お気に入りのフィギュアを手に入れたものの、「このフィギュアを支える棒は何ていう名前なんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。また、クレーンゲームで獲得した景品の棒の取り方に困ったり、フィギュアに棒が入らないトラブルに直面したりすることもあるかもしれません。
大切な支え棒が折れた時の修理方法や、100均で手に入るフィギュアスタンド、さらには自作する方法まで、フィギュアのディスプレイに関する悩みは尽きないものです。特に、スタンドの基本となる台座や支柱の役割を正しく理解することは、より魅力的な展示への第一歩となります。
この記事では、そんな「フィギュアの棒」に関するあらゆる疑問や悩みを解決するために、基本的な知識から具体的なトラブルシューティングまで、幅広く情報をまとめました。
- フィギュアを支える棒の正式名称や種類
- 100均商品などを使った安価な入手方法や自作のアイデア
- 「棒が入らない」「支え棒が折れた」などのトラブル解決策
- クレーンゲーム景品の棒に関する取り扱いのコツ
いろいろなフィギュア 棒の種類と入手方法
- フィギュアを支える棒の名前は?
- フィギュアを支える台座と支柱の役割
- 100均で買えるフィギュアスタンド
- 意外と簡単な棒の自作アイデア
- クレーンゲーム景品の棒について
- 100均グッズで代用品を探す方法
フィギュアを支える棒の名前は?

フィギュアを支える棒には、実は「これ」という統一された正式名称がありません。
メーカーや商品のシリーズによって呼び名が異なるのが一般的です。しかし、総称としては「フィギュアスタンド」や「ディスプレイスタンド」、「アクションベース」といった名称で呼ばれることが多くなっています。
例えば、可動フィギュアで有名なマックスファクトリーの「figma」シリーズに付属するものは、そのまま「figmaスタンド」と呼ばれています。同様に、グッドスマイルカンパニーの「ねんどろいど」シリーズには専用の「ねんどろいど台座」が付属します。
一方で、バンダイスピリッツが展開するガンプラ(ガンダムのプラモデル)などを躍動感のあるポーズで飾るためのスタンドは「アクションベース」という商品名で販売されています。このように、製品の特性や用途によって様々な名称が存在します。
もし特定の製品のスタンドを探している場合は、そのフィギュアのシリーズ名と合わせて「スタンド」や「台座」と検索すると見つけやすいでしょう。汎用品を探す際は「フィギュアスタンド」や「ドールスタンド」といったキーワードで検索するのがおすすめです。
スタンドの一般的な名称 | 主な特徴と関連製品 |
フィギュアスタンド | 最も一般的な呼称。様々なサイズや形状の汎用品が存在する。 |
ディスプレイスタンド | 展示を目的としたスタンド全般を指す言葉。 |
アクションベース | 主にバンダイスピリッツの製品。プラモデルを空中などで飾るためのもの。 |
figmaスタンド | マックスファクトリーのfigmaシリーズに付属。可動域の広いアームが特徴。 |
ねんどろいど台座 | グッドスマイルカンパニーのねんどろいどシリーズ用。背中に支柱を挿すタイプ。 |
フィギュアを支える台座と支柱の役割
フィギュアスタンドは、主に「台座」と「支柱」という2つのパーツで構成されています。これらはそれぞれ異なる重要な役割を担っており、両方が揃って初めてフィギュアを安定して飾ることが可能になります。
台座の役割:安定性の確保
台座は、フィギュアスタンドの土台となる部分です。その最も大きな役割は、フィギュア全体の重心を支え、転倒を防ぐことにあります。特に、動きのあるポーズや重心が偏っているフィギュアを飾る際には、台座の安定性が非常に大切です。
台座には円形、四角形、六角形など様々な形状があり、中には複数の台座を連結して大きなジオラマを作れるものもあります。素材は透明なアクリルやABS樹脂が一般的ですが、デザイン性を重視した木製や石製の台座も存在します。選ぶ際は、フィギュアのサイズや重量に見合った、十分な大きさと重さのある台座を選ぶことが鍵となります。
