プライズフィギュアを集めていると、「台座を小さくしたい」という悩みに直面することがあります。
コレクションが増えるにつれて、付属の大きな台座が展示スペースを圧迫し、思い通りに飾れないのはもどかしいものです。中には、リサイクルショップなどで手に入れた台座なしのフィギュアの飾り方に困っている方もいるかもしれません。
このような問題を解決する最適な方法が、プライズフィギュアのアクリル台座への交換です。透明な台座アクリルは、フィギュア本体の魅力を引き立てるだけでなく、見た目をすっきりとさせ、貴重な展示スペースを有効活用できます。
アクリル台座の自作は、ダイソーをはじめとする100均のアイテムを活用すれば、意外と手軽に挑戦することが可能です。しかし、準備不足のまま作業を始めて「自作したけれど台座がはまらない」といった失敗や後悔をしないためには、いくつかのポイントを事前に理解しておくことが大切です。
もちろん、自作が難しいと感じる方向けに、専門業者へのオーダーという選択肢も存在します。
この記事では、プライズフィギュアのアクリル台座に関するあらゆる情報を網羅し、あなたのコレクションをより魅力的に飾るための具体的な方法とコツを詳しく解説していきます。
- プライズフィギュアの台座を小さくするメリット
- 100均アイテムを使ったアクリル台座の自作方法
- 自作時の失敗を防ぐための注意点とコツ
- オーダーメイドなど自作以外の台座入手方法
プライズフィギュアのアクリル台座で省スペース化を実現
- プライズフィギュアの台座を小さくしたい悩み
- 台座なしフィギュアを飾るための解決策
- 透明な台座でコレクションの見栄えを良くする
- 省スペース化に最適な台座アクリルの特徴
プライズフィギュアの台座を小さくしたい悩み

プライズフィギュアに付属している台座は、なぜ大きいのでしょうか。
その理由は、フィギュア本体を安定して支えるためです。特に、動きのあるポージングや片足立ちのフィギュアは重心が偏りやすく、転倒を防ぐためにはある程度の大きさの台座が必要になります。
ただ、この安定性と引き換えに、私たちは展示スペースの問題に直面します。
デトルフのようなコレクションケースや棚の限られたスペースにフィギュアを並べる際、台座同士が干渉してしまい、計画通りに配置できないことが少なくありません。結果として、飾れるフィギュアの数が減ってしまったり、見た目に余白がなく窮屈な印象になったりします。
また、黒や単色の大きな台座は、時にフィギュア本体よりも存在感を放ち、コレクション全体の統一感を損なう原因にもなり得ます。
このように、フィギュアを安全に飾るための台座が、逆にディスプレイの自由度を下げてしまうというジレンマは、多くのコレクターが抱える共通の悩みと言えます。
台座なしフィギュアを飾るための解決策
リサイクルショップのジャンクコーナーやフリマアプリなどで、台座が付属していない状態のフィギュアを見かけることがあります。
魅力的なフィギュアを安価に入手できるチャンスですが、台座なしでは自立させることができず、そのままでは飾ることができません。
無理に立てかけようとすると、わずかな振動で倒れてしまい、フィギュア本体の破損や塗装の剥がれにつながる危険性があります。特に、髪の毛や小物など繊細なパーツが多いフィギュアは、一度の転倒で修復が難しいダメージを負う可能性も考えられます。
このような台座なしフィギュアにとって、アクリル台座の自作や代用品の活用は最適な解決策となります。
フィギュアの足のサイズや形状に合わせて適切な台座を用意することで、本来の姿で安定してディスプレイすることが可能になります。眠らせていたフィギュアを蘇らせ、コレクションに加えるためにも、台座の作成は非常に有効な手段です。
透明な台座でコレクションの見栄えを良くする

