修理実績や作例などをウェブサイトで確認し、信頼できる業者かどうかをしっかりと見極めることが大切です。

    諦める前のフィギュア塗装剥げ最終手段

    諦める前のフィギュア塗装剥げ最終手段

    自分でできる最も本格的な修復方法として、模型用塗料を使った筆塗りがあります。この方法は、ペンでの補修と比べて色の再現性が格段に高く、より自然な仕上がりが期待できます。

    塗料と道具の準備

    初心者の方が挑戦する場合、失敗してもやり直しがしやすい「エナメル塗料」がおすすめです。フィギュアの多くは、元々ラッカー系などの強い塗料で塗装されています。

    エナメル塗料は塗膜が弱いため、上から塗った後に失敗しても、エナメル溶剤で拭き取れば、下地を傷つけずにやり直すことが可能です。

    用意するものは以下の通りです。

    • エナメル塗料(基本となる色を数色)
    • エナメル溶剤(薄め液)
    • 面相筆(先端の細い筆)
    • 塗料皿
    • つや消しトップコート(スプレー)
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    これらの道具は、模型店や大手家電量販店のホビーコーナーなどで、合計3,000円程度で揃えることができます。

    修復の手順

    1. 調色:塗料皿に複数の色を出し、爪楊枝などで少しずつ混ぜて、剥げた部分の色に近づけていきます。
    2. 塗装:色が完成したら、面相筆で傷の部分に色を乗せます。厚塗りせず、薄く塗るのがコツです。色が合わなければ、ティッシュに溶剤を少量付けて優しく拭き取り、調色からやり直します。
    3. 乾燥:塗装が完了したら、ホコリが付かない場所で十分に乾燥させます。
    4. トップコート:最後に、塗装した部分のツヤを周囲と合わせるために、トップコートを軽く吹き付けます。これを吹くと、もうやり直しはできなくなるので、納得のいく仕上がりになってから行いましょう。

    手間はかかりますが、この方法をマスターすれば、多くの塗装剥げに対応できるようになります。

    フィギュア塗装剥げは焦らず対処しよう

    この記事では、フィギュアの塗装剥げについて、その原因から防止策、そして様々なレベルの修復方法までを解説しました。大切なフィギュアに傷を見つけると、つい慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。

    • フィギュアの塗装剥げは物理的衝撃や経年劣化が主な原因
    • 直射日光を避け、コレクションケースで飾ることが有効な防止策
    • 小さな傷であれば、ガンダムマーカーや模型用ペンで手軽に補修できる
    • ペンでの補修は色が合わないと逆に目立つ可能性がある
    • 肌色や黒色の補修は、単色ではないため調色に注意が必要
    • 本格的な修復には、やり直しが効くエナメル塗料での筆塗りがおすすめ
    • エナメル塗料での修復には、塗料、溶剤、筆などの道具が必要
    • 調色は根気が必要な作業で、少しずつ色を混ぜて合わせるのがコツ
    • 塗装後はトップコートでツヤの質感を合わせると自然な仕上がりになる
    • トップコートを吹くとやり直しができないため、作業は慎重に行う
    • 自分で直せない場合はメーカーのサポートに相談する
    • 初期不良であればパーツ交換に応じてもらえる可能性が高い
    • 自損の場合は有償修理となるか、対応不可の場合もある
    • 専門の修理業者に依頼すれば、高いクオリティでの修復が期待できる
    • 業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが望ましい
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