支柱の役割:ポージングと保持
支柱は、台座から伸びてフィギュア本体を直接支える棒状のパーツです。アームとも呼ばれます。支柱の役割は、フィギュアを適切な高さで保持し、自立が難しいポーズを可能にすることです。
支柱には、関節が複数あり自由に角度を調整できる可動式のものと、一本の棒で固定されているだけのシンプルなものがあります。
可動式アームを使えば、ジャンプしている瞬間や飛行シーンなど、躍動感あふれるポージングでディスプレイできます。フィギュアの腰や背中に接続用の穴が開いていることが多く、そこに支柱の先端を挿して固定します。支柱が目立たないように、透明な素材で作られているのが一般的です。
100均で買えるフィギュアスタンド

近年、100円ショップでもフィギュアのディスプレイに活用できるアイテムが豊富に揃っており、「フィギュアスタンド 100均」というキーワードで探す方も増えています。専用のスタンドを手軽に入手できるのは、コレクターにとって非常に魅力的です。
特に有名なのが、セリアで販売されている「ディスプレイスタンド」や「コレクションスタンド」といった商品です。これらは小型のフィギュアやアクリルスタンドを飾るのに適したサイズで、シンプルなデザインが特徴です。
また、ダイソーなど他の100円ショップでも、コレクションケース用のひな壇やアクリル製の小物置きなどが、フィギュアスタンドとして代用できます。これらの商品は本来フィギュア用ではありませんが、工夫次第で十分に活用することが可能です。
ただし、100均の商品のデメリットとして、強度がそれほど高くない点や、大型のフィギュアには対応していない点が挙げられます。
また、人気商品は品切れになりやすく、店舗や時期によって在庫状況が大きく異なることにも注意が必要です。安価で手軽に入手できるメリットは大きいですが、飾りたいフィギュアのサイズや重さを考慮して選ぶことが求められます。
意外と簡単な棒の自作アイデア
市販のフィギュアスタンドではサイズが合わなかったり、特定のシーンを再現するための特殊な形状のものが欲しかったりする場合には、スタンドを自作するという選択肢があります。意外と簡単な道具と材料で、オリジナルの棒を自作することが可能です。
最も手軽なのは、プラモデル用の素材として販売されているアクリル棒やプラ棒を利用する方法です。これらを適切な長さにカットし、台座となる木片やアクリルブロックに接着するだけで、簡易的なスタンドが完成します。
フィギュアを支える先端部分は、針金を曲げてクリップ状に加工したり、フィギュアの穴のサイズに合わせて削ったりする工夫が必要です。
また、粘土を使って台座を自作するのも一つの手です。石粉粘土やエポキシパテなど、乾燥後に硬化するタイプの粘土で好きな形の台座を作り、そこに支柱となる棒を差し込んで固定します。
自作のメリットは、何と言ってもその自由度の高さにあります。フィギュアの世界観に合わせたジオラマ風の台座を作ったり、複数のフィギュアを同時に飾れる大型のスタンドを作ったりと、アイデア次第で可能性は無限に広がります。
一方で、強度や安定性を確保するにはある程度の知識と技術が必要になるため、最初は簡単なものから試してみるのが良いでしょう。
クレーンゲーム景品の棒について

クレーンゲームで手に入るプライズフィギュアには、多くの場合、専用の支え棒や台座が付属しています。これらの付属品は、市販されている高性能なスタンドとは異なり、コストを抑えつつフィギュアを最低限自立させることを目的として設計されています。
特徴としては、透明なプラスチック製で非常にシンプルな作りであることが挙げられます。支柱も可動しない一本の棒であることがほとんどで、フィギュアの足元や背中に空けられた穴に差し込むだけで完結するタイプが多いです。これは、フィギュア本体のデザインを極力邪魔せず、かつ誰でも簡単に組み立てられるようにするためです。
