フィギュアショーケースの作り方【100均・本格DIY】完全ガイド

フィギュアショーケースの作り方【100均・本格DIY】完全ガイド

大切なフィギュアをホコリや破損から守り、より魅力的に飾りたいと考えたとき、多くの人がフィギュアショーケースの購入を検討します。

しかし、既製品は価格が高かったり、部屋のスペースや飾りたいフィギュアのサイズに合わなかったりすることも少なくありません。そんな悩みを解決するのが、ショーケースの「自作」です。

この記事では、フィギュアショーケースの作り方について、初心者でも挑戦しやすい方法から本格的なテクニックまで幅広く解説します。例えば、100均のショーケースの作り方は非常に簡単で、特に自作ならダイソーで手に入るフォトフレームなどを活用すると、驚くほど安価に仕上がります。

一方で、より本格的なコレクションケースを自作したい場合は、ホームセンターで材料を調達し、温かみのある木製や透明度の高いアクリルケースの自作に挑戦することも可能です。

また、既存のカラーボックスをリメイクする方法や、大型のコレクションケースの自作に至るまで、様々なアイデアを紹介します。この記事を読めば、あなたのコレクションとスキルに最適なショーケース作りの方法がきっと見つかるはずです。

この記事で分かること
  • 100均グッズを使った安くて簡単な自作方法
  • ホームセンターの材料で実現する本格的なケースの知識
  • 様々な材料のメリット・デメリットと比較
  • 自分のコレクションに最適なショーケースを選ぶための判断基準
目次

初心者向けフィギュア ショーケース 作り方

  • 簡単な100均ショーケース作り方
  • 自作100均で揃う便利な材料紹介
  • 自作ならダイソーのアイテムがおすすめ
  • フォトフレームを再利用したオシャレな作り方
  • コレクションケース自作は100均素材で十分

簡単な100均ショーケース作り方

簡単な100均ショーケース作り方

フィギュアショーケースは、100円ショップで手に入る材料を使えば、誰でも驚くほど安価かつ手軽に自作することが可能です。DIYに慣れていない初心者の方でも、特別な工具を用意することなく、気軽に挑戦できる点が最大の魅力と考えられます。

主なメリットは、やはりそのコストパフォーマンスの高さです。数百円から千円程度で、大切なフィギュアを飾るためのスペースを用意できます。また、材料が全国の100円ショップで簡単に手に入るため、思い立ったその日に製作を始められる手軽さも持ち合わせています。

一方で、デメリットも存在します。100均の材料で作ったケースは、メーカー製のしっかりとしたフィギュアケースに比べて耐久性が劣る傾向にあります。

そのため、重いフィギュアを飾ったり、ケースを高く積み上げたりすると、破損して中のフィギュアまで傷つけてしまうリスクがあることは覚えておく必要があります。見栄えに関しても、安価な材料ならではの限界があるため、高級感を求める方には不向きかもしれません。

これらの点を踏まえると、100均の材料を使ったショーケース作りは、まずは低コストでフィギュアを飾り始めたい方や、プライズフィギュアのような比較的軽量なコレクションを収納したい方に最適な方法と言えるでしょう。

自作100均で揃う便利な材料紹介

100円ショップには、フィギュアショーケースの自作に役立つ便利なアイテムが数多く揃っています。これらの材料を組み合わせることで、アイデア次第で様々なデザインのケースを製作できます。

フォトフレーム

ショーケースの扉や窓、側面部分として非常に優秀な材料です。特にA4やA3といった大きなサイズのものは、ケースの主要なパーツとして活用できます。フレームが枠の役割を果たし、付属の透明なシートがガラス面の代わりになるため、手軽に箱状の構造を作れます。

クリアケース・収納ケース

様々なサイズや形状の透明なケースが販売されており、これ自体をショーケースとして利用できます。複数を組み合わせたり、内部に段差を設けたりすることで、簡易的ながら見栄えの良いディスプレイ空間を作り出すことが可能です。

ワイヤーネット・フリーマルチパネル

これらは主にケースの側面や背面に利用できます。パネル同士を専用のコネクターで連結するだけで、簡単に大きな箱を組むことができます。通気性が良い反面、ホコリは防ぎにくいため、使い方には工夫が求められます。