アクリル台座が持つ最大の魅力の一つは、その高い透明度です。
標準で付属している黒や色のついた台座は、どうしても足元で視線を遮ってしまいますが、透明な台座に交換することで、まるでフィギュアが宙に浮いているかのような浮遊感を演出できます。
これにより、視線がフィギュア本体に集中し、キャラクターの造形や色彩、細部のディテールまでを余すことなく楽しむことが可能になります。台座の存在感が消えることで、フィギュアそのものが持つ世界観をより深く表現できるのです。
さらに、複数のフィギュアを並べて飾る際に、すべての台座を透明なアクリル製に統一することで、コレクション全体に一体感が生まれます。
圧迫感がなくなり、洗練された美しいディスプレイが完成します。これは、ごちゃごちゃとした印象を与えがちなプライズフィギュアの展示において、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
省スペース化に最適な台座アクリルの特徴
前述の通り、プライズフィギュアの台座が大きいのは安定性を確保するためですが、アクリル台座に交換することで、この問題を解決しつつ省スペース化を実現できます。
自作やオーダーメイドであれば、フィギュアの足元のサイズに必要最小限の大きさで台座を作成することが可能です。
例えば、直径10cmの円形台座を、縦3cm×横7cmといった長方形のアクリル板に変更するだけで、占有面積は大幅に減少します。
このわずかな差が、コレクションケース内では大きな違いを生み、これまで置けなかった場所にフィギュアを配置したり、一体でも多くのフィギュアを並べたりする余裕につながります。
また、素材としてのアクリルは加工がしやすく、円形や四角形、六角形など、飾りたい場所やフィギュアの雰囲気に合わせて形状を自由に選べる点も大きな特徴です。
このように、見た目の美しさだけでなく、物理的なスペース効率を劇的に向上させられる点が、台座アクリルが多くのコレクターに支持される理由です。
プライズフィギュアのアクリル台座を入手・自作する方法
- アクリル台座の自作に必要な道具と手順
- 便利な台座は100均で入手可能か
- 台座はダイソーのアクリルスタンプ台で代用
- 自作時に台座がはまらない時の調整方法
- 専門業者にオーダーメイドを依頼する方法
- まとめ:プライズフィギュアのアクリル台座活用術
アクリル台座の自作に必要な道具と手順

アクリル台座を自作することで、コストを抑えつつ自分のフィギュアにぴったりの台座を作ることが可能です。
作業自体はそれほど難しくありませんが、綺麗に仕上げるためには適切な道具を揃えることが鍵となります。
必要な道具
まず、基本となる道具を準備しましょう。これらはホームセンターや100円ショップ、通販などで手に入ります。
- アクリル板: 台座の本体です。厚さは3mm〜5mm程度あると安定します。通販サイトや専門業者から様々なサイズを購入できます。
- 電動ドリル: アクリルに穴を開けるために使用します。手動のピンバイスでも可能ですが、電動の方が格段に作業が楽になります。
- ドリル刃: フィギュアの足裏にあるダボ(凸部分)の直径に合わせたサイズの刃が必要です。複数サイズがセットになったものを購入すると便利です。
- ノギス: ダボの直径や足幅を正確に測定するために使います。100円ショップでも入手可能です。
- 油性マジック: アクリル板に穴を開ける位置の印をつけるために使用します。
- ヤスリ: 穴の微調整や、ダボが長すぎる場合に削るために使います。プラモデル用の細いものが適しています。
- 保護マットや厚い雑誌: 作業台を傷つけないように、アクリル板の下に敷きます。
作成手順
道具が揃ったら、以下の手順で作業を進めます。
- 採寸: まず、ノギスを使ってフィギュアの足裏にあるダボの直径と、両足の間隔を精密に測定します。この数値が台座設計の基礎となります。
- 印つけ: 元の台座の上にアクリル板を重ね、ダボ穴の位置に合わせて油性マジックで印をつけます。
- 穴あけ: 採寸したダボの直径と同じサイズのドリル刃を電動ドリルに装着し、印をつけた箇所に穴を開けます。アクリルは割れやすい素材なので、強く押し付けず、ドリルの回転力で削るようにゆっくりと作業するのがコツです。
- 調整とはめ込み: 開けた穴にフィギュアのダボを差し込んでみます。もしきつくて入らない場合は、ヤスリで少しずつ穴を広げて調整してください。逆に緩い場合は、接着剤などで固定する必要があります。
ケガをしないよう、作業は慎重に行ってください。
便利な台座は100均で入手可能か
本格的なアクリル板を用意しなくても、100円ショップで手に入るアイテムを台座として活用する方法があります。低コストで手軽に試せるため、自作初心者の方におすすめです。
ただし、100円ショップの商品は入れ替わりが激しいため、ここで紹介するアイテムが常に店舗にあるとは限らない点にご注意ください。
アイテム名 | メリット | デメリット | 加工のポイント |
アクリルスタンプ台 | 透明度が高く、厚みもあり高級感が出やすい。加工もしやすい。 | サイズのバリエーションが限られる。 | 電動ドリルでの穴あけが必要。比較的硬いため慎重な作業が求められる。 |
木製コースター | 温かみのある雰囲気で、和風のキャラクターなどと相性が良い。 | 透明感はない。フィギュアによっては世界観と合わない場合がある。 | 木材なので比較的加工しやすい。オイルステインなどで塗装すると高級感が増す。 |
インテリアレンガ | 軽量でカッターでも切断できるほど加工が容易。カラーが豊富。 | 軽いため、重心が偏ったフィギュアでは安定しにくい場合がある。 | 手でドリルを回しても穴が開けられるほど柔らかい。安定性を高める工夫が必要。 |
このように、各アイテムには一長一短があります。飾りたいフィギュアの大きさや重さ、世界観に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。特にアクリルスタンプ台は、多くのコレクターに利用されている定番アイテムです。
台座はダイソーのアクリルスタンプ台で代用