これらの棒は、その特定のフィギュア専用に作られているため、他のフィギュアに流用するのは難しい場合があります。また、稀にフィギュア本体の重さに負けてしまい、時間が経つとしなってしまうこともあります。
もし、より安定したディスプレイや自由なポージングを求めるのであれば、後述する市販の汎用スタンドに交換することをおすすめします。
100均グッズで代用品を探す方法
前述の通り、100円ショップにはフィギュアスタンドの代用品として活用できるアイテムが数多く眠っています。少し視点を変えて店内を探してみると、驚くような発見があるかもしれません。
例えば、事務用品コーナーにあるアクリル製のカードスタンドやメモクリップは、小型のフィギュアを固定するのに役立ちます。スマートフォンスタンドも、フィギュアを立てかけるのにちょうど良い角度と安定感を持っていることがあります。
また、インテリアコーナーにある小さな木製イーゼルやアクリルブロックもおすすめです。これらを台座として利用し、別途用意した針金やプラ棒を組み合わせれば、雰囲気のあるオリジナルスタンドが作れます。
100均グッズを代用する際の魅力は、コストを抑えられる点と、発想次第でユニークな飾り方ができる点にあります。ただし、注意点も存在します。それは、安定性の確認が不可欠であることです。
フィギュアが倒れて破損しないよう、十分に安定しているかを確認してから使用してください。さらに、素材によっては塗料と化学反応を起こし、フィギュアに色移りしてしまう可能性もゼロではありません。長期間飾る場合は、フィギュアと接触する面に保護用のテープを貼るなどの対策をすると、より安心でしょう。
フィギュア 棒のよくある悩みと解決策
- フィギュアに棒が入らない時の調整方法
- 景品フィギュアから棒の取り方のコツ
- 大切な支え棒が折れた場合の修理方法
- 自分に合ったフィギュア棒の選び方
フィギュアに棒が入らない時の調整方法

お気に入りのフィギュアを飾ろうとした際、支柱の棒がフィギュア本体の穴に入らないというトラブルは、意外とよく発生します。これは、製造過程でのわずかな個体差や、素材の温度による収縮、塗料の厚みなどが原因で起こる現象です。力任せに押し込もうとするとパーツが破損する恐れがあるため、慎重な対応が求められます。
まず試したいのが、ドライヤーを使って接続部分を温める方法です。フィギュアの素材であるPVC(ポリ塩化ビニル)は熱で柔らかくなる性質があるため、穴の周りをドライヤーの温風で数秒温めると、棒が入りやすくなります。火傷やパーツの変形には十分注意してください。
それでも入らない場合は、穴の側か棒の側を物理的に加工する必要があります。
穴が小さいと感じる場合は、ピンバイスという小型のドリルやデザインナイフの先端を使って、穴の内側を慎重に少しずつ削り、径を広げます。逆に棒が太い場合は、紙ヤスリで棒の先端を少しずつ削って調整します。
いずれの作業も、削りすぎると接続が緩くなってしまうため、必ず「少し試しては、はめてみる」という工程を繰り返しながら、丁寧に進めることが大切です。
状況 | 対処法 | 注意点 |
少しきつい | ドライヤーで接続部を温める | 温めすぎによる変形や火傷に注意する |
穴が小さい | ピンバイスやデザインナイフで穴を慎重に広げる | 削りすぎると緩くなるため、少しずつ作業する |
棒が太い | 紙ヤスリで棒を少しずつ削る | 同上。均一に削るように心がける |
景品フィギュアから棒の取り方のコツ
クレーンゲームで手に入れたフィギュアを箱から出した後、保管や別のスタンドへの交換のために付属の棒を取り外したい、という場面もあるでしょう。特に、長期間飾っていたフィギュアは、棒と本体が固着してしまい、抜けにくくなることがあります。
この場合も、無理に引き抜こうとするのは絶対に避けるべきです。パーツの接合部が折れたり、塗装が剥げたりする原因となります。
最も安全で効果的な取り方は、ここでもドライヤーで温める方法です。棒とフィギュアの接続部分周辺を温風で温め、素材を柔らかくしてから、ゆっくりと引き抜きます。熱が伝わりにくい場合は、少し長めに温めてみてください。