すのこ

ケースの底板や天板、棚板として活用できる便利な木材です。もともと組まれた状態なので加工がしやすく、塗装すればオリジナルの雰囲気を出すこともできます。

これらの材料は、ダイソーセリアキャンドゥといった主要な100円ショップで手に入りますが、店舗によって品揃えやサイズ展開が異なります。製作を始める前に、いくつかの店舗を回ってイメージに合う材料を探すのがおすすめです。

材料の種類主な用途特徴
フォトフレーム扉、窓、側面透明板付きで加工が容易。サイズが豊富。
クリアケースケース本体そのまま使える手軽さ。積み重ね可能な商品もある。
フリーマルチパネル側面、背面、棚連結が簡単で拡張性が高い。半透明なものが多い。
すのこ底板、天板、棚板加工しやすく、塗装でアレンジ可能。

自作ならダイソーのアイテムがおすすめ

自作ならダイソーのアイテムがおすすめ

数ある100円ショップの中でも、フィギュアショーケースを自作するなら、特にダイソーの商品が非常に役立ちます。その理由は、DIYを意識した商品や、他の店舗では見られない大型のアイテムが豊富に揃っているからです。

代表的な商品として、550円(税込)で販売されている「透明コレクションケース」が挙げられます。このケースはマグネット式の扉が付いており、棚板の取り外しも可能です。

縦置き・横置きどちらにも対応し、積み重ねて増設することもできるため、小さなフィギュアを飾るには最適な製品です。ただし、非常に人気が高く、多くの店舗で品薄状態が続いているのが難点です。

また、330円(税込)の「収納ケース」も活用できます。本来は衣類などを入れるためのものですが、その透明度とサイズから、1/7スケールのフィギュアを飾ることも可能です。こちらは在庫が比較的豊富なため、手に入れやすいというメリットがあります。

さらに、ショーケースの骨格を作る上で欠かせないのが「A3フォトフレーム」です。220円(税込)と安価ながら、大きな面を作ることができるため、大型フィギュア用のケースを自作する際の主要な材料となります。これらのアイテムを組み合わせることで、低予算でも満足度の高いショーケース製作が実現します。

フォトフレームを再利用したオシャレな作り方

100均のフォトフレームを組み合わせる方法は、安価でありながらガラスケースのような見栄えの良いショーケースを自作できる、非常に人気のテクニックです。ここでは、ダイソーのA3フォトフレームを使った基本的な作り方を解説します。

必要な材料の例

  • A3フォトフレーム:4枚
  • 組み立て紙管ラック棚板(または同サイズの板材):2枚
  • 強力両面テープ
  • ハサミ、メジャー

作成手順

  1. フレームの準備: まず、4枚のフォトフレームから裏板と透明シートを全て取り外します。このとき、フレーム本体だけを使用します。
  2. 側面の組み立て: 3枚のフレームの側面に強力両面テープを貼り付け、正面が外側を向くように「コ」の字型に貼り合わせます。これでケースの側面と背面が出来上がります。
  3. 扉の取り付け: 残り1枚のフレームを扉として取り付けます。より本格的に開閉させたい場合は、両面テープではなく蝶番を使って固定する方法も考えられます。
  4. 透明板の設置: 最初に取り外した透明シートを、組み上げたフレームの内側から両面テープで貼り付けます。これでホコリの侵入を防ぎます。
  5. 床板と天板の設置: 「組み立て紙管ラック棚板」をフレームの内寸に合わせてカットし、1枚を底に、もう1枚を天板として乗せれば完成です。天板を固定しないでおくと、フィギュアの出し入れが容易になります。

この作り方のメリットは、工具を使わずに大きなケースが作れる点です。また、フレームの色を塗装したり、内部にLEDテープライトを仕込んだりすることで、よりオリジナリティあふれるショーケースに仕上げることもできます。

コレクションケース自作は100均素材で十分

コレクションケース自作は100均素材で十分

全てのフィギュアコレクターが、高価で頑丈なショーケースを必要としているわけではありません。特に、プライズフィギュアや小型のトレーディングフィギュアなどを主に集めている場合、100均素材で自作したコレクションケースで十分に役割を果たせます。

例えば、セリアやキャンドゥで販売されている110円(税込)のディスプレイケースは、その手軽さから多くのコレクターに利用されています。このケースは、小型のフィギュアを一つずつ飾り、ホコリから守るには最適です。何より、一つ110円という圧倒的なコストパフォーマンスが魅力です。