100均アイテムの中でも、特にダイソーで販売されているアクリルスタンプ台は、フィギュアの自作台座として非常に人気があります。その理由は、手頃な価格でありながら、台座として求められる条件を高いレベルで満たしているからです。
人気の理由は主に3点考えられます。第一に、高い透明度です。安価なアクリル製品にありがちな黄ばみや濁りが少なく、クリアな見た目はコレクションの質感を損ないません。
第二に、適度な厚みと重量です。約1cmの厚みがあるため、安っぽさがなく、フィギュアを置いた際の安定感にも貢献します。
そして第三に、加工のしやすさです。硬すぎず柔らかすぎない材質は、電動ドリルによる穴あけ作業に適しています。
前述の手順通り、フィギュアのダボに合わせて正確に穴を開ければ、まるで専用品のような仕上がりの台座を作ることが可能です。
サイズ展開は限られていますが、多くのプライズフィギュアに対応できるため、自作を試みる際の最初の選択肢として非常に優れたアイテムと言えるでしょう。
自作時に台座がはまらない時の調整方法
慎重に作業を進めても、自作した台座の穴とフィギュアのダボがぴったり合わないことはよくあります。しかし、多少のズレであれば調整によって修正が可能です。
穴が小さくてダボがはまらない場合
最も多いのがこのケースです。この場合、焦って無理に押し込むとダボが折れたり、アクリル台座が割れたりする危険があります。
プラモデル用の細い棒ヤスリや、一回り大きいサイズのドリル刃を使って、穴の内側を少しずつ慎重に削っていきましょう。「削っては試し、削っては試し」を繰り返し、ぴったりとはまるサイズまで微調整を行います。
穴が大きくてダボが緩い場合
逆に穴が大きすぎた場合は、ダボが固定されずフィギュアがぐらついてしまいます。この対策としては、穴の中に木工用ボンドや瞬間接着剤を少量流し込み、ダボを差し込んで固定する方法が一般的です。
接着剤がはみ出さないように、つまようじなどを使って慎重に塗布してください。また、ごくわずかな隙間であれば、細かくちぎったティッシュペーパーを詰め込んで安定させるという応急処置的な方法もあります。
ダボが折れてしまった場合
万が一、作業中や取り外しの際にダボが折れてしまった場合も修復は可能です。
折れたダボの根元に2mm〜3mm程度のドリルで穴を開け、同じ直径のアクリル丸棒や、コンビニの割り箸などを削ったものを差し込んで新しいダボとして接着します。これにより、再び台座に固定できるようになります。
専門業者にオーダーメイドを依頼する方法

「自作する時間がない」「道具を揃えるのが大変」「もっとクオリティの高い台座が欲しい」という方には、アクリル加工の専門業者にオーダーメイドで台座を製作してもらうという選択肢があります。
アクリル専門の通販サイト、例えば「はざいや」のような業者では、ミリ単位でサイズを指定してアクリル板をカットしてもらうことが可能です。
円形や四角形はもちろん、キャラクターのイメージに合わせた特殊な形状や、色付きのアクリル、ミラーアクリルなど、既製品にはないオリジナリティあふれる台座を注文できます。
オーダーメイドの最大のメリットは、その精度の高さと仕上がりの美しさです。レーザーカットによる加工は、断面が滑らかで透明度も高く、自作では難しいプロ品質の台座が手に入ります。
一方で、デメリットとしてはコストが挙げられます。1枚あたりの単価は自作に比べて高くなるほか、送料も考慮する必要があります。
そのため、ここぞというお気に入りのフィギュアや、特別な一体のために利用するのが良いかもしれません。自作の手軽さと、オーダーメイドの品質。それぞれのメリットを理解し、自身の目的や予算に合わせて使い分けるのが賢明です。
まとめ:プライズフィギュアのアクリル台座活用術
この記事のポイントをまとめます。
- プライズフィギュアの標準台座は安定性確保のために大きい
- 大きな台座はコレクションケースなどの展示スペースを圧迫する
- アクリル台座への交換は省スペース化に極めて有効
- 透明なアクリル台座はフィギュア本体の魅力を最大限に引き立てる
- コレクション全体に統一感が生まれディスプレイが洗練される
- 台座なしで飾れなかったフィギュアも自作台座で復活させられる
- アクリル台座の自作は適切な道具があれば挑戦可能
- 自作には電動ドリル、ドリル刃、ノギスなどが役立つ
- 100均のアイテム、特にダイソーのアクリルスタンプ台は自作素材として人気が高い
- 自作の鍵はフィギュアの足裏にあるダボの正確な採寸
- 穴あけ作業はアクリルが割れないよう慎重に進めることが大切
- 台座の穴がはまらない場合はヤスリでの微調整が基本
- ダボが折れてもアクリル丸棒や割り箸などで修復できる
- 高品質を求めるなら専門業者へのオーダーメイドも有力な選択肢
- 台座を工夫してフィギュアコレクションをより一層楽しもう