温めても固い場合は、フィギュア本体と棒の隙間に、デザインナイフの刃先や薄いプラスチックのヘラなどを慎重に差し込み、てこの原理で少しずつ隙間を広げるように動かします。
これを全周にわたって繰り返すことで、固着が剥がれて取り外しやすくなります。この作業は、フィギュア本体に傷をつけたり、怪我をしたりする危険が伴うため、細心の注意を払って行ってください。
大切な支え棒が折れた場合の修理方法

地震や不意のアクシデントで、大切なフィギュアの支え棒が折れてしまうのは非常に悲しい出来事です。しかし、諦めてしまう前に、修理を試みる価値は十分にあります。適切な方法で修理すれば、再び使えるようになる可能性が高いです。
最も簡単な修理方法は、プラスチック用の接着剤や瞬間接着剤で折れた断面を接着することです。ただし、この方法だけでは強度が不十分で、再び同じ場所から折れてしまうことがあります。
より強度を確保するためには、金属線を使った補強が有効です。これは「軸打ち」と呼ばれる技法で、まず折れた両方の断面の中心に、ピンバイスで深さ数ミリの小さな穴を開けます。
次に、その穴の径に合った真鍮線やステンレス線を適当な長さにカットし、両方の穴に差し込む形で軸とします。最後に、接着剤を塗布して断面を貼り合わせれば、金属の軸が支えとなるため、格段に強度が向上します。
もし修理が難しいと感じる場合や、きれいに直す自信がない場合は、市販されている汎用のフィギュアスタンドを購入して代用するのも賢明な判断です。
自分に合ったフィギュア棒の選び方
フィギュアを魅力的に飾るためには、自分に合った棒、つまりフィギュアスタンドを選ぶことが非常に重要です。ここでは、どのような視点でスタンドを選べば良いか、そのポイントを解説します。
まず考慮すべきは、「フィギュアの種類とサイズ」です。軽量な小型フィギュアであれば簡易的なスタンドで十分ですが、重さのあるスケールフィギュアや、パーツの多いプラモデルには、安定性の高い大型のスタンドが必要になります。
次に、「どのようなポーズで飾りたいか」も大きなポイントです。キャラクターが地面に立っているポーズであればシンプルな支柱で足元を支えるタイプが良いでしょう。一方で、空中での戦闘シーンや浮遊している様子を再現したいのであれば、複数の関節を持つ可動式のアームが必須となります。
また、「予算とデザイン性」のバランスも考えなければなりません。手軽さを求めるなら100均のスタンドや代用品が選択肢になりますが、コレクション全体に統一感を持たせたい、あるいは高級感を演出したい場合は、少し高価でもデザイン性の高いアクリル製スタンドなどを選ぶと満足度が高まります。
これらの「フィギュアの仕様」「飾りたいポーズ」「予算」「デザイン」という4つの要素を総合的に検討することで、あなたのコレクションを最大限に輝かせる、最適なスタンドを見つけることができるでしょう。
最適なフィギュア棒を見つけるための総まとめ

この記事のポイントをまとめます。
- フィギュアを支える棒に統一された正式名称はない
- 一般的には「フィギュアスタンド」や「アクションベース」などと呼ばれる
- スタンドは安定性を保つ「台座」とポーズを支える「支柱」で構成される
- フィギュアのシリーズごとに専用のスタンドが付属することが多い
- 100円ショップのセリアなどでも専用スタンドが販売されている
- 100均のアクリルブロックやスマホスタンドも代用品として活用できる
- プラ棒や針金を使えばスタンドの自作も可能
- クレーンゲーム景品の棒はシンプルで専用設計のものが多い
- 棒がフィギュアに入らない時はドライヤーで温めると効果的
- 固くて入らない場合はピンバイスやヤスリで慎重に加工する
- 固着した棒を取り外す際も温めるのが安全で確実
- 折れた支え棒は接着剤と金属線による軸打ちで強力に修理できる
- スタンド選びはフィギュアのサイズや重さを考慮することが基本
- 再現したいポーズによって必要なアームの可動域が変わる
- 予算やディスプレイ全体のデザイン性も重要な選択基準となる