ただし、前述の通り、これらの安価なケースには注意点もあります。素材が柔らかく耐久性に乏しいため、重いフィギュアを入れたり、ケースを高く積み重ねたりすると、歪みや破損の原因となります。ケースが壊れて中の大切なフィギュアが傷ついてしまっては元も子もありません。

したがって、100均素材での自作が適しているかどうかは、「何を」「どのように飾りたいか」によって決まります。軽量なフィギュアを安価に飾りたい、コレクションが増えるたびに気軽にケースを増やしたい、というニーズには100均の自作ケースが非常にマッチします。

一方で、高価なスケールフィギュアや、長期間にわたって安全に保管したいコレクションには、より頑丈な既製品や、後述する本格的なDIYを検討するのが賢明な判断と言えるでしょう。

本格派向けフィギュア ショーケース 作り方

  • カラーボックスをリメイクするアイデア
  • 木製で温かみのあるケースを作る方法
  • アクリルケース自作はホームセンターで
  • 憧れの大型コレクションケース自作に挑戦
  • 最適なフィギュア ショーケース 作り方の総括

カラーボックスをリメイクするアイデア

カラーボックスをリメイクするアイデア

一からショーケースを作るのはハードルが高いと感じる方には、既存のカラーボックスをリメイクする方法がおすすめです。すでに箱としての基本構造が完成しているため、扉を追加するだけで、手軽に大容量のショーケースへと変身させることができます。

基本的なリメイク方法は、カラーボックスの前面に扉を取り付けるというものです。扉の材料としては、サイズに合わせてカットしたアクリル板や、100均のフォトフレームを連結したものがよく使われます。これらを蝶番(ヒンジ)でカラーボックスの側面に取り付け、反対側には開閉をスムーズにするための取っ手と、扉を閉じた状態で固定するためのマグネットキャッチを設置します。

この方法の大きなメリットは、比較的少ない手間で大容量の収納スペースを確保できる点です。カラーボックスは安価で入手しやすく、サイズや色のバリエーションも豊富なので、部屋の雰囲気に合わせやすいのも利点です。

さらに、カスタマイズの自由度も高いのが魅力です。カラーボックスの背板に鏡やデザイン性のある壁紙を貼るだけで、中のフィギュアが格段に見栄えよくなります。

また、各段にLEDテープライトを設置すれば、お店のディスプレイのような本格的なライティングが楽しめます。強度に不安がある場合は、木材で補強を加えることも可能です。このように、カラーボックスのリメイクは、初心者から中級者まで楽しめる実用的なDIYと言えます。

木製で温かみのあるケースを作る方法

インテリアとしての見栄えも重視したい方には、木材を使ったショーケースの自作が最適です。木製ケースは、プラスチック製品にはない温かみと高級感を演出し、お部屋の雰囲気を格上げしてくれます。

製作には、ホームセンターで手に入る1×4(ワンバイフォー)材や、すのこ、ベニヤ板などがよく利用されます。まず、飾りたいフィギュアのサイズに合わせて設計図を描き、それに従って木材をカットします。

その後、木工用ボンドとビス(ネジ)を使って箱状に組み立てていくのが基本的な流れです。扉部分にはアクリル板などをはめ込むと、中身が見えてショーケースらしくなります。

木製DIYの最大の魅力は、デザインの自由度の高さにあります。木材の種類や組み合わせ方、そして塗装によって、仕上がりの印象が大きく変わります。例えば、オイルステインで塗装すればヴィンテージ風に、ワックスで仕上げれば自然な艶のあるナチュラルな雰囲気に、ペンキで塗ればポップで個性的なショーケースになります。

もちろん、デメリットもあります。木材のカットにはのこぎり、組み立てには電動ドリルドライバーといった工具が必要になり、初期投資がかかります。

また、製作には時間と手間を要するため、手軽さを求める方には向きません。しかし、それらの労力をかけて作り上げた世界に一つだけのオリジナルショーケースは、コレクションを飾る喜びを何倍にもしてくれるはずです。

アクリルケース自作はホームセンターで

アクリルケース自作はホームセンターで

フィギュアの魅力を最大限に引き出す、透明度の高い本格的なショーケースを求めるなら、アクリル板を使った自作が選択肢に入ります。アクリルはガラスのような透明感を持ちながら、ガラスより軽量で加工がしやすいという特徴があります。

材料となるアクリル板は、ホームセンターで購入するのが一般的です。多くのホームセンターでは、指定した寸法にアクリル板をカットしてくれるサービスを提供しています。

アクリル板を自力でまっすぐ綺麗にカットするのは技術を要するため、このサービスを利用することを強くおすすめします。厚さは、強度を考慮して3mmから5mm程度のものを選ぶのが良いでしょう。

組み立てには、アクリル専用の接着剤を使用します。これは一般的な接着剤とは異なり、アクリル樹脂そのものを溶かして接合する「溶剤接着」タイプです。注射器のような注入器を使って、貼り合わせたいアクリル板の隙間に接着剤を流し込んで固定します。正しく接着できれば、境目がほとんど目立たない美しい仕上がりになります。

アクリルケース自作のメリットは、何と言ってもその仕上がりの美しさと高級感です。フィギュアをあらゆる角度からクリアに鑑賞できます。

一方で、材料費が比較的高価であることや、接着作業に慣れが必要であること、そしてアクリル板自体が衝撃に弱く割れやすいといったデメリットも存在します。製作の難易度は高めですが、挑戦する価値のあるDIYです。

憧れの大型コレクションケース自作に挑戦

1/4スケールのような大きなフィギュアや、増え続けるコレクションをまとめて飾りたいという夢を叶えるのが、大型コレクションケースの自作です。既製品では数十万円することもある大型ケースですが、DIYならコストを抑えて実現することが可能です。

大型ケースを自作する上で最も重要なのは「強度」です。ケース自体の重さに加え、中に飾るフィギュアの総重量にも耐えられる頑丈な構造にしなくてはなりません。そのため、骨格となるフレームには、2×4(ツーバイフォー)材のような太く丈夫な木材を使用するのが一般的です。

一つの方法として、床と天井を突っ張ることで柱を設置できる「ディアウォール」や「ラブリコ」といったパーツを活用する手があります。

これらを使って部屋の壁面に2本の柱を立て、その間に棚板を渡し、前面にアクリル板などで製作した扉を取り付ければ、壁面収納を兼ねた巨大なショーケースが完成します。この方法は、壁に穴を開けることなく設置できるため、賃貸住宅でも実践しやすいのが大きな利点です。

大型化する分、材料費や手間は増大しますが、自分のコレクションに合わせて棚の高さや奥行きを自由に設計できるというメリットは計り知れません。製作の際には、フィギュアの重さを考慮した棚板の厚さ選びや、地震などを想定した転倒防止対策を忘れずに行うことが大切です。

作成方法難易度予算目安メリットデメリット
100均素材★☆☆500円~2,000円安価、手軽、初心者向け耐久性が低い、見栄えに限界
カラーボックス★★☆2,000円~5,000円手軽に大容量化、加工が楽デザインの基本形は変えられない
木製★★★4,000円~デザイン自由度が高い、頑丈工具が必要、手間と時間がかかる
アクリル製★★★5,000円~透明度が高い、高級感がある材料費が高い、加工が難しい
大型ケース★★★★10,000円~圧倒的な収納力、自由設計高コスト、高い技術と強度計算が必要

最適なフィギュアショーケースの作り方総括

最適なフィギュア-ショーケース-作り方の総括

この記事のポイントをまとめます。

  • フィギュアショーケースはDIYで安価に作製可能
  • DIY初心者には100均の材料を使った作り方が最適
  • ショーケース自作にはダイソーの商品が特に豊富
  • フォトフレームは扉や窓の材料として非常に優秀
  • セリアやキャンドゥの小型ケースはプライズ品向き
  • 100均の自作ケースは耐久性に注意が必要
  • インテリア性を求めるなら木製やアクリルでの自作が良い
  • ホームセンターではアクリル板のカットサービスが便利
  • アクリル板の接着には専用の溶剤タイプを用いる
  • カラーボックスのリメイクは手軽に大容量化できる方法
  • 大型ケースを自作する際は強度と安全性の確保が最優先
  • ディアウォールを使えば賃貸でも壁面収納が実現できる
  • LED照明を追加するとディスプレイの質が格段に向上する
  • 飾るフィギュアのサイズや重さに合わせて材料を選ぶことが大切
  • 自分のスキルと予算、そして愛情に合った作り方を見つけよう
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